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召喚獣? いえっ召喚人です!  作者: 音野 一角
第一章 来界編
33/46

3-11 選ばれし光XI 〜受付〜

 次の更新は金曜日に変更と書いたが、あれはフェイクだ。

 これぞ本当のゲリラ更新なのだ!

 ふと目が覚めた。

 目の前に広がる光景は……。


「……嘘だろ」


 ここって、あの日も来た。


「病院……いや、牢獄だったっけ」


 ここには前にも来た。正確には昨日の夜。寝て目覚めたらこの部屋にいたんだ。


 寝てたのは両方仁美の家でだ。それが何か関係してるのか?

 ……いや、単純にあの二回だけなのか。この世界に来てから眠ったのって。


 このままベッドに腰を掛けてても何も進展しない。

 窓もないこの部屋と唯一外を繋ぐあの扉。


 ぱっと見鍵が閉まっててもおかしくないけど、今回はどうだ。


 扉は問題なく開いた。

 音ばかりが重々しくて、腕に掛かる負荷は小さい。


 扉の先にあるのは暗い廊下。前に入っていった扉が見えるけど、あの先にあるのはおそらくロビー。そしてその先にはあの武器の飾られた部屋があるんだろうな。


 あの部屋に飾られていた武器たち、特にあの刀には興味があるんだけど、今回はいか……なくもない。


 だけどとりあえずは後回しだ。


 先にこっちの、たくさん並んでいる他の部屋に向かってみるとしよう。


「……怖いな」


 まるでホラーゲームでもやっているんじゃないかって恐怖感があった。


 将来VRのホラーゲームでも発売されたらこんな感じなのかもしれないな。


 ははっ、よくわからない夢のおかげで未来の、本来の世界の未来にあったであろう体験を先取りできるってわけだ。

 ここはラッキーだってポジティブに考えとくかね。


 そうでもしないと精神がやばい。


「……すーはー、すーはー」


 何度か深呼吸をした後、俺が出てきた部屋の前にあるドアノブに手を掛けた。


 そして、捻ーー。


「ん? 回らない?」


 ガチャガチャと音が鳴るだけで回る気配がない。

 もちろんそんな状態で引いたり押したり横にスライドさせようとしても開くなんて事はない。


「なんだよ。鍵かかってるのか」


 散々ビビらせといて鍵が閉まってるとか。なんていやな仕掛けだ。


 ……はぁ。わかってるさ。俺が一人で勝手に怖がってるだけだってな。


 でも、少なくとも一人はいるんだ。どこかに。何者かが。


 とりあえずここが開かない事はわかった。隣の、こっちの扉はどうだ?


「……だめか」


 この沢山の扉の中のどれかが正解かもしれない。そう思ってガチャガチャと他の扉も試してみたけど、うん、無理開かない。


 試した扉はまだ十とちょい程度だ。他にも扉は嫌になるくらいあるけど、これを全てってのは流石にやる気にならない。


「……しゃーないな」


 一つだけ開く可能性が圧倒的に高いあの扉。

 その先にあるであろうロビーにはソファーも置かれてたし、少し休むか。


 いや、それよりも俺が目覚めた部屋にあるベッドの方が近いな。


「えーと、ここだな……あれ、開かない?」


 部屋を間違えたか?


「えーと、ならこっちか?」


 結果は変わらないかった。

 回らない。そして開かない。


「……なんで?」


 間違えた? いや、そんなわけない。少なくともこの二箇所のうちどっちかのはずだ。


 だけど、事実として両方開かなかった。


 なんで?


「……くそっ」


 このまま悩んでいても答えなんて出ない。仕方ない。もう腹を決めるしかない。


「行くか」


 よりホラー感が増してるけど、そんなのどうでもいい。

 俺はロビーにつながるであろう扉に手を掛けた。


「……回る」


 すんなりとドアノブは回った。


 後はこれを押せば道は開かれるはずだ。


 だけど、なんだ。この背中をうごめく冷たい何かは。


「……ビビるな。強くなれ俺」


 効果があるか知らないけど、俺は自己暗示を掛けると扉を押した。


「……同じ……か」


 扉の先にあったのは前回と同様にロビーだった。


 中に進みながら、このロビーの構造からして、本来なら玄関とかがありそうな方向に顔を向けてもそこには何もない。


 まあそれも前回と同じだ。


「お目覚めですか?」

「うおっ!?」


 突然背後から聞こえた声に俺は驚き過ぎて半回転しつつ転んだ。


「あなた様の獲得したポイントは三です。使用はこちらでお願いします」


 受付のような場所の奥で座っている、メガネを掛けたその女性は無表情のままそう言った。

 はい。前書きでのテンションは申し訳御座いませんでした。


 はい。 次回更新は明日です!

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