第15話 ヒドゥン・ギア
星をちりばめた深い青の空が、静かに見下ろしていた。
アートは訓練基地の門をくぐった。冷たい風が顔に触れた――ほとんど感じなかった――その足取りは、穏やかな夜にしてはあまりに重く、引きずるようだった。彼の内側の何かが、力ずくで引きはがされていた。
ダイアナは外で彼を待っていた。街灯の一本にもたれている。すぐに手を振り、無理に笑みを作った。
「ねえ……大丈夫?」
最悪の答えを覚悟した者の、低い声で尋ねた。
アートは立ち止まることなく、彼女の方を見ることさえせずに通り過ぎた。若い《アーチャー》は眉をひそめ、数歩駆けて彼に追いついた。
「これからは、私を避けるつもり?」
城壁のように彼を包む沈黙を破ろうと、彼女は食い下がった。
「……」
湿った石畳を踏むブーツの音だけが響いていた。無意識のまま、前へ進み続ける音。ダイアナの胸が締めつけられた。何が起きているのか分からないはずがないほど、彼女は彼のことをよく知っていた。
ため息をつき、彼女は彼のあとをついていった。礼儀をわきまえた距離を保ったまま。思い出したのは、二人がくだらないことで喧嘩ばかりしていた、ただの子どもだった頃のことだ。いつもの頑固なアートが、決まって先に折れた。彼女の肩を引いて、謝ってきたものだった。
今度は、自分がそうする番なのかもしれない。彼を現実へ引き戻す、ひと押しをする番。彼女は足を速め――決意を込めた動きで――彼の肩をつかみ、そっと引いた。若者は立ち止まった。
街の灯りは、もう後ろに遠ざかっていた。二人は古い《森林保護区》の縁にいた。巨大な木々が、星空の下で静かな見張り番のようにそびえている。その公園は《貴族区》に残された数少ない緑の一つで、何年も前、彼の母が、一本の木の樹冠の下で星を眺めるために彼を連れてきた場所だった。
アートが振り返ったとき、ダイアナは理解した。そこに怒りはなかった。無関心もなかった。ただ、むき出しの抑えきれない悲しみだけがあった。彼の目に光る涙に、それが映っていた。
彼女の心は砕けた。考えるより先に、彼を強く抱きしめた。彼もそれに応えた。この瞬間に、少しでも慰めを見つけられるように。謝ろうと体を離したとき、それが聞こえた。
ピシッ!
乾いた破裂音が空気を裂いた。速すぎて目には見えず、ただ感じることしかできなかった。
本能的に、アートは彼女を後ろへ突き飛ばした。頭より先に体が反応した。彼は、彼女と死の間に立つ生きた盾となった。
地面から石の棘が突き出し、数秒前までダイアナがいた場所の空気を引き裂いた。破片の一つが若い魔法使いの脚をかすめ、小さいながらも深い傷を開いた。
「何だ……?」
アートはつぶやき、友人を守ろうと身を翻した。
木々の間の影から、黒いフードの二つの人影が、音もなく亡霊のように現れた。闇をたっぷりと吸い込んだ衣は森の暗がりに溶け込み、周囲のわずかな光さえ吸い取っていた。二人は息を合わせて、武器を掲げた。それは普通の品ではなかった。《秘術増幅ワンド》――禁じられた時代の遺物だった。
長く細いワンドは、《黒セリウム》の合金で鍛えられていた――《刃の大災厄》以来、禁じられている素材だ――柄に沿って刻まれたルーンが脈打ち、生き物のように不規則な緑がかった光を灯していた。先端では小さなマナの結晶が震え、わずかな動きにも、火花を散らして空中でうなりを上げた。
それは忘れ去られた道具だった。高度な魔法と、魔力伝導の工学との融合から生まれ、魔法を導き、増幅し、歪めるために設計されたものだ。その出力は、一人で制御しようとする術者などほとんどいないほどだった。静かな武器。精密な武器。危険な武器。
白熱した火の玉が、轟音とともに二人へ向かってきた。アートは地面から土の障壁を立ち上げ、寸前で衝撃を受け止めた。
「俺の後ろにいろ!」
ダイアナに視線を向けて、彼は命じた。彼女はすでに弓を抜いていた。集中した、猛々しい表情だった。
また別の土の一撃が空を切った。先に反応したのはダイアナだった。正確な矢を放ち、攻撃を軌道の途中で粉砕した。アートが反撃した。足元の地面を形づくり、鋭い石の刃を敵の魔法使いの一人へ放つ。フードの者は、驚くほど身軽に横へ転がった。
