表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/100

嫌な感覚

 ティータイムを楽しんだ後、外に出た一同。自然に囲まれている為、アロポリアにいるよりも空気が美味しく感じる。


「やっぱり美味しいよねん。心が洗われるよねん」


「同感だな。自然の偉大さを感じるよ」


「こういうところで食べる料理は格別ですよ!」


「ミラさんの料理はどこで食べても美味しいわよ」


「御世辞が御上手です」


「お世辞じゃないわ! 本当に思っているわよ!?」


 ルキとミラの会話の様子は微笑ましい。二人の会話を見ているリーリッドはホッとしている。


「ミラが僕達家族以外にも打ち解けていて安心してるんだよねん」


「人見知りなのか? とてもそうは見えないけど」


「ハルハル達と出会ったことで世界を知ったのかもよねん。それに最近は、よく王城にも行ってるんだよねん」


「へえ。俺も王城に行ってるけど、そこで会ったことはないな」


「ミラが行くのは午後だよねん。騎士団の演習が終わった頃だよねん」


「騎士団の演習は、午前と午後の一日二回。その日の演習が終わってからってわけか」


「そうなんだよねん。騎士団の誰かに会いに行ってるとしか思えないよねん」


 リーリッドの目に火がついてる気がするハル。リーリッドが気合いを入れていることをおかしく思う。


「リーリッドが気合い入れてどうするんだよ? まさかミラに惚れてるんじゃないよな!?」


「違うよねん! 僕はシャリア一筋だよねん! 僕は只、リルリッド家の人間として、リルリッドの為に働いてくれるミラを応援したいんだよねん!」


「何気に爆弾発言だな。それをシャリアに言ったら喜ぶだろうに」


「面と向かっては難しいよねん」


「あはは! 幸せ者だな、シャリアもミラも」


「それはこっちの台詞だよねん」


「どういうことだ?」


「このところのルキルキ、とても笑うようになったよねん。ハルハルと出会ってからよねん」


「そうなのか?」


「幸せ者だよねん、ルキルキも!」


「幸せ者、か」


(ルキと出会って俺も変わった。そういう意味じゃ俺もだな)


「野郎だけで食っちゃべってんじゃねえ。アタシも混ぜてくれねえか」


「ミント!?」


「ミンミン!?」


「「ミンミン!?」」


「ミントだからミンミンだよねん。駄目だったよねん?」


「いーや最高じゃねえか! アタシもリドって呼んでやるよ!」


「リド? ……成る程よねん!」


 互いの呼び名で盛り上がるミントとリーリッド。ハルは自然と微笑む。ふと、ラルロアとナナの方を向くと、仲良く手を繋いで街を見下ろしていた。


「家とかお店が小っちゃく見える!」


「なんだか勝った気分なんよ!」


(ラルもナナも子供だなあ。でも、そういうところがあるから安心するんだよな。変に背伸びしてない方がいい)


 温かい眼差しで二人を見ていたハル。だが突然、視界が真っ暗になる。直ぐに視界は元に戻ったが、ハルの気は動転していた。


(……何だ……この感じは!?)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