表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/308

04 鉱山編 エピソード4(改訂)

この回で、第二の精霊である 土の精霊ノームとの出会いになります。

ノームは、カッコ良く、頭もいい、魅力的な青年です。

恋愛モノにしてもいいかもなど思いつつも、話しが混沌としそうなので、この作品ではやめました。

ご期待された方には申し訳ございません。

挿絵(By みてみん)

水の精霊ウンディーネ (ディネ)

----------------------------------------------------


鉱山の入り口に着いた瞬間、冷たい空気がアリスの顔を叩いた。


アリス:「よし! 着いたぞ! ディネ!」


肩の上でディネが腕を組んで顔をしかめる。


ディネ:「あたしはこんな陰気な場所、嫌いなのよね……」


アリス:「中は真っ暗だな。松明がある!」


アリスは松明に火を灯し、坑道を慎重に進み始めた。


アリス:「こういう時に明るくしてくれる精霊がいたら便利なのに」


ディネ:「そういえば、この辺りに火の精霊サラマンダーが閉じ込められたって聞いたことがあるわ。場所はよく覚えてないけど」


薄暗い坑道を進んでいると、側面に不自然な穴が開いていた。


アリス:「あれ……?」


ディネ:「新しいダンジョンね」


突然、ゴブリンの叫び声が響く。


ゴブリン:「ギィィー!」


アリス:「おっと、早速出てきた!」


アリスは気を込めた剣を横一文字に振るった。


ゴブリンたちが次々と真っ二つに斬り裂かれ、地面に崩れ落ちる。


さらに奥へ進むと、巨大な石の扉が立ちはだかった。


重い音を立てて扉を開けた瞬間——。


アリス:「うわあああ! 地下都市じゃん! すげえ……!」


ディネ:「へえ、こんなところに街があったのね」


そこはゴブリンに占拠された廃墟の地下都市だった。


三百匹近いゴブリンが蠢き、薄暗い空間を埋め尽くしている。


アリス:「剣で一匹ずつ倒すのは面倒くさい……ディネ!」


ディネ:「わかってるわよ。任せなさい!」


ディネ:「アイスカノン!」


冷たい青い光が爆発し、ゴブリンたちを一瞬で吹き飛ばした。


アリス:「すごい! 一瞬で片付いた!」


ディネ:「当然でしょ。大精霊様の力なんだから。あなたのレベルがもう少し高ければ、もっと楽だったのにね」


アリス:「……最後に余計な一言を言わなくていいのに」


さらに奥へ進むと、神殿のような建物が見えてきた。


アリス:「神殿……?」


中に入ると、中心の祭壇に小さな石の箱が置かれていた。


アリス:「これ……お宝?」


ディネ:「ちょっと待って。アリス、その箱をじっと見て。意識を集中して」


アリスが目を閉じて集中すると、箱から淡い光が溢れ出した。


やがて、小さなモヤモヤとした光が姿を現す。


ノーム:「あーあ、よく寝た。久しぶりだな、ウンディーネ。400年ぶりか?」


ディネが目を細めて答える。


ディネ:「そうね。こんなところで何してたのよ」


ノーム:「いつの間にか祀られて、忘れられてたみたいだ」


ずんぐりとした体型の土の精霊——ノームは、どこか堅物そうな雰囲気を漂わせていた。


ディネ:「ノーム、お前は相変わらずチャラチャラしてるな」


ノーム:「ノームこそ頑固者ぶってないで、もっと柔軟になりなさいよ」


アリスは内心で苦笑した。


(やれやれ……この二人、合いそうにないな)


こうしてアリスは土の精霊ノームとも契約を結んだ。


ダンジョンの入り口に戻り、ノームのアースウォールで壁を作って封鎖する。


村に戻って村人たちに事情を説明し、翌朝には西の砂漠へ向かうことにした。


ディネ:「そういえば、西の砂漠の神殿にサラマンダーが封じられているらしいぞ。気が短くて悪さばかりする奴だ」


アリス:「火の精霊か……便利そうだけど、ちょっと怖いな」


洞窟を抜けると、一面の砂漠が広がっていた。


アリス:「わあ……! 本物の砂漠だ!」


ディネ:「乾燥が酷いわ……お肌が死ぬ……」


アリス:「あちゃー、喉乾いた。ディネ、水!」


ディネ:「無理よ。周りに水源がないと大した量は出せないの」


数滴の水がアリスの手に落ちる。


アリス:「これだけ……?」


ディネ:「贅沢は言えませんよ」


砂漠を歩き始めると、突然砂の中から巨大なサソリが飛び出してきた。


アリス:「スコーピオン!?」


ディネ:「土系の魔物は私の魔法が効きにくいから……頑張って!」


アリス:「今更言うな!」


アリスは剣に気を込めて何度も斬りつけ、なんとかサソリを倒した。


さらに進むと、今度は巨大な岩ゴーレムが立ちはだかる。


アリス:「次はこれかよ!」


何度か攻撃を弾かれた後、アリスは水魔法を剣に纏わせた。


アリス:「アイスシェイバー!」


氷の刃が岩を削り取り、ゴーレムを崩し去る。


すると地面が大きく揺れた。


ディネ:「真下から来るぞ!」


ノーム:「アースウォール!」


ノームの魔法で壁を作り、動きを止め、素早く背後に回り込む。


アリス:「ここだ!」


気を最大限に込めた剣を、弱点である口の中へ突き刺した。


サンドワームが断末魔の叫びを上げて倒れる。


アリス:「やった……!」


ディネ:「まぐれね」


アリス:「まぐれじゃないわよ!」


ディネ:「バカだから心配なのよ」


アリス:「バカバカ言わないで!」


ノームが小さくため息をつく。


ノーム:「……この二人、うるさいな」


アリスは砂漠の先を見つめながら、内心で拳を握った。


(次は火の精霊サラマンダー……どんどん強くなっていく)


鉱山の入り口に着いた瞬間、冷たい空気がアリスの顔を叩いた。


ディネとノームの力を借りて敵を蹂躙し始めたアリスは、精霊たちに振り回されながらも、自分の力で少しずつ前へ進み始めていた。


---

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