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36 ラインリッヒ共和国編 エピソード20 part1(改訂)

挿絵(By みてみん)

アリス

----------------------------------------------------


アリスたちはモンテールに着くと、長期滞在できる宿を探した。


小さな町ロアンから、ラインリッヒ共和国の首都ベルンまで向かう途中のイーロンという町までなら馬車に乗せてくれるという商人を見つけたので、すぐに頼んだ。


条件は、途中の魔物を退治すること。


アリス「やっぱり歩くより、馬車の方がいいよね。楽で!」


ミクリ「道はちょっと悪いけど、揺れを我慢できなくはないからね。」


フノン「盗賊は勘弁して欲しいけど。」


ディネ『200m先前方に、20人くらいの不審な動きの族がいる。』


アリス「商人さん! 盗賊が20人程いるかもしれないから気をつけて。」


商人「わかった。」


アリス「一旦馬車を止めてください。我々が様子を見てきます。」


アリスとミクリが出て行った。


200mほど先に行くと、盗賊が20人待ち構えていた。


盗賊「痛い目に合いたくなかったら、大人しくしていろ!」


と言って、切り付けて来た。


アリスは剣で攻撃を受け止めて、その間にミクリが10人ほどを倒した。


すかさず、アリスが横一文字で残り10人を倒した。


あっという間のできごとであった。


一人だけ盗賊を捕虜にした。


メリッサ「みなさんはすごくお強いですね。もしかして勇者様御一行でしょうか?」


フノン「そんな。勇者様一行ではないから。安心して。」


ディネ『そうだよね。それを言うなら逆だしね。』


アリス「どういう意味よ!」


ディネ『魔王様御一行でしょ。』


サラ『うまい!! お上手!!』


アリス「失礼な!」


アリスは捕虜に尋問をしてアジトを聞き出すと、ミクリと捕虜を連れてアジトに向かった。


フノンとメリッサは、商人と一緒に先に進んだ。


アジトで残っていた盗賊を退治して、財宝を手に入れた。


案の定、今までに連れ去られた女性30人を救出して、アジトを破壊。


フノンたちと合流して、次の町サクアで警備兵に、女性30人と残った盗賊1人を引き渡して、先に進んだ。


アリス「盗賊がいると人身売買のために捕まっていた人がいるから助けないと、後で可哀想だからね。

それにしても女性30人は多かった。」


ミクリ「思うんだけど、この国は盗賊が多いね。この国に入って、もう二度も襲撃されている。」


商人「この国はそこら中に盗賊がいますよ。だから高額の商品を扱う商人はあまりいません。

最も高額品はなかなか売れませんから、扱う商人も少ないですね。一部の高額品を扱う大手の商人は護衛兵を雇っていますから大丈夫ですけど。」


アリス「なんで高額品をみんな買わないの?」


商人「そりゃ決まってます。みんな貧しいですからね。

どこの人も生活するのがやっとでしょう。お金のない家では口減しの人身売買も頻繁に横行していますから。」


アリス「人身売買で買う人もいるんでしょ。」


商人「そりゃ領主などの権力者はみんな金が有り余っていますからいくらでも買いますよ。

奴隷も余っていますから使い方が酷いです。使い捨てですね。」


アリスは、その話を聞いて、さっき警備兵に渡した30人の女性たちが心配になった。


だが、正規の国の警備兵に渡したので、他の国の我々は何も干渉できない。


アリス「この国も影の部分があるようだね。」


ミクリ「仕方ないよ。他国だから下手に動くと国際問題になるから気をつけて行動しないとね。」


アリス「なんかもう違う国へ行きたくなった。」


フノン「とりあえずラインリッヒ共和国の首都ベルンに行きましょう! 次はそれからです。」


商人「首都ベルンには、お金持ちが多くいますよ。なんたって権力者が集まった町ですからね。

ただ商人も権力のある商人しか出入りできません。私のような一回の商人は、首都で商売できませんから。」


アリス「そういうところなのですね。」


商人「でも住んでいる者にとっては楽園ですよ。色々な物が揃っていますし、娯楽施設も豊富ですから。」


アリス「なるほど、首都は光の部分ということですね。

やはり国によって様々なのですね。勉強になります。」


商人「冒険者さんたちはなんでラインリッヒ共和国に来たんですか?」


アリス「ラインリッヒ共和国にすごいダンジョンがあるって聞いたんですけど。」


商人「あぁ! エルノア・ダンジョンですね。」


アリス「エルノア・ダンジョンって言うんですか?」


商人「有名ですからね。でもすごく強い魔物のダンジョンって聞いていますよ。大丈夫ですか?」


アリス「我々はその強いダンジョンに挑戦してみたくて来たんです。」


商人「そうなんですね。そういえばみなさんお強そうですね。でも、エルノア・ダンジョンはラインリッヒ共和国のかなり北ですよ。」


アリス「ついでに国中の見学をと思いまして。」


商人「なるほど。そうでしたか。それなら東の方にノエル村というところがありまして、そこに骸骨城があるという話です。

そこの領主が住んでいるのですけど、その領主が骸骨だっていう噂です。興味ありませんか?」


アリス「ヘェー! 骸骨城!! 面白そう!!!

