23 世界一格闘技大会編 エピソード13 part2
アリス
--------------------------------------------------
世界一格闘技大会が行われる国、カンタレア。この国は格闘技の聖地として知られ、全世界の格闘家が集まる夢の祭事が開催される。そこで世界一の格闘家が決まる壮大な物語が展開される。
カンタレアは古来から格闘技の聖地として知られ、その歴史は千年に及ぶ。この国の大会は世界最高峰の格闘技イベントであり、誰もがその舞台を目指す。
全世界の格闘家たちがカンタレアに集結し、様々なスタイルや技術を持って競い合う。各地から集まる熟練のプロ達や若手有望株たちが、頂点を目指して熱い戦いを繰り広げる。
大会は激しい争いの連続で、驚異的な技術や戦略が繰り広げられる。観客たちは熱狂し、世界中から集まったファンがその熾烈な戦いを追うのである
アリスたちは、カンタレア王国のカサドニア都市に着いて、宿を探した。その後、格闘技場に行き、大会に出場する手続きを行った。
昨年上位で今年も出場する戦士が掲示板に張り出されていた。フノンによると、現在登録された中に四天王と呼ばれる者たちがいて、かなりの凄腕で優勝候補として他を圧倒しているということであった。
当然、優勝を目指すアリスにとっても難敵となり得る相手であった。
1人目は、優勝候補第一の王国の魔剣士フレデリック。
特徴は、時間魔法を使う魔剣士である。魔法の中でも難易度が高い時間魔法。スロウ、クイックはもとより、回数と時間は少ないけど、ストップが使えるらしい。そのためいつも圧倒的な強さで勝ち上がってくるということだった。
2人目は、宮廷魔術師ヘルナンデス。
特徴は、火水風土の四属性魔法を持つ魔術師ということである。魔術師の中でも四属性を操れる者は滅多にいない。だからどんなタイプの魔法でも対抗できるので、いつも上位に来る戦士であるう
3人目は、重装歩兵騎士団パトリオット。
特徴は、ナイトの称号を持ち、剣術、槍術、斧術、棒術などの格闘術を制覇しており、物理格闘戦では負けなしである。
魔法耐性のとても強い防具をつけているので、普通の魔法攻撃は効かないと思った方が良い。
4人目は、王国暗殺者部隊トップのジル。アサシンとしては、裏の世界でも有名で、依頼を達成できなかったことはないらしい。特徴は、素早い攻撃に尽きる。相手が動く前に決着が着いていることが多いため、こちらもいつも上位にいる。
当然、優勝を狙うアリスはこの中の何人かとは闘うことになるはずである。
もちろんアリスはすでに対策はできている。
後は試合に出るだけ。
通常、100人の参加者がいて、デビュー戦のアリスは予選から闘うことになる。
予備戦では96人のトーナメント方式で行われて、本戦出場選手12人を決める。当然、四天王はシード選手として本戦から参加する。
初出場者は予選会から、7回勝てば優勝である。
ミクリ「アリス!7回勝てば優勝だよ!」
アリス「ウソー!楽勝じゃん!たった7回!
ドラゴン倒すより楽だよね!」
と調子の良いことを言っているけど内心はドキドキである。アリスは、今までいざという時に精霊に助けられていたけど、今回は精霊の助けがないことで、不安がいっそう増していた。やっぱり精霊の存在があったことが大きかったのを今更ながら確認できた。
アリス「ディネーーー!なんとかならない?」
ディネ「自分でやるって決めたでしょ!
今回は自分がどれだけ強くなったか確かめたいのでしょ!
じゃ、頑張んなさいよ!」
アリス「わかったよ!ケチ!」
いよいよ明日から試合である。
1日でできる試合数は限られているので、第一戦目は3日間、第二戦目は2日間、第三戦からは1日の試合となる。
全部で10日間の闘いが始まった。
アリスの初戦は、2日目であった。
相手は、斧を持った巨人で、怪力バカだった。
当たったら、一発アウトだが、結構大振りなので、素早く避けて、構え直している時に速攻を仕掛けて、足を狙って、動きを止めて、決める。いつものパターンで終わった。
オークキングより楽に倒せた。
2回戦目は、鎖鎌の暗殺系で、素早い動きとリーチの長い鎖鎌に、最初は翻弄されたけど、間合いが長い時は気を込めた剣で横一文字の広範囲攻撃でなんとか仕留めた。
3回戦目の相手は、遠距離魔法の使い手で、火炎魔法を打ってきたが、リーチが長いので、回避もし易く、気を込めた剣の攻撃が当たってすぐに倒れた。
4回戦目の相手は、火属性の魔剣士で、剣術も相当腕が立ち、打ち合いになり、たまに剣に火属性を込めて打ってくるので、その場合、相当リーチを開けないと避け切れない。ファイアソードの連続攻撃は無かったので、かなりの打ち合いの末に、リーチを取ったタイミングで気を込めて、相手の剣を弾き飛ばして終了した。
そして遂に本戦に出場することになった。
第5戦目の相手は、あの王国暗殺者部隊トップのジルである。今までも強いアサシンとは戦ってきたけど、ディネが教えてくれたり、シルフが補助してくれたから倒せたけど、今回はいない。でも過去数回のアサシンとの戦いで、なんとなくパターンは読めるはずである。
相手が素早く動いてきたので、反射的にサイドを剣でガードして防ぐと、次はやっぱり上からなんだよね。姿勢を低くして横に逃げて、体勢を整える。
動きが読める。次は背後にくるから、相手が動くと同時に大剣を振って後ろに回してガードして、小剣で刺す。
相手「うっ!!」
小剣から血が
相手の動きが鈍ったところで、
素早く大剣に聖気を込めて、横一文字!