「お前たちは何者だ!?」
若者は吼えた。
返事はなく、さらなる攻撃だけが返ってきた。炎と石が宙を舞い、森を混沌とした戦場に変えた。若者は退き、かわし、できる限り防いだ。その隣で、ダイアナは狙いを定めて矢を放ち、その正確な爆発で攻撃の一部を打ち消していた。
「アート! 引いたほうがいいよ!」
火の玉が二人の近くで弾け、彼女の決意に満ちた顔を照らした。
三人目のフードの者が、音もなく現れていた。他の二人が標的の注意を引いているあいだに、忍び寄っていたのだ。その手には、異様な見た目の剣が握られていた。刃は金属の細い筋で分割され、蛇行する溝の間で青みがかった光を脈打たせていた。生きた回路のようだった。鍔の近くでは小さな歯車が回り、かすかなうなりを発している。くすんだ暗い合金に包まれた柄は、周囲のマナに応えて震えていた。
彼は致命的な正確さで剣を掲げ、若い《アーチャー》のむき出しの首を狙った。盤上で排除すべき駒の一つにすぎないかのように。
「ダイアナ!」
切迫と絶望に満ちた声が、静寂を荒々しく破った。
彼の目が、影の中の金属のきらめきを捉え――その瞬間――他のすべてが消えた。本能的に、彼は両腕を上げた。マナが稲妻のように流れた。荒々しく、凝縮されて。
圧縮された空気の波が前方で炸裂し、嵐のような力で二人のフードの魔法使いをなぎ払った。彼らの体は木々に叩きつけられ、枝をへし折った。
倒れるのを待たず、アートは駆け出した。足は地面にほとんど触れていなかった。世界はただ一つの点になった。動けず、無防備なダイアナ。そして、その喉へ迫る刃の死の輝き。
――これで終わりなの? これからも、あなたのそばにいられたらよかったのに……自分を責めないで、アート。
ダイアナはそう思い、これから起こることへの驚きの中で目を閉じ、避けられないものを受け入れた。
「待て!」
アートは叫んだ。その声は詰まっていた。彼は震える片手を上げた。
「俺は……俺は降参する。頼む……やめてくれ。俺のことは好きにしていい。俺だけを連れていけ」
フードの《ソードマン》は片腕で《アーチャー》を抱え込んで押さえつけ、刃を彼女の首に押し当てた。浅い傷が開き、一滴の血が伝い落ちた。視線が交差し、張りつめた。呼吸ひとつさえ、過ちになりかねなかった。目に見えない何かが、全員にのしかかっていた――時間そのものが、息を止めていた。
そのとき、低い笑い声が空虚を破った。嘲りではなく、満足の笑いだった。
前方のねじれた枝の間から、四人目の人影がゆっくりと姿を現した。肩にかかる紫のフードが、その者が率いる立場にあることを示していた。足取りは計算され、姿勢は優雅だった。
「ようやく一歩前進だな、少年!」
男は、不穏なほど落ち着いた口調で言った。
「少し遅かったが、まあいいだろう」
彼が軽く手を振ると、戦士は剣を下ろした。それでも、ダイアナを押さえつけたままだった。
「従えば、その娘は生きられる」
男は低い声で付け加えた。
アートはためらった。心臓は早鐘を打ち、拳は握りしめられていた。だが、答えはもう決まっていた。彼は敗北を受け入れ、両腕を上げた。
「お前たちは何者なんだ?」
その瞬間、うなじに鈍い一撃を感じた。魔法使いの一人が、背後から追いついていたのだ。痛みはすぐに訪れ、闇がそのあとに続いた。すべてが消える前に最後に見たのは、青ざめ、怯えたダイアナの顔だった。
(……)
頭がずきずきと痛んだ。アートはゆっくりと目を覚ました。薄暗い部屋のかすかな光に、目が抗った。
動こうとすると、手首をきつく締めつける鎖が、金属の軋む音で応えた。彼は鉄の椅子に座らされていた。両腕は黒い手枷で拘束され、その手枷は鈍い紫の光を放っていた。手枷は、その下の石に刻まれたルーン文字に根を張るようにつながっていた。王国の歴史上、いまだ誰も完全には解読できていない、古の象徴体系だった。
――《アダマンタイト》……。
彼は思った。
