04 鉱山編 エピソード4
この回で、第二の精霊である 土の精霊ノームとの出会いになります。ノームは、カッコ良く、頭もいい、魅力的な青年です。
恋愛モノにしてもいいかもなど思いつつも、話しが混沌としそうなので、この作品ではやめました。ご期待された方には申し訳ございません。
水の精霊ウンディーネ (ディネ)
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鉱山の入り口に着いた。
アリス「よし！着いたぞ！ディネ！」
ディネ「あたしはこんな陰気なところは嫌いなのよね！」
アリス「中は暗いな！ ここに松明がある！」
松明に火をつけて出発する。
アリス「よし！これで明るくなった！ 先に進もう！」
松明を持って坑道に入っていく。
アリス「こういう時に、周りを明るくしてくれる精霊がいたらいいのに」
ディネ「そういえばこの辺のどこかに火の精霊のサラマンダーが閉じ込められたと聞いたことがあるわw
場所はわからないけどね」
アリス「なるほど、火の精霊がいたら、明かりにもなるし、焚き木や調理にも使えてとても便利だね。
閉じ込められた場所はわからないの？」
ディネ「確かそんなに離れたところでなかったと思うけど」
薄暗い坑道を松明の灯だけで進んでいく。
坑道の先に何かある気配を感じた。
アリス「あれは何？」
ディネ「新しいダンジョンかな？」
そのまま進むと坑道の側面が、新しいダンジョンに繋がっているのを見つけた。
ゴブリン「ギィー！」
アリス「おっと。出てくる出てくるゴブリンどもめ！まとめて横一文字！」
出てくるゴブリンを倒しながら、ダンジョンを進む。
アリス「あれは何だろう？」
なにやら、石の扉が現れた。
扉を開けると、突如、地下都市が現れた。
アリス「ウォー〜ーー！すげ〜ーーー！
地下都市ジャン！」
ディネ「ヘェー！こんなところがあるのね」
アリス「でも街中にゴブリンいるじゃん。何匹いるんだよ？」
ディネ「けっこういるわね！ 200、300位はいるね！」
そこにはゴブリンが住み着いているようである。300匹近くはいるようだ。
早速ゴブリン退治を始めた。
アリス「これだけいると剣で倒すの面倒くさいな！」
ディネ「ここは一気に私の魔法で行きましょ！」
アリス「それじゃ、ディネ！ アイスカノン！」
その頃には、レベル15に上がり、アイスボルト以外に、アイスカノンを覚えていた。
アイスカノンの威力は凄まじく、あっという間に、ゴブリン達を制圧することができました。
アリス「スッゲー！あっと言う間じゃん！
さすが、大精霊さま！」
ディネ「当たり前でしょ！私の魔法だからね！
アヤのレベルがもっと高ければ、瞬殺だったけどね！」
アリス「コイツは最後に言わなくてもいいことを言う。ほんとムカつく。」
ディネ「先の方に神殿が見えるわね。」
アリス「行ってみよう！」
さらに進むと、地下都市の中心部に神殿がある。側まで行くと
アリス「わぁ。スゴイ神殿だね
神殿の中に入ってみましょう！
これは？！」
トラップがある
ディネ「あっそうそう。トラップがあるから気をつけてね」
アリス「早く言えよ！引っかかりそうになったじゃん！」
神殿の中心部に大きな扉があり、扉を開けると大きな部屋になっていた。
アリス「随分と大きな部屋だね！
中央に大きな祭壇があるよ
トラップに気をつけながら行ってみましょう！」
祭壇には、小さな石の箱が置かれていた。
アリス「この中にはお宝があるんじゃない？
そっと開けてみよう！」
すると中には、
黄色宝石の付いた指輪が祀られていた。
アリス「さすがにこれを取るとトラップが発動する仕組みになっているのはわかるから、触れないけど。」
ディネ「なんだ。こんなところにいたのね。」
アリス「何が？いたの？」
ディネ「何百年ぶりかしら。
ねぇ！起きてる？寝ているの？」
アリス「どういうこと？」
ディネ「この指輪の中にはね。土の精霊のノームがいるはずなの。
アリス。まずその指輪をじっと見て、目を閉じて意識を指輪に集中して！」
1分ほど経った頃、目の前に小さいモヤモヤ光りが見えた。精霊との契約の儀式を終えて、土の精霊ノームと契約することができました。
ノーム「あーあ。よく寝た。
あれ？久しぶりだね。ウンディーネ。
400年ぶり？」
ディネ「そうね。こんなところで何しているの？」
ノーム「なぜか。いつのまにか。こんなところに祀られて、忘れられたみたい。」
ディネ「あっそうそう。ノームは、考え方が古い…、いやしっかりしているので、曲がったことが嫌いなのよね。いわゆる頑固者？」
ノーム「ウンディーネ！お前はチャラ過ぎるんだよ。もっと真面目にやんな！」
アリス「頑固ねぇ。ディネとは合わないかな。先が思いやられる。やれやれ。」
ノームさんは、お堅いので、略称は無しで、ノームさんと呼ぶようになった。
ディネも最初から諦めているらしい。
精霊同士の付き合いって、歴史ありそうだしね。
土の精霊ノーム
