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72 氷と炎の島編 part05(改訂)

挿絵(By みてみん)

火の妖精 フレア

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アリスはフレアに連れられ、遺跡の暗い廊下を進んでいた。



アリス:「ねえ、どこまで行くの? もう結構歩いたよ」


ディネ:「いいから黙ってついて行きなさい」


アリス:「……はい」



やがて、一行は一見何の変哲もない行き止まりの壁の前に立ち止まった。



アリス:「えっ、ここって行き止まりじゃない? 道間違えてない?」


ディネ:「ちゃんとあるから黙っていなさい。ほら、フレアさんが説明してるわよ」


アリス:「……はい」



フレア:「この壁の向こうに、隠された部屋があります。アリス、クリスタルの力を使い、この壁を焼き切るのです」


アリス:「えっ、物理的に焼くの?」


ディネ:「さっきやったみたいに、クリスタルの炎をぶつけなさいってことよ。ほら、さっさとやって!」



アリスが火のクリスタルを構えて念じると、猛烈な炎が壁を飲み込んだ。次第に岩が赤く溶け、ガラガラと崩落して隠し通路が口を開く。



アリス:「へぇー! こんな強引な入り口、私好みだわ」


ディネ:「性格が出るわね。さあ、入るわよ」



部屋の中央には古代の石碑が立っており、そこには複雑な図形が刻まれていた。

フレアの説明によれば、ここには島全体のエネルギーを調和させる方法が記されているらしい。



アリス:「……ふむふむ。よし、一文字も読めない!」


ノーム:「僕がやるから大丈夫です。……なるほど、氷と炎のクリスタルを組み合わせ、エネルギーの源を制御しろと書いてありますね」


フレア:「さらにこちらへ。遺跡の最奥へ至るには、この洞窟に刻まれた『ルーンの呪文』を覚える必要があるのです」



フレアは壁に刻まれた古代文字や、迷路のような地図を示して説明を始めた。



フレア:「これが『開け』を意味するルーン。こちらが『炎』。これを特定の場所で唱えることで、障壁が解除されます。さあ、覚えるのです」


アリス:「……無理! 三文字以上は脳が拒絶反応起こすもん! ノーム、あとは任せた!」


ノーム:「やっぱりそう来ましたか。……いいですよ、僕が全部覚えます」


ディネ:「ちょっと、少しは自分で努力しなさいよ!」



結局、実技だけ担当することになったアリス。

言われた通りに「開け」のルーンに集中して呪文を唱えると、目の前の障壁が霧のように消え去った。



アリス:「おー! すごい! ノームが暗記して、私が壊す。これぞ黄金の連携だね」


フレア:「……(覚える気ゼロなのが気になるけれど、結果は出しているわね)」



地図とルーンの知識(※ノームが所持)を駆使し、アリスたちは次々と魔法の障壁を解除しながら遺跡の最奥へと進んでいった。



ついに辿り着いた隠し部屋には、島の歴史とバランスを取り戻すための詳細な手順が記されていた。



ノーム:「解読が終わりました。遺跡の中央にある大広間で、氷と炎の力を合わせる必要があるようです」


フレア:「準備は整いましたね。さあ、中央山脈の頂へ向かいましょう」



アリスたちは火山を後にし、島の中心にそびえ立つ巨大な山脈の頂を目指した。

険しい山道を登りきり、約束の遺跡入り口に辿り着くと――。



アリス:「ヤッホー! お疲れ様!」


ミクリ:「お、アリス。そっちも終わったみたいだな」



そこには、北の寒冷地帯を攻略したミクリたちが待っていた。



アリス:「どうだった? ちゃんとクリスタル、ゲットできた?」


ミクリ:「当たり前だろ。バッチリ手に入れたぜ」


フノンが「氷のクリスタル」を見せると、アリスも対抗するように「火のクリスタル」を掲げた。



アリス:「こっちも楽勝だったよ! 全然余裕!」


ミクリ:「ふん、こっちだって大したことなかったさ」


二人の間でバチバチと火花が散る。それを見守るフノンとノームは、お互いに「苦労しましたね……」と目配せしてため息をついた。



アリス:「じゃ、そろそろ中に入ろうか」


ミクリ:「ああ。ここからが本番だな」



遺跡の巨大な石の門には、古代のルーンが刻まれていた。

ノームが見つけ出した呪文を、知識豊富なフノンが代表して唱える。



フノン:「氷と炎の調和、時を超えて開かれし門よ、我らに道を示せ――」



ゴゴゴ……と重低音を響かせ、巨大な石門がゆっくりと左右に開いた。

吹き込んでくる風には、氷の冷たさと炎の熱さが混じり合っている。



アリス:「うわ、広いね!」


ミクリ:「壁の絵もすごいな。歴史の重みを感じるぜ」



松明の明かりを頼りに、一行は遺跡の深部へと進む。

道中、ノームが圧力板や矢のトラップを次々と発見し、フノンがその解除に知恵を絞る。



アリス:「ねえ、私たちの出番は?」


ミクリ:「……今のところ、歩いてるだけだな」



二人の戦闘狂が手持ち沙汰になるほど、知能派チームの連携は完璧だった。

そしてついに、一行は物語の核心――「氷と炎の共存」が刻まれた巨大な石碑が立ち並ぶ、大広間へと辿り着いた。



そこには、この島の運命を左右する最後の仕掛けが待ち受けていた。


---


一言:

アリスとミクリの「自分の方が楽勝だった」アピール、可愛らしくて良いですね。

そしてノームとフノンの「苦労人同盟」も物語を支える良い味になっています。

次はついに二つの力を合わせるクライマックスでしょうか、楽しみです!


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