表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界先生 ~転生して塾を開いたら、世界を変えてしまう!?~  作者: きりたちのぼる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
14/41

【ep.4-2】思い知る先生 2.己の無力さを知る-2

 少年レグと青年アル、ふたりが家の前にやってきたのは、入れ違いだった。


「こちらで塾をされている、長谷川先生ですね? 私はレグと申します。そして彼はアル。私に同行する、世話焼きです」


(世話焼き? 執事みたいなものか?)


 突然の来訪だった。


 礼儀正しくレグと名乗った少年に対し、アルと紹介された彼もまだ若いがレグよりは年上と見えた。

 こちらは寡黙だが隙が無いと言うか、会釈程度に淀みなく頭を下げた。


 それにしても村の住人とは違った雰囲気のふたりであった。


 中学生…いや、ともすれば高校生くらいに見えるレグは、金髪だがエルフの黄金色とは違い、赤みがかった鮮やかなオレンジにも見えた。

 スマートな姿勢と相まって、爽やかな印象もあった。


 身なりについても華美さはないが、少し意匠を凝らしたような服装は青い瞳を引き立て、どこかの御子息かのようにも見えた。いわゆる美形男子だった。


 対してアルは大学生くらいだろうか、長谷川に迫る身長に加え、服の上からでも分かるしなやかな筋肉を備えた体躯は、相当に鍛えているように見えた。


 切れ長の目つきにアッシュブルーの髪は、見た目とは対照的に知性も窺わせた。腰には長剣を携えていた。

 服装はレグよりも粗末だが、その剣と鞘は磨かれており、従者然として見えた。


 するとレグが口を開く――


「先生! 是非、私も先生の塾に入れて頂きたいのです!」


「えぇ!? そんな急に、どうしてまた……?」


「先日、この塾を野盗が襲ったと聞きました。それを退けた手並み……いや、私はそれ以上にあなたが教えていると言う“授業”にとても興味があるのです」


 横ではアルが黙って聞いていた。


(授業はともかく、退けたって言うか……)


 これまでの生徒たちより年上に見えたこともあり、長谷川はう~んと頭を掻いて悩んだが、レグの猛烈なアピールもあり、半ば強引に受け入れてしまった。


(まぁ、大学入試を教える訳ではないし、目的ははっきりしないが、この真面目さと熱意は本物だろう……やれるとこまでやってみよう)


 レグがぱぁっと笑顔になると、初めて幼さが窺えた。

 その様子を見ていたアルの表情は何とも読み取れないが、レグが綻んだ瞬間は嬉しそうに見えた。


 念のため彼らに年齢を聞いてみると、レグは十一歳、アルは十九歳とのことだった。


(十一歳!? どれだけ大人びてるんだよ!)

 同じ歳のテッサに見習わせたいと思った。


 アルは剣術の心得があるそうで、渡りに船と、むしろ講師をお願いした。

 二つ返事で了承した彼だが、その関係も気になるふたりでもあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