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《23万文字1.8万PV突破!》リアルとゲームのギャップが凄いが何故か絵になる美男美女  作者: 小春日和
第4章 オフィス編

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閑話 陽奈と海斗の初デート?前編

◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈


今回は、オフィス編から少し離れて陽奈×海斗の閑話です!


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晃、陽奈、実莉、拓郎、海斗のリアルとゲームのキャラクタースタンプです。

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◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈



待ち合わせ場所に、海斗は陽奈より少し早く到着していた。


白のTシャツに、薄手の黒いシャツをさらりと羽織り、細身のデニムにスニーカー。


シンプルな組み合わせなのに、服の着こなし方が妙に様になっている。


頭には黒のキャップ。


そして顔には、少し色の入ったお洒落なサングラス。


ラフな格好のはずなのに、どこか芸能人のオフショットのような雰囲気を醸し出していた。


そんな海斗の前に――。


「海斗さん、お待たせー!」


陽奈が小走りでやってくる。


ふわっと揺れる白いワンピース。


足元には、少しだけ靴底の高いサンダル。


ピンクがかったグレージュの髪はハーフアップにまとめられていて、歩くたびに毛先が柔らかく揺れている。


小花のチャームがあしらわれたブレスレット。


何だかんだ手の込んだオシャレをしてきている。


海斗はサングラス越しに陽奈を見つめ――。


ふっと微笑んだ。


「ひなちゃん、いつもよりかわいい」


「……っ」


あまりにも真っ直ぐな言葉。


心臓が、ドキッと大きく跳ねた。


(おかしい)


今までなら、海斗の言う口説き文句は全てスルーできた。


『今日も可愛いね』


『ひなちゃんと会えるなら、毎日でもいいんだけどな』


『その服、似合ってる』


何を言われても、


「はいはい」


と流せていたはずなのに。


完全に恋愛対象外だと思ってたのに。


なのに。


(なんでドキッとしてんの……)


夏祭りが終わってから。


真っ直ぐな「好き」を聞いてから。


私。


なんか変だ。


そんなことを考えながら、慌てて海斗から目を逸らす。


「海斗さんは、いつもよりチャラすぎるよ」


「ひど。気合い入れてきたのに」


「とりあえずサングラス外して!」


「えー……」


「芸能人のお忍びデートみたいになっちゃうじゃん!」


「あながち間違いじゃないけど……」


「なに?」


「いや、なんでもない」


「いいから取って!」


「ひなちゃんが言うなら仕方ない」


押しに負けた海斗が、渋々サングラスを外す。


そして、それをシャツの胸元に引っかけた。


「これでいい?」


両手を軽く上げながら、陽奈に尋ねる。


目が合う。


英国ハーフ特有のくっきりとした目鼻立ち。


サングラスに隠されていた綺麗な二重の瞳が露わになり、真正面から陽奈を見つめていた。


「……っ!」


彫刻のように整った顔。


それを真正面から見てしまった陽奈は、反射的に目を逸らした。


(ほんと、何してんだわたしーーーっ!)


「?」


海斗は不思議そうに陽奈の顔を覗き込む。


「何、今日の反応ひなちゃんおもしろいね」


「からかわないで!」


「ごめんごめん」


ケラケラとひとしきり笑ったあと。


ふと、海斗の視線が陽奈の足元へ向かった。


「足、治ってよかったね」


「え?」


「夏祭りのとき、草履の怪我結構痛そうだったから」


「あっ……うん!」


陽奈は自分の足元を見る。


「大丈夫。もう全然平気。あの時はありがと」


そう言って、なぜか足をサッと後ろへ引いた。


「いえいえ」


海斗は笑顔で答える。


「じゃあ、行こうか」


そう言って、海斗はごく自然に手を差し出した。


陽奈は固まった。


「…………」


差し出された手。


そして、その手の持ち主を見る。


「……手、繋がないの? デートなのに」


「デートじゃない!」


即答だった。


「ただのお出かけ!」


「はいはい。分かった分かった」


呆れ顔で苦笑する海斗。


陽奈はそのままスタスタと映画館へ向かって歩き出した。


海斗はそんな陽奈の後ろ姿を眺めながら、ゆっくりとあとを追う。


「ひなちゃん、歩くの早くない?」


「普通!」


「そう?」


「そうです!」


「じゃあ、追いつかないようにしようかな」


「なんで!?」


振り返った陽奈が睨む。


海斗は楽しそうに笑った。


「冗談だよ」


「もう……」


陽奈は再び前を向く。


けれど。


頬が、少しだけ熱い。


(……手、繋ぐとか)


