37 ラインリッヒ共和国編 エピソード20 part2
水の精霊ウンディーネ(ディネ)
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ラインリッヒ共和国の首都ベルンは、美しさと豊かさが調和する町として知られている。4000m級の山々に囲まれたこの町は、壮大な自然景観と都市の便利さが見事に融合している。
ベルンの歴史は古く、中世から続く豊かな文化遺産が町の至るところに見られる。町の中心には14世紀に建てられた大聖堂がそびえ立っている。この大聖堂の尖塔からは、町全体と周囲の美しい山並みを一望できる。
ベルンは活気ある商店街が形成されて、市場は地元の新鮮な食材や工芸品で賑わっており、訪れる人々にその豊かさを実感させている。
教育面でもベルンは非常に発展しており、ラインリッヒ大学は研究と技術革新の最前線に立ち、多くの優秀成績者を輩出している。大学周辺には多くの研究施設がある。
観光地としても魅力的なベルン。自然愛好者には、ベルンの周辺に広がる美しい山々の景観が絶好の舞台で、ハイキングなどのアウトドアアクティビティを楽しむことができる。ベルン湖は夏のリゾート地として人気があり、湖畔の宿では多くの観光客で賑わっている。
ベルンはその豊かな文化遺産、経済的な繁栄、教育と研究の発展、そして美しい自然環境と多彩な観光スポットにより、訪れる人々に無限の魅力を感じる町である。
アリスたちは、初日から商店街を周り、大聖堂を登り、美術館、博物館を鑑賞して、たっぷり堪能した。
アリス「今度、魔王国でも大学や研究機関を作ろうかな。帰ったらアルテミスに相談しようっと。」
メリッサ「魔王国ってなんですか?」
ミクリ「気にしなくていいよ。妄想だから。」
アリス「明日は、ベルン湖に行ってみよう!」
フノン「いいですね。自然を堪能するのは自身を癒しますから。」
ミクリ「じゃ、明日は美味しいものをいっぱい食べて、ベルン湖だね。楽しみ。」
サラ「僕も美味しいもの食べるの大好き!」
そして翌朝、一行はベルン湖を目指した。
こうして平和に日々が過ぎていった。時折、聞こえる大砲の音が不穏な空気をもたらした。ベルンの北方の近郊都市で軍事演習を行っているらしい。こちらでは日々、軍隊の増強があり、新兵の訓練が常時行われているということである。
ベルン湖で、のんびりボートに乗っていると
ノーム「言った方がいいと思うのですけど。」
ディネ「別に言わなくてもいいんじゃない。子どもじゃないんだし。」
セレネ「レベル99ですよ。普通なら察知されていて、様子見されているはずでは。」
サラ「普通じゃないバカだから。能力はあると思うけど、バカだから使いこなせていないんじゃない。」
エスト「私は教えた方がいいと思いますわ。」
シルフ「今のところは、危険はないみたいだから、大丈夫でしょ。」
アリス「ちょっとあなたたち何を話しているの?
