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召喚獣? いえっ召喚人です!  作者: 音野 一角
第一章 来界編
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3-12 選ばれし光XII 〜黒薔薇の加護〜

 昨日のゲリラで力を使い果たしました。

 人前で転けたという恥ずかしい失敗については今はいい。

 それよりも、この女性はなんだ?


「……あなたは誰ですか?」


 何事もなかったかのように立ち上がり、歩み寄りながらそう聞くと。


「そのご質問にはお答えしかねます」

「……どうしてですか?」

「そのご質問にはお答えしかねます」

「……あなたの年齢は?」

「そのご質問にはお答えしかねます」

「今は何時ですか?」

「そのご質問にはお答えしかねます」

「…………」

「…………」


 質問に関しては全部答えられないって事か。んで、こっちが喋らないとそっちも黙りと。


 いや、質問に全部答えないわけじゃないのか?

 その質問には無返答って言ってるわけだし。


「どんな質問なら答えてくれますか?」

「私の役割はあなた様のポイントを消費してあなた様をアップグレードさせる事です」

「……ポイント?」


 そういえばさっきもそんな事を言っていたな。

 俺のポイントは三だとかなんとか。


「ポイントとはアップグレードのさいに必要となる数値の事です」

「アップグレードとは?」

「アップグレードとは本来一日間でしか維持する事の出来ないあなた様の力を最初から強化された状態にする事です」

「……え?」


 一日間しか維持出来ない?

 どういう事だ?


「一日間しか維持出来ないってのはどういう事ですか?」

「そのご質問にはお答えしかねます」

「っなんでだよ!」

「そのご質問にはお答えしかねます」


 なんなんだ、なんなんだよこいつは!

 さっきから一切表情が変わらない。


 冷静? 冷徹? いや、そんなレベルじゃない。こいつには、感情のかの字すら見えない、感じないんだ。


 こいつ、心がないのか?


 これじゃあまるでーー


「人形のようかしら?」

「ーーっ!」


 俺の考えていた事をぴったりと言い当てた声。


 目の前にいるメガネの女性の声じゃない。これは別の誰か、別の女性の声だ。


 だけど、この感じ……知っている?


「まさか二日目で圧縮できるほどの力を得るとは思ってなかったわ。まだまだ早いと思っていたのに」

「圧縮? 早い? ……早いっ!?」


 思い出した。この声の持ち主はあいつだ。


 いや、顔を見たわけじゃない。ただ、俺が前回ここに来た時に俺の目を覆った誰か。


 その時に聞こえた声と同じなんだ。


「誰だ! 何処にいる!」


 キョロキョロとロビー中を見渡してもそれらしき人影はまったく見えなかった。


「うふふふふ。私はここよ。美しい作品に囲まれて待っているわ。いらっしゃい。ここまで、私の元まで」


 美しい作品? なんだよそれ……いや、わかる。簡単だ。あそこだ。俺が一目で惚れてしまうほどに完成度の高かった武器たち。


 あれらが飾られていた部屋。つまり、そこの扉だ!


 扉を開けた瞬間、部屋の中から何かが風と共に舞った。


「これは……黒い薔薇?」


 花吹雪が終わり、俺の視界に部屋の中が映った。


 そこにあるのは前回と同じ芸術品のような武器たち。


 そして、その中心で立っている黒色のドレスを着た女性。


「待っていたわよ。私の加護を受けし者よ」

 短くて本当にごめんなさい!

 重ね重ね申し訳ありませんが、次回の更新は来週の金曜日です!

 本当にごめんなさい!


 どうぞこれからもよろしくお願いします!

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