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記録者:単一不認識果実修道会・第Ⅶ観測班

我々第Ⅶ班の任務は、殻内宇宙に浮遊する唯一の異物「アボカドの種」の自転数監視と、唯一神グランド・ルースターのクチバシとの「絶対距離」のリアルタイム測定である。神の論理クチバシと絶対の虚無アボカドがいつ接触するかを監視する、修道会きっての武闘派・メンタル最強集団である。

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■ 某月某日:【特異点の自転停止】

グランド・ルースターがクチバシを向けた瞬間、アボカドの種が奇妙な挙動を見せた。通常、周囲の歴史を吸い尽くして濃厚な脂質へと還元し続けているこの特異点が、恐怖したかのように自転を完全に停止したのだ。神の冷徹な視線がアボカドを射抜いており、この空間だけが物理法則の介入を拒絶している。全宇宙の因果律が、この小さな果実の周囲で凍りついた。

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■ 某月某日:【絶対距離、数ミリの攻防】

神のクチバシとアボカドの種の距離が、ついに数ミリの限界ラインまで縮まった。

我々の計測によれば、この距離が1ミリ縮まるごとに、全宇宙の重力定数が0.0001%ずつ乱高下している。アボカドの脂質が持つ「物理的拒絶反応」と、神の「捕食本能」がせめぎ合っており、観測所内の重力制御装置が悲鳴を上げている。班員たちは激しい吐き気と偏頭痛に耐えながら、記録を更新し続けている。

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■ 某月某日:【重力定数の歪みと株価崩壊】

両者が接触しそうになった瞬間、重力定数が一瞬だけ逆転した。

地球側ではこの影響が「原因不明の世界的株価大暴落」として記録されているが、実際は神がアボカドに興味を移した際、宇宙の重心が激しく振れた結果である。人類は自分たちの資産が消えた理由を知る由もないが、我々第Ⅶ班の胃薬のストックは半分まで減った。この緊張にあと何日耐えられるか、限界は近い。

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■ 某月某日:【完全な沈黙と観察継続】

神がクチバシを寸止めしたまま、微動だにしない。

アボカドの種もまた、神の動向を伺うように沈黙を守っている。両者が接触すれば、この殻内宇宙は瞬時に濃厚なワカモレへとディップされ、物理法則は完全に死滅する。我々は神の「食欲」と「気まぐれ」という、この宇宙で最も不安定なスイッチの上に座らされているに等しい。今日も観測所の全員が胃痛を訴えている。

── 神のクチバシか、アボカドの虚無か。どちらが先に動くか。この「絶対の緊張」が、全宇宙の寿命を決定づけている。 ──

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