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懊悩の淵  作者: 粘土
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仮初

 私の家族は仮初だ。何故なら、私に今直ぐに死んで欲しいと願っているからだ。又、世の中は、ネガティブな考え方を認めない。後ろ向きな考えを否定して罹る。然し、疑問に思う。ネガティブな考え無しに、大切な人を護れるのだろうか。否、不可能である。ポジティブな考え方をする人間は、「きっと幸せだったろう」とか、「悔いは無い筈だ」とか、非常に勝手な事を云う。私は、其の彼氏彼女に問いたい。「何を根拠に?」と。そして、「君達はそう云う事で自身の心を慰めているのではないのか?」と。さむしさに晒されたくないから、そう云って誤魔化しているのではないのか? 此の先に生きて行く未来に陽を照らしたいが為にそう云っているのではないのか? 判然はっきりと認め給え。君はポジティブに寄り添っている弱者であると。 

 人は何れ死ぬ。其処に嘘は無い。恥多き人生であっても、其れは必ず人の生なのである。そういった事から逃れたいのではないのか? 懸命に生きても、“不良品”は不良品。健全ならば好く生きた。……何だ、其れは? 己は何様だ? ポジティブ、大いに結構。ならば、両極も認むる可きだろう。解り易く云うと、「馬鹿にするな」と云う事である。全く以って馬鹿馬鹿しい。小学生レベルの議論だ。何故其れが解らない? ポジティブな者達よ。其の為に様々な処で要らぬ誤解、心に傷を負わせている事が何故解らない? 社会人と云うものはそんなレベルで好いのか? 

 私は無性に腹を立てている。貴様らに宣戦布告をする。まぁ、其の前にポジティブであるなら、自身の安穏よりも、助けを求める人々にこそ幸福を求めよ。そうでないなら、他人を馬鹿にするな。たった一人でも理解して呉れると嬉しい。  


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