60 ルティア共和国編 part 04
風のドラゴンの子ども ウィンちゃん
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アリスとウィンちゃんが再会を喜んでいるところに、マリアがやってきた。
マリア「アリス様。ご報告です。」
アリス「なに?」
マリア「暗黒旅団が傭兵として是非加勢したいとのことです。」
アリス「別にいいけど。」
マリア「十妖騎士と3鬼神を送るそうですが、いかがいたしましょうか?」
アリス「戦力に入れておいて」
マリア「はい。承知しました。」
ディアブロ「お帰りなさいませ。ご主人様。」
アリス「ディアブロ!久しぶりだけど、ちゃんとやってる?」
ディアブロ「もちろんでございます。主人の言い付け通りにやっております。」
アリス「ところでなんでラインリッヒが侵攻しようとしているか調べたか?」
ディアブロ「はい。私が直々に調べました。きっとアリス様も推測されていると思いますけど、裏で南の魔王が動いております。」
アリス「やはりそうか。あいつは、いつも問題を作りやがって!南の魔王と西の魔王は何かやりやがる。」
ディアブロ「左様でございます。ですが、これと言って、証拠は残していません。魔族の派遣もアイツらが勝手に行っただけで魔王は知らなかったというでしょう。」
アリス「そうなんだよ。それも自分はダメだと言ったけど、側近が勝手にokしたというんだよね。そう言われると何も言えなくなる。」
ディアブロ「ともあれ、侵攻して来るやつらは叩き潰します。」
アリス「そうだな。タイタン、バハムート、フェニックス、リバイアサン、オーディンを出しておくから、ラインリッヒとの国境線沿いに配置しておけ。タイタンを余興で使ってみるのもいいかもな。」
ディアブロ「かしこまりました。」
アリス「それから、バーストエンドミラージュを各国から戻して、国境線に配置しておけ。」
ディアブロ「承知いたしました。」
アリス「そうだ。暗黒旅団もバーストエンドミラージュと一緒に配置して欲しい。まあ。アイツらも使えるから。特に3鬼神はね。」
ディアブロ「仰せのままに」
アリス「それじゃ。僕は敵の様子を偵察してくる。」
ディアブロ「それでしたら、ウィンにお乗りください。」
アリス「えっ!ウィンに乗れるの?ドラゴンに乗るの?乗りたい!ウィンは大丈夫なの?」
ウィン「大丈夫だよ。ほら!」
ウィンがドラゴンに変化したら、めちゃくちゃ多くかった。
風のドラゴンに変化したウィンちゃん
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アリスは、ドラゴンに乗ってラインリッヒ上空を飛んだ。
アリス「なるほどねー。
あれが魔法防御の装備をした重装歩兵の20万人だね。
その後方に配置されているのが魔術師部隊の10万人がいる。それに加えて魔族兵が10万人ね。
その後方には魔法化学武装の新兵器の部隊が10万人。
それにしてもすごい兵器だね。
セレネ!サードアイ!で解析して!
なるほど、最初にあった新兵器は魔導砲なんだ。でかいな!
それから、あれが魔法防御壁の発生装置!
あれがなんだって?魔法結界の発生装置だけど、難しいルーン文字が刻まれている。厄介そうだな。
ああ!あれはマジックジャミング発生装置!それもでかい!
完全にイングラシルの技術じゃん!
アイツら大胆にスパイしていたからね!
イングラシルから魔道具買って、技術盗んで、やりたい放題じゃん!
でもこの辺は先に壊して仕舞えばいい。
所詮、装置なんて動く前は、単なるクズ鉄だからね。
それで合計50万人か。よくもそれだけ集めたよね。
人も新兵器も!