それは魔法を遮断するだけではない素材だった。飽くことを知らない海綿のように、魔法を吸い取るのだ。彼の力は刻一刻と吸い上げられていた。自分の一部が、少しずつ引きはがされていくように。
彼は部屋を見回した。広く、円形で、苔と湿気に覆われた古い石でできていた。壁からは鎖が垂れ下がっている。部屋を照らしているのは一本の松明だけで、揺らめく影を辺り一面に投げかけていた。片隅には、ほとんど影に覆われて、ダイアナが気を失っていた。同じような枷につながれ、弓と矢筒は遠くへ放り出されていた。
「ダイアナ……」
彼はささやいた。
返事はなかった。
アートはもう一度、純粋な本能から魔法を導こうとした。何も起きない。水の中で息をしようとするようなものだった。
そのとき、彼は聞いた。足音を。ゆっくりと。正確に。ブーツが乾いた硬い調子で床を打っていた。その音は石の間で跳ね返り、背筋に冷たい跡を残していく。一歩ごとに、差し迫った危険の気配が近づいてきた。
前方の鋼の扉が、軋み、引っかくような音を立てて、ゆっくりと開いた。
男が一人、入ってきた。踵まで届く紫の外套をまとっている。フードが顔の一部を隠していたが、離れていても、彼を包む気配は見間違えようがなかった。あの森の日と同じ悪寒、同じ胸の重さを呼び起こした。黒をまとった三人のフードの者がそのあとに続き、奥の影の中にとどまった。
男は若者から数歩のところで立ち止まった。
「やあ、アート!」
彼はかすかな笑みを浮かべて言った。その声は穏やかで、親しげでさえあった。だが、そこには血を凍らせるような揺るぎなさがあった。
若者は目を上げた。拳を握り込まれたように額を圧迫する痛みの中でも、視線をしっかりと保とうとした。
「またお前か……」
彼はつぶやいた。
「いつまで、そのフードの陰に隠れているつもりだ?」
男は笑い声を上げかけた。そして一つの身振りで、フードを後ろへ払った。
年を重ねた顔だった。それでも、中年をそれほど過ぎているようには見えない。控えめな皺が刻まれていた。許されざる決断の重荷が刻んだ皺だった。その表情に、憐れみはなかった。冷たく精密な目が、残酷なまでの明晰さを伝えていた。その目はアートを憎しみで見てはいなかった。これから研究される希少な標本を分析する者のような、臨床的な関心で見ていた。
「かつて、私の名はオーロラ中に響いていた。最も将来を嘱望された者の一人としてな。だが運命が……そして、ある男たちの選択が……私を消し去った」
アートは眉をひそめた。
「《ヒドゥン・ギア》のリーダーか? 何が目的だ?」
「知ることは重荷だ、アート。そして君は、誰よりもその重荷を背負おうとしている」
男は彼の前にしゃがみ込み、目と目を合わせた。
「地上の者たちは皆、《ドーム》が牢獄なのか、それとも守りなのかを議論している。だが、深みにいる我々にとっては、君たちこそが我々を閉じ込めているのだ。君たちが、我々の《ドーム》なのだよ。だが、それも……変わる」
数秒のあいだ、沈黙が重くのしかかった。やがて、男は立ち上がった。
「君を捕らえるのは骨が折れた。奴らが君を守ろうとするのは分かっていた。君を隠すだろうとな。だが、見たまえ……君はここにいる」
「俺は重要な人間じゃない。時間の無駄だったな」
実際に感じている以上に、自信があるように聞こえるよう努めた。
男は微笑んだ。今度は、もっとはっきりと。
「それは君の勘違いだ。君は、ギデオンなど及びもしないほど重要なのだよ」
アートの顔から血の気が引いた。
「ああ、まだ知らないのか……」
彼は再び近づき、ほとんどささやくように言った。
「君は、自分が本当は何者なのか分かっていない。何になりうるのかも」
若い魔法使いは、喉の奥の塊をこらえようとした。
「なら、さっさと終わらせたらどうだ?」
「終わりはここではないからだ。これは始まりにすぎない。この隠れ家は一時的なものだ。《本拠地》が我々を待っている……そして、とても特別な人物が、君を手に入れるのを心待ちにしている」
男は踵を返し、手を振った。
