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71 氷と炎の島編 part04(改訂)

挿絵(By みてみん)

火の妖精 フレア

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一方、アリスたちは強烈な熱気が漂う南の火山地帯へと足を踏み入れていた。見渡す限り溶岩が煮えたぎり、空は噴煙で赤黒く染まっている。


アリス:「ダメだぁ! 熱い、死ぬ! 溶ける!」


ディネ:「バカじゃないの? なんで馬鹿正直に我慢してるわけ?」


アリス:「えっ、だって暑いもんは暑いじゃん。何かいい方法あるの?」


ディネ:「自分の身体を冷気で包めばいいじゃない。ノーム、教えてあげなさいよ。見ててイライラするわ」


ノーム:「アリス、まず身体の表面に薄く魔法障壁を張るんだ。その障壁と自分の肌の間に、魔法で冷気を循環させるんだよ」


アリス:「なるほど……ディネ、お願い!」


ディネ:「……はいはい。まず障壁を固定して、中に冷気を流し込むわよ」


アリス:「わあぁ! 涼しい! 快適! 完璧なポータブルエアコンだね!」


ルシファー:「アリス様、よろしければ我々にもその処置を……」


アリス:「もちろん! ルシファーもルナも、涼しくなっちゃって!」


硫黄の匂いが立ち込める死の地帯を、アリスたちは涼しい顔で(物理的に涼しく)進んでいった。


---


【火の森:消えゆく炎の妖精】


南へ進むほど気温はさらに上昇し、大地は赤く輝く溶岩流に分断されていた。

燃え盛る樹木が並ぶ「火の森」に入ると、島の守護者である火の妖精たちが姿を現した。


炎の妖精:「侵入者め、焼き尽くしてやる!」


妖精たちが一斉に放った猛烈な火炎魔法。しかし、アリスがぼんやりと歩いているだけで――。


アリス:「ん? なんか言った?」


パリンッ!


アリスの『オートキャンセル』が無意識に発動。放たれた炎はアリスの数センチ手前で霧散した。自分たちの最強魔法を無に帰された妖精たちは、恐怖のあまり悲鳴を上げて逃げ去っていった。


アリス:「なんなの? 自分から攻撃しておいて逃げるなんて、失礼しちゃうよね!」


ディネ:「あんたが一番失礼(規格外)なのよ。ほら、先行くわよ!」


---


【火の妖精フレアの試練】


火山の麓に辿り着くと、そこには古代遺跡の入口を守る一人の女性が立っていた。炎のように赤い髪と、意志の強そうな瞳。彼女こそが火の妖精フレアだった。


フレア:「何者ですか。ここは侵入者を許さぬ聖域。わたくしの名はフレア、この地を守護する者です。目的を答えなさい」


アリス:「こんにちは! アリスです。島の村長さんに頼まれて、崩壊しそうな島のバランスを整えに来ました。フレアさんも気づいてるでしょ? このままだと島が壊れちゃうって」


アリスの言葉に、フレアは少しだけ瞳を和らげた。


フレア:「……いいでしょう。ならば試練を与えます。火山の中に眠る炎の守護者を討ち倒し、『火のクリスタル』を手に入れてみせなさい。それができれば、あなたを認めましょう」


---


【決戦:火のドラゴン】


火山の内部は、巨大な溶岩の洞窟となっていた。その最深部、煮えたぎる溶岩湖から巨大な**火のドラゴン**が姿を現した。


火のドラゴン:「ガアアアアアッ!!」


突如放たれた猛烈なブレス。だが、熱さ対策で張っていた魔法障壁が完璧にそれを弾き飛ばした。


アリス「やっべー、びっくりした! 魔法障壁張ってて良かったぁ」


ディネ:「のんびりしてないで、さっさと反撃しなさいよ!」


アリス:「おっけー! ……渾身の、横一文字ィ!」


**ガキィィィンッ!**


渾身の一撃は、ドラゴンの硬質な鱗に弾かれた。


アリス:「えっ、うそ!? 渾身なのに傷一つついてないんだけど!」


ディネ:「相手はドラゴンよ! 単なる腕力だけで勝てるわけないでしょ、アホ! 気を使いなさいよ、気を!」


アリス:「あ、そっか。……じゃあ、**気を50%込めて。** 縦一文字! 縦一文字! 縦一文字ぃ!」


一発がダメなら連打。気を50%上乗せしたアリスの斬撃が、ドラゴンの巨躯を次々と切り裂いていく。最後にはドラゴンの力は尽き、その姿は眩い輝きを放つクリスタルへと変わった。


---


【火のクリスタルと制御不能な力】


クリスタルを携えて戻ったアリスを、フレアは驚きの表情で迎えた。


フレア:「……まさか、あの守護者をこれほど短時間で。認めましょう、あなたこそが島の希望です。さあ、火のクリスタルの力を授けましょう」


フレアの指導のもと、アリスはクリスタルに意識を集中させた。


フレア:「自分の内なる力と融合させ、炎を放出するのです……さあ、今!」


アリス:「えいっ!」


アリスが手を突き出した瞬間、クリスタルから**莫大な火炎の奔流**が放たれた。それはもはや魔法の域を超え、正面にあった巨大な岩山を一瞬で溶かし、消滅させてしまった。


アリス:「……あ。またやっちゃった」


ディネ:「魔力を制御しろってあれほど言ってるでしょーが!! 加減を知りなさいよ!」


フレア:「(……今の岩山、一瞬で消えたわね……とんでもない子だわ)」


フレアは冷や汗を流しながらも、アリスを遺跡の深部へと案内し始めた。


フレア:「遺跡の奥には秘密の部屋があります。そこを開くには、そのクリスタルの力が必要。さあ、ついてきなさい」


アリスたちは、フレアの先導で古代文明の核心へと一歩足を踏み出した。


---

リーダー(アリス)からのぼやき:

「なんかディネのツッコミ、最近キレを増してない? 私、一応魔王なんだけどなー!」


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