ディネ!教えなさいよ!」
ディネ「気づいているでしょ。つけられているの?」
アリス「え!!!!つけられている????」
フノン「確かに、街中にいるときは、ノイズが多くて判別できませんでしたけど、今なら、1キロほど離れたところに不審な魔力気配を感じます。」
ミクリ「1キロって随分と離れてつけられているんだね。」
ディネ「ずっとよ。ずっと1キロ離れてついてきているから。」
ノーム「1キロ以内には入らないんですよね。なぜか?」
エスト「気配を察知されないようにしているのでしょう。」
サラ「それだけ離れているとバカは気づかないからね。」
アリス「くそ〜。何も言い返せない。」
ミクリ「何か仕掛けてくる感じはないのですよね。」
ノーム「今のところはありません。」
ミクリ「ずっとつけて来ているって、いつから?」
ディネ「気づいていなかったの?あらら、お人好しの集まりね。アルメールからよ。」
アリス「アルメール!!そんな前から?」
ディネ「厳密には、彼女を仲間にしてから。」
アリス「なんかおかしいなとは思っていたんだ。」
みんなでメリッサを見つめた。
メリッサ「なんでしょう?何が起きているのですか?」
フノン「わかっていると思うのですけど、つけられているのを」
メリッサ「すみません。ほんとうにすみません。最初は同行して探るように言われていたのですけど、今はほんとうに一緒にいたくて、お仲間になりたくて、改心しています。」
アリス「連絡は取っているの?」
メリッサ「いえ。正体がわかるまで連絡しなくていいと言われています。みなさんの正体が正教会ならすぐに連絡するように言われています。」
アリス「我々が正教会?ぷっっ!」
メリッサ「みなさんがアルメールに入ったときから、かなり強い騎士がいると噂になっていました。聖騎士くらいの強さを感じると。」
アリス「今後、魔力を抑える訓練しないと。魔力の揺らぎ(わかる人だけわかってくださいね♪)が見えないようにね。」
メリッサ「我々のニース教会と正教会とは、同じく民を守護する立場でありながら、昔から対立しておりました。アルメールを制覇した後も、度々入ってこようとしていました。
そこで、それに対抗する形で、影の組織インビジブルナイトという者たちができました。今追跡しているのが、インビジブルナイトです。
なので、こちらが正教会でなければ、攻撃されることはございません。」
アリス「なるほどそういうことですね。」
メリッサ「私が彼らに話してきますので、少しお待ちくださいませ。」
メリッサが奴らのところに行った。
その後、インビジブルナイトの気配が消えて、メリッサが戻ってきた。
メリッサ「今戻りました。はっきりこの方々は、正教会とは違うと言いましたので、彼らはもう現れません。」
アリス「インビジブルナイトか。倒して行うと思ったのに、残念!」
ミクリ「これでひと段落だね。」
フノン「イヤ。もう一つ不穏な気配がある。」
ディネ「フノンさんは優秀だわ。どこかのバカ主人とは違ってね。」
サラ「そうそうバカだから」
アリス「バカバカ言うな!気付いているさあ!とっくに!4体でしょ!」
フノン「2体じゃないの?」
ディネ「3体でしょ!」
アリス「アレ?確かに4体目は5キロ先だけど。」
ディネ「5キロも離れた追跡はないでしょ!せいぜい1、2キロというところでしょ!でも2キロ離れた追跡者って何者でしょうね?」
アリス「ディネ。ちょっと見てきてくれるかな?」
ディネ「えー。別にいいんだけど。行ってくるわ。」
ディネが行って5分で帰って来た。
アリス「ディネ!どうだった?」
ディネ「結論からいえば、大丈夫じゃない。
あれは訓練された諜報部隊の傭兵だから。ラインリッヒ共和国軍所属部隊だね。こちらを襲う気なら既に倒しに来ているでしょ。こちらが何もしなければ、向こうからは仕掛けてこないんじゃない。」
アリス「そんなに警戒されるほどに我々は怪しいのかな?」
ノーム「我々はかなり強い魔力持ちの冒険者ですからね。この国に来た目的がはっきりしていないと警戒されても仕方ないですね。」
アリス「それならそんなに強く見えない方法を身につけないと。せめて金級冒険者程度に見えるように。」
ディネ「それなら、すぐにできるようになるわよ。剣士なのに魔力が強いから警戒されるのだから、魔術師になればいい。明日から魔術師の特訓だね!」
アリス「魔術師ね?ピンと来ないけど」
ディネ「なんか言った?」
アリス「頑張るよ。」
ディネ「よろしい!」
アリス「こんなにマークされているとは。早々にベルンは出たいな。次は、ノエル村って言ったから、追手を誤魔化すためにも裏を掻いて、次はエルノア•ダンジョンに行こう。」
アリスたちは、ベルンの宿に戻って、翌朝エルノア•ダンジョンに向かった。