「準備をしろ。二人とも連れていけ。オーロラのネズミどもが嗅ぎ回り始める前に出発する」
フードの者の一人が頷いて離れ、隠れ家の出口へ通じる横の扉をくぐっていった。そのあいだに、ダイアナが意識を取り戻しつつあった。彼女はゆっくりと目を開け、弱い光に目を細めた。
「ア、アート?」
彼女はつぶやいた。
「ここにいる。落ち着け」
彼女は動こうとしたが、枷があらゆる試みを阻んだ。周りの様子に気づき、ますます不安になった。
「あの人たちは誰なの、アート?」
「……」
若い魔法使いは顎に力を込め、平静を保とうと努めた。
ダイアナは鎖を確かめ、手枷の紫の輝きに気づいた。その表情がこわばった。
「これは禁じられた技術……マナを吸収して散らす仕掛けよ。どうやって、こんなものを手に入れたの?」
気づいたことに、彼女はさらに怯えた。
「これ、マナを全部吸い取られたら死んじゃう……」
紫のフードの男が近づいてきた。顔から影が晴れると、右目の下から耳まで伸びる傷跡が現れた。耳はひどく歪んでいた。
「どうやら、お嬢さんはもうお目覚めのようだ。レイモンドの娘……君ならそうだろうとも。だが安心するといい。《ウォリアー》はこの手の素材に耐性がある。ああ、まったく!」
彼は片手を額に当てた。皮肉めいた表情だった。
「私が抜けてから、まともなことを教えなくなったのか? いずれにせよ、こちらの君の友人は……そう……こちらは本当に危ないがね」
「どうして私のことを知ってるの?」
「ふむ……何だったかな?……ディアナ……ディ……」
男は人差し指を顎の下に当てた。はめている黒い革手袋の軋む音が響いた。
「ダイアナ! 名付けを手伝った名前を、どうして忘れられようか!」
若い《アーチャー》は口をぽかんと開けた。金色の瞳が大きく見開かれていた。
二人が言葉を続ける前に、トンネルの通路にかすかな破裂音が響いた。出ていったフードの者が、なかなか戻ってこなかった。男が残りの二人のフードの者に合図すると、二人は腰のホルダーからさりげなくワンドを抜いた。そして、様子を確かめるために部屋を出ていった。
「ギデオンがあなたを追ってくるって、分かってるよね? あなたには、それを止めることなんてできない」
ダイアナは脅しをちらつかせた。
「果たしてそうかな?」
彼は微笑んだ。
「最強の魔法使いが、最も賢い男にとって何だというのだ?」
そして数秒後、轟音が響いた。乾いた、力強い音。壁が一瞬、震えた。リーダーは驚いて一歩下がった。
彼は苛立って振り返った。
「今のは何だ!?」
彼はつぶやいた。一本の短剣を抜く。ごく普通の短剣に見えた――柄を除けば。柄は、見ただけでは見当もつかない、いくつもの素材を混ぜ合わせて作られていた。だが何より奇妙だったのは、そのざらついた不揃いな見た目だった。
彼はゆっくりと扉へ歩き出したが、その足取りは次第に速くなった。扉を開けようとしたそのとき、何かが激しくぶつかった。
ドォン!
扉が内側へ吹き飛んだ。シルヴェインの盾の衝撃で、男は壁に叩きつけられた。彼女は突風のように飛び込んできた。
「二人に触るな!」
長い赤髪の《シールダー》が吼えた。盾を掲げたまま、その目は怒りに火花を散らしていた。
アートとダイアナが呆然と見つめる中、彼女は近づいてきて、盾の縁を力いっぱい叩きつけ、枷を壊していった。
「でも……」
アートが何か言いかけた。
「大丈夫? ここを出るよ。今すぐ! 私の付与魔法が続いてるうちに、急がないと」
薄い外套のように風のオーラをまとって、シルヴェインが言った。
二人は、まだ呆然としたまま頷いた。
「どうやって私たちを見つけたの?」
ダイアナが尋ねた。部屋の隅から、自分の弓と矢筒を拾い上げる。
彼女は口の端で笑った。
「私が《貴族区》で一番ひどいところに住んでるおかげよ。あなたたち、自分がどれだけ運がいいか分かってないでしょ」
そして、それ以上問いかける暇もなく、三人はトンネルの奥へと消えていった。気を失ったフードの者たちのそばを通り抜けて。地下牢の影と、今は瓦礫の中で気を失って横たわる、紫のフードの謎の男を後に残して。




