↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
召喚獣? いえっ召喚人です!  作者: 音野 一角
第一章 来界編
24/46

3-2 選ばれし光II 〜裏切り者め!〜

 またまた短いです! ごめんなさい!

 そして安定の話が進みません!

 それでもブックマーク登録してくださる皆様、本当に、本当にありがとうございます!

「町長さーんっただいまなのですーっ!」


 町に戻った俺たちは、早速町長の家へと挨拶に行った。


「おー、良く戻ってきたのぉ。ふぉっふぉっふぉっ」


 アイちゃんに抱き着かれて嬉しそうに笑っている町長さん。


 犯罪の匂いはまったくしないな。普通に孫が来て喜ぶおじいちゃんみたいだ。


 町に到着して良くわかったけど、アイちゃんは本当にみんなから愛されている。


 ここに来るまでにたくさんの人とすれ違ったけど、その全員がアイちゃんを見つけるやいなや、嬉しそうに彼女の頭を撫で回していたからな。


 それに愛されているのはアイちゃんだけじゃない。アスカもおかえりと撫でられていた。

 本人は恥ずかしそうに手を振り払ってたけどな。まあお年頃の男子には仕方がない。


「ふぉっふぉっふぉっ。無事合流出来たようじゃの。良かった良かった」

「あー、やっぱりそういう事でしたか」


 町長さんの言葉で色々と納得がいった。


 町に戻った時、過度に歓迎されたのはアイちゃんとアスカだけだったんだ。


 俺は元々この町の人間じゃないから当然として、ここに家まで持っている仁美やトオちゃんまで、そこまでは歓迎されないなんておかしいと思ってたんだ。


 おかえりーっと歓迎はされてたけど久し振りにしてはレベルが低いというかなんというか。


 だけどその疑問はばっちり解決だな。


「町長。ありがとうございました」

「ふぉっふぉっふぉっ。なんの事なの?」


 そう言って優しい笑みを浮かべる町長さん。


 だけどその顔がすべてを物語っている。仁美とトオちゃんをこっちに向かわせてくれたのは町長なんだってな。

 本当に助かったな。


「あの町長さん。後で話があるんですけどいいですか?」

「どうしたのじゃ仁美?」


 町長の問い掛けにちらりと俺を見る仁美。

 ああ、そうか。俺の予測じゃ町長は俺の存在についてある程度知ってるみたいだからな。


 その情報源はおそらく仁美だ。


 俺の名前を聞いた時に何か反応が妙だったからな。あのタイミングで可能性があるのは仁美だけだ。


 もしかすると町長は知ってるのかもな。俺と仁美がアイちゃんによって召喚された召喚人だって事を。


 ここが異世界なんだって事は当然仁美もわかっているはずだ。

 彼女が故郷を、地球についてどう説明してるのかが気になるな。


 やっぱり改めて仁美と話さないと何も始まらないな。


「あ、そういえば健太君はどこに泊まってる? ここ宿ってないよね?」

「うっ……」


 純粋な顔をこっちに向けて問い掛けてくる仁美。


 ……言えない。俺には言えないぞ? 君の家を使ってましたなんてさ。


 いや、俺が入ったのは玄関までなんだけど、それじゃ言い訳にはならないよな。ぐぬぬ。


 町長に助けを求め、熱い眼差しを送ってみるものの、あ、目を逸らされた。


 町長!? フォローしてくれるんじゃないんですか!?


「健太君? どうかしたの?」

「いや……それは……」


 町長ー! ヘルプミー!


 だめだ。町長はニコニコとしているだけだ。完全にこの状況を楽しんでいやがる。

 ちくしょうっ俺はあなたの事を信じていたのに! ひどいよ、こんなの酷すぎるよ!


 仕方がない。こうなったら嘘でもいい。いや、あるいは黙認って手もあるか……ねえよ!


 どうする? どうする!?


 考えろ、考えろ! 活性せよ俺の脳細胞たちよ!


 お前の力を今ここで解き放つのだ!


「あれ? 確か健太って昨日仁美の家に泊まってなかったか?」


 アスカ貴様ーっ!


「え? あたしの家?」


 視線をアスカから俺に移し、ジーっと見つめている仁美。


「……健太君? その……本当?」

「……イエス」

「…………」


 俺が肯定した瞬間嫌な沈黙が続いた。

 冷たい汗が滝のように流れる。

 だめだ。この沈黙は俺には辛すぎるぞ!


「う……」


 ……う?


「うわあああああああっ!」

「仁美!?」


 突然その場にしゃがみ込むと、両手で顔を覆いながら叫ぶ仁美。


 そりゃ自分の知らないうちに家に、それも男に入られたらそうなりますよね!? 仁美ってお年頃の女の子ですもんね!?


「わ、悪い仁美っだ、大丈夫っ玄関までしか入ってねえからっ!」

「わあああぁぁぁ……え?」

「町長に今日は仁美の家で寝なさいって言われたけど、仁美が嫌がると思って玄関までしか入ってないから!」


 ふふふ、フォローをしてくれなかったんだ。犠牲になってもらいますよ。町長さんよ。


「……本当?」


 しゃがみ込んだまま、片目だけを仮面から出して俺を見詰める仁美。

 そんな彼女に俺は何度も首を縦に振った。


「良かったぁー」


 顔を再び地面の方に向けて大きく息を吐く仁美。


 ……いや、わかるけどさ。そこまで安堵しなくても良くね?

 俺、泣いちゃうよ?

 次回更新は水曜日だったらいいな。

 感想や評価、ブックマーク登録などよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。