相手に当たって倒れた。
観衆「うぉーーーーーーー!!!!!!!」
観衆が沸いた。
アリス「気持ちいい!!!!」
こうして本戦初日は終わった。
アリス「案の定、明日からの相手は、優勝候補1位と2位じゃん。そろそろあいつの出番ですかね。」
密かに指輪の準備を始めた。
第五戦目の相手は、宮廷魔術師ヘルナンデス。
火水風土の四属性魔法に対抗するには、もちろん召喚獣の指輪を使うしかありません。
試合前から、月の女神アルテミスを召喚して、インビジブルで姿を消した。
月の女神アルテミス
ヘルナンデス「では最初から、豪火の魔法!火焔砲!」
火焔の塊がアリスを目掛けて迫ってきた。
アリス「まじか!当たれば黒焦げで死んじゃうじゃない!
キャンセル!」
火焔砲が消滅した。
ヘルナンデスは何が起きたか理解できていない。
ヘルナンデス「それなら、アイスニードル!」
先の尖って回転している何100本もの氷のドリルが迫ってきた。
アリス「何も一人相手に何100本もの氷のドリルじゃ、逃げられないじゃん!キャンセル!」
氷のドリルが一瞬で消えた。
翻弄されるヘルナンデス。
ヘルナンデス「こうなったら、ファイアストーム!ウィンドストーム!ストーンブラスト!」
ヤケクソ気味に、火、風、土属性の攻撃魔法を打ってきた。
三属性の魔法を同時に発動するのは、相当の能力の高さであるが、アリスさんは余裕である。
アリス「そろそろ決着でいいかな?ショートワープ!」
アリスがいたところは、三属性の攻撃が当たり、煙が上がって何も見えない状態であった。当然、ヘルナンデスは勝ったこと確信していたが、アリスはヘルナンデスのすぐ後ろに転移していて、無防備なヘルナンデスの首を後ろから剣の柄でトンと叩くとヘルナンデスは気を失った。
アリスの勝ちである。
アリスは自分のいたところが攻撃されていた後を見て
アリス「良かった。アルテミス様がいて!あんな攻撃剣で受けれないし、あの広範囲は逃げられないから、あんなデタラメな攻撃をまともに受けていたら危なかったよ!
それにしてもアルテミス様は優秀ですよ。バハムートやタイタンと違って、ちゃんと言うこと聞いてくれるし。コツコツとマナ値を上げてきた成果かな?
本当にアルテミス様さまです!」
ミクリ「フノン!キャンセルって何?ワープって何?
アリスがそんな魔法を使っているのを見たことないけど?」
フノン「私もあの魔法を見たのは初めてです。伝説で聞いたことがありますけど、使える人を知りません。」
ミクリ「使える人がいないのですね!神様とか精霊様は使えるのでしょうか?」
フノン「神様や精霊様なら使えるでしょうね。」
ミクリ「それなら納得するかも。神様や精霊様はいるから。」
フノン「ごもっともです。でも見なかったことにします。」
ミクリ「私も見なかったことにしますね。これが存在したら危険ですからね。」
フノン「こんな魔法の存在は知りません。知っていても知りませんので。」
ミクリ「さあ!アリスを隠しに行きましょう!」
アリス「どうだった?勝ったけど!すごかったでしょ!」
ミクリ「アリス!変装して宿に戻りますよ!」
フノン「何人かがアリスのことを探しています!
すぐにここから脱出ですね。
アリス!ワープは使えますか?」
アリス「もうアルテミスは戻ったから無理。」
ミクリ「じゃ、変装して逃げますよ!」
3人はこっそり宿に戻った。
そして、フノンとミクリは、今回の魔法のレアさをアリスに説明した。アリスもようやく自分がやったことを理解した。
アリス「そうは言っても明日も勝たないといけないから。」
ミクリ「明日も何かするの?」
アリス「ナイショ!」
ミクリとフノンは諦めた。




