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魔王と平穏な日常を  作者: ダルマ787
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第20話 魔王と計画②

青年が探索者に紛れる前に話された計画の一部。


「夜目は効くほうか?」


そう全員に尋ねた。


返ってきた返答は、ゼン、ブン、ランが完全な暗闇では何も見えないが、気配である程度は行動できる。

パインとマスカは特に問題がないということだった。


予想以上の回答に、ダンジョン内は完全な暗闇になることが決定する。


探索者の行動を狭めるという目的はついでで、その真意はあくまでこのダンジョン内には何もない、という設定を守るためだ。


ダンジョンだから光源がある、ということにも出来たが利は多い方がいい。

青年からすれば、ダンジョン内の全てが監視カメラのように見えるため、明るさはあってもなくても大差がない。


そして、暗闇にする最大の理由があった。


「ゼン、このダンジョンを踏破するならどれくらいの時間が掛かる?」


「そうですね。把握していないとしても、それほどかからないと思いますが」


それはランが帰ってきた時からも把握している事だ。


このダンジョンの最大の欠点。


「中に入られたら、探索が終わるまで時間が掛からなさすぎる」


元は終息寸前のダンジョン、規模で言うと最小クラス。

いくつかの空洞といえる部屋は数える程度、それを誤魔化す必要があった。


「そのための暗闇ですか……?」


ランが口元を手で覆い考える。


おそらく、奇襲、暗殺の類に脳裏を働かせているのだろう。


「ああ、考え思いつくあらゆる手段は講じる必要がある」


「一つ確認が」


それは青年も尋ねられるだろうと思っていた事柄。


「相手の力量次第では……」


その場では、パインとマスカだけが息を飲んだ。


「狩るか狩られるかだ」


青年の言葉に一切の惑いはない。



次話12時up予定

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