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異世界先生 ~転生して塾を開いたら、世界を変えてしまう!?~  作者: きりたちのぼる


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【ep.3】始める先生 2.世界を知る-2

 二人になったところで、長谷川はそう言えばとソフィアに声を掛けた。


「ソフィアが神様的な存在だってのは理解したんだけど、今みたいに人前に出ていて大丈夫なのか?」


 う~ん、と彼女は再び唸った。


「その辺は神々の中で明確な決まりはないので、前例もあるので多分大丈夫ですね~、きっと自己責任かもしれません」


「神々……ってそうか、神様も一人じゃない……?」


「はい。この世界では神も複数いるんですよ。その地域や職業、様々な理由で信仰の対象も異なります~。ちなみに私は願いや知恵、記憶や言葉を司るんです」

 少し得意げに見えたのが微笑ましかった。


「でもですねぇ、司るなんて言うのは実際には曖昧で、ある時ある場所でその力を目の当たりにした者が、勝手に解釈して“神”だなんて後世に伝えている感じもありますね~」


 得意不得意もありますが割と何でもできてしまいますしと、と身も蓋もなく答えた。


「神様って結構緩いんだな……」


「そうですねぇ、でも力の行使は暗黙のルールがありますね……」

 と、珍しく表情を曇らせた。


「遥か大昔にそのルールが無いことで……神々の間でちょーっと問題が起きまして……そのとき地上の種族を巻き込んでしまい、それで世界が滅びかけてしまって……」

 

 最後まで言い切らず、少し申し訳なさそうにソフィアがちらっとこちらを見た。

 私は悪くないんです、とでも言いたげだった。


(そんなおお事なのに相変わらず緊張感ないな!)

 思わず心の中でツッコんだ。ソフィアは続けた。


「信仰の対象である神が一定の判断でその奇跡を行使したり、力のほんの一部を代行させたりするのは問題ありません。


 だけどみだりにその力を行使することは問題になる……と言った感じなんですよ」


 なるほどと頷く長谷川に、「あの時は本当に大変だったんですよ~」と、ソフィアはまだ話し足りないようだった。

 

 いい加減この調子にも慣れてきた長谷川だったが、神の性格や雰囲気はみんなソフィアみたいなのかと尋ねると、「そんなことある訳ないですよ」と、にこにこ顔で返してきた。

 ですよねと、長谷川も苦笑いで相づちした。

 

 相変わらず呑気な回答だが、長谷川はギリシャ神話を思い浮かべた。


 彼の神話も、言ってみれば人が勝手に創造したもので、その中身は実のところラフだと思う。


 結局その地域や時代に求められた、人の心の拠り所や心根を現していたのではないかと考え、この世界の神と信仰をそれに重ね、どうにか理解するようにした。

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