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05 砂漠のオアシス編 エピソード5

ジャジャーン!

今回!ついに!

火の精霊サラマンダーのサラちゃんが登場します!

これでメインの精霊が揃いました。

水の精霊ディネ

土の精霊ノーム

火の精霊サラ

この3人が裏メインの物語です。

三者三様のキャラがあって、楽しい会話ができるようにと思っています。

個人的には表の主人公はアリスですが、裏の主人公は、ディネだと勝手に思っていますので、そのギャップを是非楽しんでくださいね。

挿絵(By みてみん)


水の精霊ウンディーネ(ディネ)


----------------------------------------------------

砂漠のオアシスには、ゴブリン、コヨーテ、オークなどの魔物が多く出現した。


アリス「現れたな!ゾロゾロと。

ノーム!行ける?」


ノーム「行けるよ。」


アリス「アースクエイク!」


一気に壊滅させた。


アリス「楽々!なにもしなくていいじゃん!」


この辺りには、オーガやゴーレムなどの強敵もいたが、


アリス「出たわね!アースクエイク」


で弱らせて、アリスは気を剣に込めて、一振りすると、トドメを刺せて難なく倒せた。


さらに砂漠のオアシスを進むと


アリス「何か見えてきた!神殿?」


小高い岩場が現れて、中心部に神殿のような建物があった。


アリス「大きな神殿ね。中に入ってみましょう!」


神殿の中を探索すると、地下室があり、中にガンジガラメの鉄箱があった。


ディネ「この箱の中に精霊がいるわ。魔力を繋げてみて」


アリス「わかった。やってみる!」


アリスは鉄箱の中に魔力を注ぐと、鉄箱の中から、サラマンダーの声が聞こえてきた。


サラ「助けてくれ。なんでも言うことをきくからお願いだ。」


ディネ「助ける代わり私と精霊契約をすることを承諾させて、先に契約をして封印を解くのよ。

そうしないとこの子は自由奔放だから、すぐにどっか行っちゃうわよ!」


アリスはディネに言われた通りに契約して封印を解いた。


サラ「やったー♪これで自由だ!」


アリス「私の手の中でね!」


と念を押した。

サラマンダーはシブシブ承諾した。

これで砂漠の岩場に閉じ込められた

サラマンダーを仲間にできた。


挿絵(By みてみん)


火の精霊サラマンダー


----------------------------------------------------


火属性、水属性、土属性と非常に順調に契約できている。当然ですが、サラマンダーの愛称は、サラちゃんになった。

ディネお姉様は本当に恐ろしい。


砂漠を南に抜けて、草原地帯の魔物、スライムナイト、オーガ、ゴーレム、リザードマン、などを次々と倒しながら進むと街道に出ることができた。


それから街道をてくてくと歩いていると荷馬車が通ったので、乗せてもらうことになった。道が悪くてとても揺れたけど自力で歩くことを考えたら天地の差があるでしょう。


途中ゴブリンが出たりしたが、乗せてもらってるお礼として、さっと退治して、御者がとても有り難がっていた。


ただ道中に、ディネとサラがずっと言い合いしていてうるさかった。ノームは、とっとと指輪に戻り静かにしていた。


アリス「ディネとサラは、指輪に入ったりしないの?」


ディネ「あのね。こんな絶世の美女をチンケな指輪の中に入れておくのはもったいないと思わない。優雅に自由に輝いていてこそ私でしょ!」


サラ「僕も縛られたくないよ。もう閉じ込められるのはウンザリ!」


大精霊様達はみんな自由なのです。


**************************


精霊の会議 3人

場所は、亜空間の会議室。

「皆さん集合しましたね」


ノーム議長が木槌を叩く

「トントン」


「これから記念すべき第1回3大精霊会議を始めます。

議題は、

「契約者への今後の対応をどうしたらいいか」についてです。」


ディネ「今回の契約者だけど、歴代の中でもすごく弱いんですけど。」


サラ「歴代ナンバーワンだね」


ノーム「もう少し成長してから本来は契約するべきだったと思います。」


ディネ「そんなことを言っても仕方ないでしょ」


サラ「ディネが悪い」


ディネ「そんなこと‥。あのときは焦っていたのよね。ちょっと」


サラ「まさか水面写った自分の姿に見惚れて、ぼうっとして、魚に喰われるとは‥」


ディネ「あの時は…」


----------------------------------------------------

<ディネの回想 あの時>

ディネ「ランランラン。ランランラン。

自由って素晴らしいわ!

精霊契約しても契約者は100年も生きないから!契約者が死ねば、私は自由!

自由って素敵!