じゃ、魔王城へ帰ろう!」
魔王城に戻るとアルテミスが待っていた。
アルテミス「アリス様。ご無沙汰しています。」
アリス「アルテミスには色々と世話になっているからね。ウィンちゃんの面倒をありがとう!それから、亜人たちも押し付けてすまない。」
アルテミス「大丈夫でございます。それで、今回の対新略についてですが、エルムガンドが加勢したいと言っておりますけど、いかがいたしましょう?」
アリス「別に、助力なしでも勝てるけど、加勢してもらった方が、後の政治的な動きはしやすいだろうから、okしておいて」
アルテミス「かしこまりました。」
月の女神 アルテミス
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舞台は変わって、ルティア共和国
革命軍は、政府軍を牽制しながら、昇降状態を維持していた。ミクリとフノンとメリッサは首都クエフに入っていた。
フノンが弱い火焔砲を数発撃ち、道を作って、それでも出てくる敵は、ミクリが峰打ちで倒す形で、中央官庁街まで来ていた。
ミクリ「ここからは本番です。一気に行きましょう!」
フノン「ok!」
メリッサ「はい。では私も全力で頑張ります。」
というとメリッサがメドゥーサに変化した。
後方からフノンがアイスニードルとロックアローの飛び道具で攻撃して、残ったブラックベレーを閃光攻撃で倒していった。メリッサは、出てくる敵をみんな石に変えていた。
ミクリ「メリッサさんはこわ!やっぱ、怒らせないようにしよう!」
ミクリは心に誓った。
中央官庁街を抜け、会議棟に入った。
なんか強そうなやつが出てきた。
フノンの補助魔法でミクリが一人と打ち合っている間に、メリッサは残り2人を石に変えていた。
仕方ないので、ミクリも秘技 天地無双を出して倒した。
その後、中央官僚の要人がメリッサによって石に変えられた。石になった要人を会議棟の表に出して、現政府の崩壊をミクリが宣言した。成り行きです。
これによって政府軍は分断し崩壊した。
これで革命も終わりを迎えた。
その後、元中央官僚は、石から戻して、囚われることとなった。中央官僚は、あっと言う間に制圧されたことと石にされたことで、歯向かう意思もなく大人しく捉えられた。
よほど石になったことが応えたようである。
革命政権自立にも力を貸して欲しいと頼まれたが、それは断って、アリスと合流するために、メリッサの力で魔王城に転移した。
アリス「ミクリ!フノン!メリッサ!大丈夫だった?」
ミクリ「ほぼメリッサのおかげで、すんなり行った。」
フノン「メリッサの石化魔法は怖かったです。」
ミクリ「今後、メリッサ様と敬います。」
メリッサ「何を言っているんだか。(笑)」
フノン「ところでこっちはどうなの?」
アリス「もうすぐ攻めて来る。」
ミクリ「まだ攻めて来てないんだ。」
アリス「ヤツらの新兵器はすごいよ!ほとんどイングラシルの技術だから」
フノン「それでヤツらはイングラシルにいたんだ。」
アリス「イングラシルの工場のより、更に大きくパワーアップしていた。」
ミクリ「それでヤツらの勢力はどのくらい?」
アリス「ざっと50万人」
フノン「迎え撃つのは?」
アリス「3万は出せるけど、実際に出すには40人くらいでいいかな。」
ミクリ「また50万人を数十人で」
アリス「面は、10人くらい。裏で、20から30人動いてもらうから」
フノン「裏って?」
アリス「事前に新兵器を破壊するから」
フノン「なるほど。ゴミ化ですね。」
アリス「そう!単なるゴミ」
ミクリ「魔族がいるって聞いたけど」
アリス「あれは魔族と言っても下。南の魔王が優秀な駒を送るはずがない。きっとラインリッヒを動かすために形だけ派遣したに過ぎない。ザコしかいなかったもん。」
フノン「見てきたような」
アリス「見てきました。」
フノン「なるほど。戦う前に結果が見えているのね。」
アリス「当然!」
ミクリ「万が一の時は?」
アリス「クロノスを使う」
フノン「戦いは終わっている。相手に勝ち目すらない。」
アリス「当然!」
その後、戦いが始まったが、バーストエンドミラージュと暗黒旅団が、敵の新兵器を破壊していて、重装歩兵と魔術師の軍団とザコの魔族と新兵器の無くなった部隊の合わせて50万人の大群勢は、タイタン、バハムート、フェニックス、リバイアサン、オーディンの連続大攻撃で壊滅した。
あっという間のできごとでした。
ミクリ「我々の出番は無かったね。」
フノン「そうだね」
メリッサ「わかっていたのではないですか?」
ミクリ「でも見たかったから、大勝利を」
フノン「なかなかこんな展開は見れないよね」
ミクリ「ほんと、滅多に味わえないよ。」
アリス「旅に戻るよ!」
ミクリ「はいはい」
フノン「そうですね。」
3人はルティア共和国に戻った。




