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懊悩の淵  作者: 粘土
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想いと命は同一也

解る人だけ解って呉れれば好いです。

 花の命は短い。其れでも、蝶や蜂などに因って次の世代を護っている。遺伝子とは不思議な物で、生き残ったものはそうそう、やすやすとは途切れない。完全に自然が壊れてしまうまでは其の営みを続けて行く。が、然し、其れを邪魔しているのが人間である。命とは等しい尊厳を以って其処に在るのだから、自身の都合で勝手に奪っては不可いけないと判然はっきりと云える。森羅万象とは、人の創った都合の好い解釈である。まるで話に成らない。然し、少なくとも、過去に於いては、其れは現実的な言葉であり、其の意味する処はきちんと理解され、蔑視される事無く受け継がれていた。自分達が生きて居られるのは文字通り、森羅万象の為せる事と。

 哀しい事に、其れは既に淘汰されてしまった言葉である。命にも当て嵌まる通り、言葉や概念、其れ等の理解も同じく淘汰とうたされてしまうのである。世界を自らの物とせん、人々に因って。此の星が長年にわたって築いて来た物が、人と云う天上天下の生き物に因って今正に滅びようとしている。無論、人にも限界は有る。然し、其の間、詰まり生きて居る間は楽をしようと、単なる紙切れに想いを馳せ、必要以上の生を送ろうとしている。鑑みるに、其れは明らかな間違いだ。きちんと寿命を全うせんが為に行う行為は致し方無いと云えるのかも知れない。けれども、現代に生きる人達の殆どは必要以上の快楽を求めていないだろうか。先に、寿命と云う言葉を遣ったのは、今正に体力の限界を迎え、明らかなる内臓の疾患を抱えて居る僕からすると、「欲張りだ」と思うのである。事実、僕は子供の頃より障害者として生きて来たのであるから、そんな苦労もせずに“今”を迎え、尚、更なる幸福を得ようという考えは少しく間違っていると思うのだ。羨ましい訳では無い。只、命とは等しく授けられたものであって、其処に在る道を、示された路を正しく歩むきだと思うのである。取り敢えずは好きに生きれば好い。然し、何時いつか気が付かねばならないのも又事実なのである。差別、区別。其処には実は違いは無い。差別とは、生きる事が難しい人に当て嵌まる。区別とは、どんな適性を持って居るのかを差す。詰まり、差別をし、区別をする事に因って、生きようと願う人達を導くのだ。誰にだって適正は有る。障害者にも同じ事が云える。生きようと思う事の何処が悪い。働かねばならないのに、悪い意味での差別をされるのは何故だ。ハローワークに行って調べて見ると好い。障害者は安い賃金でしか応募が無く、然も、国家資格を持って居る事が条件として付随する。健常者にとっても難しい条件を、うして提示するのだ。初めからそう云って呉れれば資格など幾らでも取る。其れを秘密にしておいて、探して見たら駄目でしたなんて事は有っては成らない事だ。僕は絶望し、失望している。此の国はもう駄目だ。健常者でありながら、其れを好い事に障害者を奴隷の如くに操っている。そんな連中に未来への約束は無い。だからこそ、僕は“書く”のである。雇って貰えない事が解り切っているから。ならば、小銭を稼いで、自分の金で本を出そう。現代に生きる者達の愚かさを突き付けて遣ろう。何処かに書いたが、僕の命はもう幾らも無いかも知れない。其れなら、自らの命と引き換えに、残して遣ろう。此の世界と、此の国の社会の矛盾を。紙と云う媒体には流石の遣り放題な連中も手が出せない。生きて居る限り、書き続けよう。又、描き続けよう。デジタルにすれば、紙よりももっと高位な次元で生き続ける。『助けて呉れる』と云った政治家に今こそ罰を。近頃流行っている病をばら撒いている真実を。適ったなら、死んでも好い。真剣に、そう思っている。

 花の命は短い。僕の命も短い。悠久の時を経て今に至る事を忘れてはならない。

現実とは何か。一度お考え下さい。

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