(急に言わないでよ……)


夏祭りの日。


海斗に手を引かれたことを思い出す。


あのときは、ただ転ばないようにしてくれただけ。


そう思っていた。


なのに今は。


差し出された手を見ただけで、胸の奥がざわついてしまう。


「ひなちゃん」


「なに?」


「映画、楽しみ?」


「うん!人気の映画だから。」


陽奈の表情がパッと明るくなる。


そんな彼女をみて、海斗は思わずクスッと笑う。


「何気に今日、俺も楽しみにしてたんだよね」


「えっ、海斗さんも?」


「そりゃね」


海斗は少し前を歩く陽奈の隣に並ぶ。


「でも、映画の内容と言うより。」


「ひなちゃんと映画って、初めてじゃん」


「……そうだね」


「だから楽しみ」


「……」


まただ。


こういうところ。


さらっと言う。


何でもないことみたいに。


(……ずるい)


陽奈は小さく唇を尖らせた。


「でも、映画館では静かにしてね」


「俺そんなにうるさい?」


「うるさい」


「即答?」


「この前ラスクロメンツとのLIME電話でずっと喋ってたじゃん」


「あれはゲームだから」


「ゲームでも映画でも、静かにしてください」


「了解」


海斗は敬礼するように手を額へ添えた。


「……もう」


思わず笑ってしまう。


その瞬間。


海斗が陽奈の横顔を見た。


「……やっぱり、笑ってるほうが可愛い」


「!」


陽奈の笑顔がピタッと止まる。


「だから、そういうの!」


「何?」


「そういうことを普通に言うの!」


「本当のことだから仕方なくない?」


「仕方なくない!」


「じゃあ、どうすればいい?」


「言わなければいいの!」


「それは無理かな」


「なんで!」


「思ったこと言ってるだけだから」


「…………」


陽奈は言葉を失った。


海斗はそんな陽奈を見て、また笑う。


「ひなちゃん、今日ずっと忙しいね」


「誰のせいだと思ってるの……」


「俺?」


「……海斗さん」


「はい」


「……知らない!」


陽奈はぷいっと前を向いた。


その耳が少し赤くなっていることに。


海斗は気づいていた。


けれど、あえて何も言わなかった。


映画館に到着すると、二人はチケットを発券する。


「ポップコーン買う?」


「うん!食べたい!」


「味はキャラメルでしょ?」


「なんで分かったの?!」


「俺天才だから。」


「はいはい。」


「じゃー、飲み物は?」


「オレンジジュース」


「子どもみたい」


「いいでしょ別に!」


「もちろん」


海斗は笑いながら注文する。


ポップコーンを一つ。


飲み物を二つ。


そして受け取ったところで、海斗が何気なくポップコーンを陽奈へ差し出した。


「持つ?」


「え?」


「俺が持っててもいいけど、ひなちゃん食べにくいでしょ」


「あ……うん」


陽奈が両手で受け取る。


そのとき。


指先が、ほんの一瞬だけ触れた。


「……っ」


まただ。


胸が跳ねる。


(もう……!)


どうして今日は、こんなにいちいち反応してしまうのだろう。


ただのお出かけなのに。


海斗はそんな陽奈を見て、少しだけ首を傾げた。


「ひなちゃん?」


「な、なに?」


「顔赤くない?」


「映画館、暑いんじゃない?」


「そう?」


「そう!」


「ふーん」


海斗は納得したような、していないような顔で頷く。


二人は並んでスクリーンへ向かう。


その距離はいつもより、ほんの少しだけ近かった。


映画が始まるまでのこの時間が、思っていた以上に楽しい。


そんなことを、二人とも同じように感じていた。


◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈


ご覧頂きありがとうございます!

今回はオフィス編にはあまり出番のない2人の閑話でした。

少しづつではありますが、お話の更新を頑張って参ります。是非ブックマーク登録で最新話の更新をお待ちいただけるとありがたいです( *´꒳`*)

次回は後編に続きます!♡


「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださったら、ページ下部にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援していただけると、執筆の励みになります!星1つ頂けるだけでもモチベーションめちゃくちゃ上がります!


皆様、応援よろしくお願い致します(>人<;)


◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈

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