表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界先生 ~転生して塾を開いたら、世界を変えてしまう!?~  作者: きりたちのぼる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/34

【ep.6】実感する先生 4.二匹目の召喚

 リヴァとテッサのケンカのあとは平穏無事、長谷川は生徒たちの成長を垣間見ていた。


 ブリュナは【クラフト魔法】について、基礎的なクラフトならブロムに合格点を貰っていた。

 それどころかセリフィエルに光属性を見出されていた。


「私、神聖魔法も覚えたい……!」


「なんと! ブリュナよ、それは簡単ではないぞ……」


「そうかもしれないけど、頑張ってるみんなに負けられない……私もブロムおじさんのように、みんなの役に立てるようになりたいの」


 その貪欲さにブロムは驚いていたが、同時に塾に預けてからの変化に大層喜んでいた。



 そしてレグ、意外にもヴェラは【算術】でのセンスを発揮していた。


 長谷川が文系であったこともあるが、この世界の文化レベルを考えるとそこまで専門的な数学は必要ないと考えていた。


 それよりも面積を求めたり距離や時間の公式などの方が実践的だろうと、それらを重点的に教えてきた。


 レグの吸収力は今更驚かないが、ヴェラの食い付きは予想外だった。


 特に抜きんでたふたりには、二年ほど前から応用授業として【商売】も教え始めた。

 ヴェラにはそれが特に刺さったようで、一切のさぼりも無く、授業態度も見違えた。


「なるほどぉ、うちはこれで儲けてやる……!」

 ようは私でもお店を経営できるってことでしょ? と、妙に興奮したりもしていた。


 一方のレグはこの授業を経済的な視点でも捉えていた。

 だからこの国は発展できないんだと、学び進むほど何かに頭を痛めていた。


 その影響を受けてか、時折、この辺では見ない浅黒い肌に切れ長の目をした若い商人の一行と、熱心に話している姿もよく見かけた。


(本当に勉強熱心な麒麟児だな……将来どうなってしまうんだ)


 レグにはとにかく舌を巻くばかりだった。




 そんなある日の夜、長谷川にもちょっとした変化が起きた。


 二体目の【召喚】に成功したのだった。


「キャン! キャンキャン!」


(シーズー……)

 またもや犬だった。


「何故だ! ファンタジーへの俺の想いが足りないのか!? ドラゴンとかこう……」


「そんなこと言わないでください! 今度はもふもふころころなんですよ!」


 珍しくソフィアにたしなめられた。


 俺は再び、かつての愛犬【ロッキー】と命名した。


「ロッキー! こっちこっち!」

 ユイも大喜び、エルフのふたり組も、同じエメラルドグリーンの瞳を輝かせながらもふもふの順番を待っていた。


 長谷川はやれやれと子犬ロビンも呼び出し彼女たちに預けた。



 ダダダダ……! ダダダ……!


 賢いロビンと違い、ロッキーはとにかくやんちゃだった。


 特に最初のころは、短い脚で家中を猛ダッシュしたかと思えば、誰彼構わず飛びついて、相手の臭いをくんくん嗅いでは擦り寄る。

 人懐っこさも半端ではなかった。


「こんなやんちゃで体も小さいし、ロビンのように強くなれるんだろうか……鼻は利きそうだが、偵察とか得意になるかな……」


 長谷川がなんとなく残念そうにしたのを聞いたセリフィエルが、

「ハセ、何を言っているの? ロッキーだってきっと【進化】もするのだわ。あなたの腕の見せ所よ! ロビンも連れて一緒にどんどん鍛えましょ!」

 彼女はやる気満々だった。


(そうだな……! 確かに記念すべき二体目の召喚獣だ。元ゲーマーとしてもこれを活かさない手はない! そう思うと俄然やる気が出てくるな)


 そう結論付けた彼の横で、白と茶色が混じった毛並みの小さなもふもふが、丸い目玉をくりっとさせながら、転がったり走ったり、忙しそうに愛嬌を振りまいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