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懊悩の淵  作者: 粘土
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君を愛している・終わり

グダグダでスミマセン。

 私は之まで、甘えに甘えて生きて来た。無論、人一倍の苦労もして来たのであるが、其れにも増して、舌を出し続けて来た。正義とは何かと、人一倍考えて来たのだが、其れは愚かな事であったらしい。社会に於いての正義とは、人に準ずる事である。詰まり、自身を喰い物として捧げる事であるのだ。其れを知った時、私は愕然とした。意識さえ失い兼ねない程に。そして、其の様な生き方は出来ないと悟った。所詮、夢であったのだ。私の思う処は。けれども、そうしなければ生きて行かれないのなら、順ずるより他無い。但し、其れを知って尚、私は私で在ろうと決意した。死を恐れるなど、無意味な事だ。人は総じて、やがて死ぬのだ。ならば、信ずる路を行くしか無い。不器用でも好い。下手糞でも好い。憎まれても好い。嫌われても好い。私は私なのだ。

 かつて、“彼”は云った。『生きる事が大切なのだ』と。確かにそうだ。子孫を残すと云う意味では無く、自身が生きようとする事こそが大切なのだ。正しく、其の通りであると思う。只、肉体には限界が有る。私の場合、もうそろそろ、其の限界が来る。医師の診断にも因るが、其れ以上に、自身で其れを感じている。今、何かしらの手を打たないと、余命三年有るか無きかだ。いや、其れ以上に酷い気もする。普通に暮らしていてそう思うのだから、先ず、間違い無いだろう。後悔は無い。悔いも無い。然し、何事をもせず骨に成るのは少しく惜しい気もする。其処で思い出すのが、彼の言葉である。詰まり、生きて居れば何かしらの事は出来るのである。貫いて来たマイノリティが揺らぐ。……。

 世間では何もしない連中をヤクザな奴だと罵るが、遣ろうと思っても出来ない事も有る。其れを戯言だと云ってしまえば、何もかもが其れまでであるが、可能性と云う言葉も有る。遣れば遣れたかも知れない。或いは、境遇に因って出来なかったのかも知れない。哀れなるかな個人の想い。至れり尽くせりで遣れる奴も居る。遣ってもいないのに、“ネーム”で売れる奴も居る。即ち、権力である。或いは、待遇である。ヒーローが欲しいが為にあてがわれた連中がそうだ。其れも又、哀れなるかな。然し。

 自らの意思を籠め、思想を練り、想いを言の葉とする美しき人も居る。そして、険しい路を歩く人も居る。“彼”がそうだ。私は、彼に出逢えた事を誇りに思う。心からの文字もんじを紡ぎ、人に伝えようとする彼はとても美しい。例える事等失礼な位に。彼は今でも紡いでいる。凡ての人にと云わず、自らの意思を、又、意志を貫く為に。私は彼を愛している。之以上無い程に。そして、彼を愛するであろう君を愛している。いや、こんな物に付き合って呉れる君を愛している。心から云おう。最期だから、兎も角、聴いて呉れ。『君を愛している』。

 

タイトルの通りです。

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