ノエル村ですね。インプットしました。首都ベルンの後にノエル村に行ってみます。その後、エルノア・ダンジョンだね。楽しくなってきた。」


商人「冒険者さんは面白い方ですね。普通の人は、骸骨城って聞くと、みんな引くんですけど。冒険者さんたちは楽しみなのですね。不思議です。」


アリス「冒険者も強くなると普通じゃ満足できなくなるのですよ。まあ、職業病ですかね。」


(サラ『単なるバカだと思うんだけど』)


(アリス『サラ。うるさい。黙れ』)


ミクリ「骸骨城かぁ。確かに不思議ですね。」


フノン「領民はどうしているのですかね?」


アリス「領民も骸骨だったりして。」


ミクリ「バカを言わないよ。そんなことあるわけないから。」


(サラ『バカを言うバカ!』)


(アリス『だまれ』)


商人「やはりみなさん面白い方々ですね。お話ししていると楽しくなります。この国の地方では暗い話が多いですからね。」


アリス「人生は一つですから、楽しく生きないと。と思っていますから。」


(サラ『単純バカなんだけど』)


(アリス『サラ。黙れ。また砂漠の牢獄に閉じ込めるぞ!』)


(サラ『ひどい! 鬼畜だ! 黙ります』)


(アリス『よし』)


そうこうしている内に首都の手前のイーロンという町に着いた。


ラインリッヒに入って一番大きな町である。


商人「私はここまでしか行けませんので、すみません。」


アリス「いえいえ。ここまでありがとうございました。」


商人「私も盗賊で助かりましたし、お話しできて楽しかったです。ありがとうございました。」


アリス「我々も楽しく旅ができました。本当にありがとうございました。」


商人と別れて、まず宿を探す。


立派な宿が多くあるので迷うが、商人から教えてもらった宿に泊まることにした。


宿で一息ついて、食事処に行った。


アリス「ひとまずゆっくり休んで、明日、出発しましょう!」


ミクリ「とっとと首都を見学して、骸骨城だよね。」


フノン「興味はそっちに移っているし。」


アリス「では今日も1日お疲れナマでした。」


(CMではありません。単なる語呂パクリです。)


一晩ゆっくりして早朝から出発した。


途中、馬車が通ったので、乗せてもらうことになった。


アリス「ラッキー。まあ、それを見こして早朝出発したんだけどね。」


またまたのんびり馬車の旅を満喫中である。


首都ベルンまでは、夕方には着くということである。


イーデルからベルンまでは、それほど馬車も揺れずにすんだ。


挿絵(By みてみん)

ラインリッヒ共和国周辺地域

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日が暮れかけたとき、首都ベルンに着いた。


馬車を降りて、商人にお礼をして、商人から教えてもらった宿に行った。


宿で少しゆっくりして、居酒屋に向かった。


宿の受付で、比較的美味しい居酒屋を紹介してもらい、そこに向かった。


アリス「やっとここまで来ました。当初の目標のラインリッヒ共和国の首都ベルンです。

明日からは、少しベルンの町を堪能しましょう!」


ディネ『さあ! 新作の化粧品を探そうと。』


サラ『僕は新作のスィーツを探そうと。』


ミクリ「骸骨城もすごく気になるけど、まずベルンを楽しみましょう!」


メリッサ「みなさんは働かなくてもいいんですか?

生活費はどうしているのですか?」


フノン「とりあえずは今まで冒険者ギルドの仕事で稼いだお金が結構あるから当分は大丈夫ですね。」


ミクリ「お金がないときは、冒険者ギルドで依頼を受けて、稼げるから。」


アリス「まあ、いざとなったら家に帰れば、食べるところと住むところは、どうにかなりますから。」


メリッサ「みなさんは帰るお家があるのですね。羨ましいです。」


ミクリ「アリスは、帰る家が2つはあるよね。家族も2つあるし。」


アリス「ちょっと! ミクリ! 勘違いされる言い方はやめようよ。それじゃ、重婚者みたいじゃない。」


メリッサ「違うのですか? てっきりそうだ思いました。」


アリス「一つは実家で、もう一つは一人立ちした自分の家で従者がいるから待ってくれているだけ。」


フノン「家ですか? 両方ともお城のように見えますけど。」


ミクリ「当たってる。でも基本的にアリスは一つところでじっとしていられないからね。」


アリス「なんか。人をなんだと思っているのでしょうか?

普通の人なのに。」


ミクリ、フノン「普通の人?」


ミクリ「いやいや、最初はそう思っていたけど、全然違うし。」


フノン「ほんと。聞いた時はビックリしたし。それも2度も。」


メリッサ「あのー? どういうことでしょうか? 私にはさっぱりわからないのですけど。」


ミクリ「いずれわかるよ。今は知らない方がいいかな。」


フノン「そうだね。今は知らない方がいい。私たちは付き合いが長いから、変わらずにいられるけどね。」


アリス「あのー。さっきから聞いていますと私がとんでもない化け物のように聞こえますけど。」


ミクリとフノンは笑っていた。こんなに陽気に笑うのは久しぶりかもしれない。


メリッサ「違うのですか?」


ミクリ「大丈夫ですよ。取って喰われたりしないから。」


フノン「ちょっとふざけました。ごめんなさい。」


アリス「じゃ、明日からベルン見物と行きましょう!」


4人は宿に帰ってから休んだ。


メリッサだけはモヤモヤが残ってしまって、よく寝れなかった。


メリッサ「どういう意味? どういうこと? お城? 重婚者? 普通じゃない? ビックリするってどういうこと?」


次第に夜は明けていった。


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