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83 サンクレイド王国編 part02(改訂)

挿絵(By みてみん)

マリア

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アリス:「メリッサは、最近の『夜の影』の動向はわからないの?」


メリッサ:「申し訳ございません。直近の動きまでは把握できておりません」


アリス:「そうだよね、インビジブルナイトを引き上げさせたのは私だもんね。こういう時は……マリア! 聞こえるか?」


マリア:「アリス様。すでにバーストエンドミラージュを向かわせております」


アリス:「マリア! ありがとう! まだ何も言ってないのに、相変わらず話が早くて助かるよ」


マリア:「秘書として当然の務めでございます。それでは失礼いたします」



次の瞬間、キラキラとした光と共に、バーストエンドミラージュの謎の少女・レイが現れました。


挿絵(By みてみん)

レイ

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アリス:「あ、やっぱりレイなんだ」


レイ:「この国まで私の担当でございます。アリス様、本日は私のお身体がご所望でしょうか?」


アリス:「いらんわ! 私は女だし!」


レイ:「最近はそのような方も増えておりますよ?」


アリス:「私は違う! そんなことより、最近の『夜の影』の動向について教えて」



レイの話によれば、王子の失踪事件をきっかけに「夜の影」の活動はますます大胆かつ巧妙になっているとのことでした。


セリーナ・ナイトフォール率いる経済部門は、闇市を牛耳り偽造品の流通で莫大な利益を上げ、ドレイク・ブラックウォーターの傭兵団は辺境で紛争を煽っています。さらにラヴィナ・シャドウリーパーの情報網が宮廷内にまで浸透し、ヴァルド・ムーンストライクの魔法部門は王国の防衛魔法を無力化する術を完成させつつあるという、危機的な状況です。


アリス:「その王子を利用して、どんな陰謀を企んでるの?」


レイ:「幹部のセリーナが王国の重臣たちに接触し、王子の命と引き換えに、政策への干渉や財政の譲渡を要求しています。さらに組織は、『王子は王室の陰謀によって捕らえられた』という偽情報を流して民衆の不信感を煽り、内乱を引き起こそうとしているのです」


アリス:「なるほどね。奥が深いというか、嫌なやり方だね」


サラ:「アリス、今の話ちゃんと理解できてる?」


アリス:「当たり前でしょ! ばっちりだよ」


サラ:「じゃあ、一言で要約してみてよ」


アリス:「要約すると……国中が大混乱! ってことだよ!」


サラ:「やっぱり全然わかってないじゃん!」


アリス:「うるさい! とにかく、王子を救出するのが一番の解決策なんだから。……レイ、監禁場所の目星はついてるの?」


レイ:「はい。王子アレクシスは、王国の北東に位置する『古い城塞』の地下深くに繋がれています」



その城塞は、長い間忘れ去られた廃墟で、かつて邪悪な魔法使いが住んでいたという伝説から、地元の人間も近づかない場所だといいます。



アリス:「レイ! その城塞へ案内して!」


レイ:「かしこまりました、アリス様」



一行は深い森に囲まれた廃墟の城塞へと向かいました。

頑丈な石造りの建物は何世紀も前の栄華を感じさせますが、今は苔むし、霧の中に幽霊のように佇んでいます。


アリス:「確かに、気味の悪い場所だね……」


ミクリ:「いかにもお化けが出そうだ」


フノン「お化けは嫌いなんですよねぇ……」



一行は廃墟の奥へと忍び込み、魔法の痕跡をたどって地下への入り口を見つけ出しました。

入り口は重い石の扉で封じられ、複雑な魔法の鍵がかかっていましたが、アリスが近づいた瞬間に『オートキャンセル』が発動。ガチリと音を立てて扉が開きました。


地下は、薄暗く湿った迷路のような構造になっていました。

通路の壁には不気味な儀式の跡が残り、冷たい空気が肌を刺します。


ノーム:「こっちだ。迷路の先に強い生命反応を感じるぞ」


ノームの誘導により、一行は複雑な通路を順調に進んでいきました。

そして、最も奥深く。他とは比較にならないほど厳重な警備と、幾重にも鍵がかけられた鉄格子の扉が立ちはだかる「特別な牢獄」にたどり着いたのです。


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