とりあえずダンジョンの入り口に戻って、土の魔法のアースウォールで壁を作り、ダンジョンに入れないようにして、ここを掘り進まないように目印をつけて村戻った。
村に着くと、坑道で起こったことを説明して、目印の壁は掘らないように注意した。
その日は、また親切なお母さんの家に泊まって、翌朝、西の砂漠へ出発した。
村人によると、鉱山の中を通ると砂漠の中央に出ることができるらしい。
ルートと目印を聞いて置いたので、多分大丈夫かな。
ノーム「そういえば、ここから西の砂漠の神殿に、サラマンダーが閉じ込めあるらしいよ。」
アリス「ヘェ。そうなんだ。そういえば、火の精霊さんがいると色々便利だと話していたっけ。」
ノーム「気が短くて、いつも悪さをするので、大魔法使いによって閉じ込められたらしいよ。」
アリス「えぇ？一体何をしたのだろうか？」
ノームさんの案内もあって、西へ出る洞窟を抜けて砂漠に向かうことができた。
洞窟を抜けると
アリス「わぁ〜！すげ〜！砂漠だぁ！」
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天の声
「属性魔法の真理
水は火を消し、
火は木を燃やし、
木は土を押しのけて生長し、
土は水をせき止める
つまり、
水の魔法は火の魔法に強く
火の魔法は木の魔法に強く
木の魔法は土の魔法に強く
土の魔法は水の魔法に強く」
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あたり一面に砂漠が広がっていた。
アリス「あちゃー！ノドが渇いた。ディネ。水を出してよ」
ディネ「水？期待しないでね！周りに水源が無いと水魔法は使えないから」
アリス「えぇ！そうなの？ 最悪！これだけ？」
数滴の水を出してもらった。
ディネ「これでも空気中の水分をかき集めたんだけど！しようがないでしょ！」
ノーム「あまり贅沢は言えませんものね。」
ディネ「それにしても乾燥が酷いわ。
これじゃ。お肌がカラカラじゃない。
とっとと砂漠を抜けてくれない？」
砂漠を歩いていると、砂の中から突然
アリス「ゲェ！スコーピオンじゃん！」
ディネ「あっ。そういえば、私は土系の魔物と相性悪いから、使わないでよ！あまり攻撃効かないから」
アリス「今頃そんなこと言われても、目の前に魔物がいるんですけど！
ここは、剣に気を込めて、エィ！」
スコーピオンが少しグラついた。
アリス「効いているかも。もう一度、エィ！」
スコーピオンが倒れる。
アリス「倒せた。はぁー！魔物のレベルが上がっている。自分のレベルも上げないと、これからは通用しないかもね！」
砂漠を歩いていると、何やら砂の流れができているところがある。
その中心から砂岩の巨人が現れた。
アリス「次は、岩ゴーレムね！
よくまあ次から次へと！」
剣に気を込めて打ち込んだが、弾かれる。
アリス「さすがに、岩は硬いわね！」
ディネ「そういえば、レベル20まで達して、精霊を武具に宿すこともできるようになっていたのよね。」
また防御魔法のウォータースクリーン、回復魔法のウォーターヒールも使えるようになっていたが、土系の魔物に、水魔法は愛称が悪い。
アリス「でも次は！」
剣に水魔法をまとって、岩を削るイメージで、
アリス「アイスシェイバー！」
アリス「エィ！ 傷が付いた。これならいけるよ！」
再び何度か斬り込むと、岩ゴーレムは倒れた。
アリス「はぁー！やっとね。」
ディネ「気合いが足りないのよね！もっと気を込めて打ち込んで！」
アリス「やっているわよ！ でも上手くできないの！」
ディネ「まだまだ修行が足りないんじゃない？」
アリス「わかっているわよ！そんなこと！」
ノーム「あのさぁ。話しているところ悪いけど、
次が来ているよ！」
遠くから地震が近づいてくるのを感じる。
ノーム「地中を高速移動してくる魔物がいるよ」
目の前で地上に出てきた。
アリス「今度は、ジャイアント・サンドワームかよ！」
突進して来たので、
アリス「アースウォール！」
土の壁にサンドワームがぶつかる。
一旦回避して、気を込めて、打ち込んだ。
アリス「さすがに、デカいわね。傷は付くけど致命傷にはならないわ。
どこか弱点を探さないと。」
ジャイアント・サンドワームは地中深く潜り、こちらの様子を伺っている。
真下から、どっドッドって振動が
ノーム「真下から来るよ！」
と飛び避けた瞬間に、ジャイアント・サンドワームが姿を見せた。
次の瞬間に、ジャイアント・サンドワームの肛門目掛けて、気を込めた剣で、突き刺した。
気が体内を貫通し、内臓を破壊して、ジャイアント・サンドワームを倒した。
アリス「ヤッタァ！我ながらやるじゃん！」
ディネ「まぐれでしょ！」
アリス「そんなことないわよ！
ちゃんと考えたんだから！」
ディネ「ほんとうに？怪しい。
だって、あなたバカだから！」
アリス「バカバカ言わないでよ！
これでも少しは成長しているの！」
ディネ「どこが？胸だけ少しね。
私にはぜんぜん敵わないけど！」
アリス「コイツ絶対殺してやる！」
と思うだけ