こうして2800年過ぎたのに。

それでもこの美貌!天使の声!そして溢れる教養!まさに最高の精霊!

さあ!森の獣達は私を讃えなさい!

ほら!

讃えないと天罰が下るのよ!」


小川のそばに来ると


ディネ「なんということでしょう!

水面に女神のように美しい絶世の少女が写っていますよ♪

まあ!なんてス・テ・キ!

自分の顔は美しいからずっと見れるのよね!

まるでクレオパトラか楊貴妃ね!

あれ?お肌が少し荒れてますの?」


とディネは自分の顔が映る水面に近づくと、


魔物の魚「パクパク!」


ディネの足を食べようとくわえた。


ディネ「離して!汚らわしい!魔物の分際で私のお足を食べようとするなんて!

とっとと離しなさい!

もう!シツコイわね!

シツコイと嫌われますのよ!」


悪戦苦闘して、30分たった時に、

もう力尽きて、頭がボーっとしているときにアリスが現れた。


ディネ「あの時はどうしても離れたいから仕方なく契約したけどね!

だってどうせこいつも100年経てば…

私は自由!

となるはずだから!」


----------------------------------------------------


ディネ「サラ!黙れ!」


サラ「オー!こわー!」


ノーム「とりあえず、当分は、レベル上げに尽力して、できるだけ、手を貸さないようにします。

ある程度のレベルになったら、我々と連携していきたいと思います。

以上。」


パチパチ(拍手)


**************************


そうこうしているうちに、町に着いた。

城壁に設けられた関所をすんなりと通り、

町の露店通りで馬車を降りて、さっそく美味しいものを食べ歩きです。


アリス「なに食べようかな?」


ディネ「私はスパイシーなのが食べたい!スパイシーで美味しいの!」


サラ「僕は暖かなシチューがいい!」


ノーム「僕はなんでも大丈夫です。」


この町には西方と南方のものが多く揃っているようです。

鮮やかなシルクの着物や美しい宝石や高価な磁器など様々なものが溢れていました。


一通り見て、今夜の宿泊先を確保するために、宿屋街に行き、そこそこの宿で手続きをしました。

宿代でお金が尽きたので、ギルドに行き、依頼を受けた。


アリス「1番お金になるのは、魔物の討伐でしょう。

ゴブリン退治の依頼を受けて、いざ出発です。」


場所は西方の森、最近突然湧き出したらしい。ゴブリン退治と最近突然出現した理由の解明も依頼に入っていた。


西方の森に行くとゴブリン5匹が出てきた。


アリス「楽勝ね。ノーム!お願い!」


ノーム「すみません。この程度の魔物はご自分で倒してみてください。」


アリス「それじゃ!サラ行くよ!

ファイアソード!」


サラ「アリスごめん!」


アリス「ノームもサラも!ディネになにか言われたのね。いいわ。」


アリス「気を込めて、横一文字!」


アリスは自力で一度にゴブリンの群れを倒した。


町に戻り、ギルドで依頼完了の手続きをして、金貨を受け取りギルドを出た。


そうするとギルドからつけて来るヤカラがいるので、近くの空き地に誘導した。


アリス「嗚〜呼。なんか、ありきたりな展開でイヤなんだけど、まあいいか!」


ディネ「相手にするんだ?」


アリス「このパターンも定番だけどね。」と思う。


アリス「あなたたち。私の後をつけてたよね!

何か用事でもあるの?」


盗賊「お嬢ちゃん、お金持っているよな!

こっちに渡しな!

あと、いいところに連れて行ってあげるよ!」


盗賊はいやらしく微笑みながら言った。


アリス「やっぱり定番じゃん!」と思う。


アリス「遠慮しておくわ。それと

このお金は今後の生活費で必要だからあげられないわね」


と言い返すと、


盗賊「仕方ねーな。後で後悔しても知らねーよ!」


と飛びかかってきたので、さらりと交わして、剣での打ち合いとなった。


アリス「後悔するのはどっちかな?」


すぐに片付くと思い、甘く考えて相手をしたら、向こうは3人の大柄な男性なので、こっちが押され気味になった。


そこに、通りがかりの剣士が助太刀で入った。2対3だが、明らかにこちらが有利になると、男たちは逃げて行った。


アリス「なるほど、こういう展開になる定番ね!」と思う。


アリス「ありがとう。助かったよ。剣士さま。」


剣士「いえ別に、1人の少女に、大人の男たち3人がかりはないでしょ!

でも無事で良かった

これからどうするの?」


アリス「もう、宿に帰るよ」


剣士「それならあいつらがまだ近くにいるかもしれないので、宿まで送るよ」


剣士が宿まで送ってくれることになった。


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