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《2章迄完結済15万文字突破!》リアルとゲームのギャップが凄いが何故か絵になる美男美女  作者: 小春日和
第1章 5周年記念イベント編〜5人が出会うまで〜

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第5話 あっくん、巻き添い

リアギャプに登場するキャラクター達がLINEスタンプになりました!

「リアルとゲームのギャップが凄い人達」

で是非検索してみてください☆

たっぷり40個入りです( ˘ᵕ˘ )

挿絵(By みてみん)


家で一通り騒ぎ終えて。


晃は一人、コンビニへ向かう夜道を歩いていた。


陽奈のアパートから徒歩五分。


姉に無許可でスマホを覗いた罰として、今晩のデザート調達係を命じられたのである。


「こんな遅くから可愛い弟を一人で出歩かせやがって」


ぶつぶつ文句を言いながらも、ちゃんと買いに行くあたりは案外素直だった。


本人は絶対認めないだろうが。


コンビニの自動ドアが開く。


『いらっしゃいませー』


店員の挨拶に軽く会釈を返し、そのままデザートコーナーへ向かう。


頭の中には先程の姉の注文。


『甘ったるいのが食べたい。でも夜だから罪悪感のない感じのやつで!』


姉からの無理難題な注文が脳内再生される。


「矛盾してんだろ……」


頭を掻きながら呟く。


チョコバナナパフェ。


違う。


濃厚バスクチーズケーキ。


違う。


雪いちご大福二個入り。


違う。


「やっぱ無いじゃん」


ため息を吐きながら手に取った雪いちご大福を棚へ戻そうとした、その時。


視界の端に文字が飛び込んできた。


『豆乳クリーム使用』


『通常クリームよりカロリー大幅カット!』


「……これだな」


即決だった。


雪いちご大福二個入りをカゴへ放り込む。


ついでに自分用のホット缶コーヒーも追加。


レジへ向かう。


「お願いします」


晃は一見愛想が無さそうに見えるが、挨拶や礼儀はちゃんとしている。


レジにいたアルバイトの女の子が顔を上げた。


そして。


固まった。


「…………」


「…………」


レジが進まない。


晃は首を傾げる。


「……あの、何か?」


「はっ!?」


店員が飛び上がった。


慌ててバーコードを読み始める。


手が若干震えている。


(イケメンだ……)


(めっちゃイケメンだ……)


(芸能人?)


(モデル?)


(え、近くない?顔良くない?)


頭の中は大混乱である。


ピッ。


ピッ。


ピッ。


そして。


店員は雪いちご大福を手に取った。


「こ、こちら温めますか!?」


「……いや、それはダメになるでしょ」


「ハッ!!」


店員の顔が一瞬で真っ赤になる。


「し、失礼しました!!」


「ふっ」


晃が小さく笑った。


ほんの少しだけ口元が緩む。


それだけだった。


それだけだったのだが。


店員は固まった。


(わらっ―――)


(笑ったーーー!!)


(かわいっ!!)


(えっなに今の!?)


(反則では!?)


心の中で大暴れしながらレジを打つ。


顔は真っ赤だった。


「ありがとうございました!!」


必要以上に元気な声が店内へ響く。


晃は軽く頭を下げて店を出た。


「変な店員だったな」


本人だけが何も気付いていなかった。



帰り道。


ホットコーヒーを片手に歩いていると。


前方から嫌な声が聞こえてきた。


「ねぇ、ちょっと遊んでこーよ」


「全然俺ら奢るし?」


「あの、結構です」


「ははっ、つれないなー」


ナンパだった。


街灯の下。


チャラそうな男二人。


その前には女性が一人。


肩までの艶やかな赤髪。


仕事帰りなのだろう。


白いジャケットに黒のインナー。


細身のパンツスタイル。


ヒールを履いていても姿勢は崩れない。


整った顔立ち。


切れ長の瞳。


仕事のできそうな空気を纏った美人。


二十代後半くらいだろうか。


ただ。


今は明らかに困っていた。


「急いでいるので」


「だから送るって言ってんじゃん」


「そうそう」


「結構です」


断っている。


何度も。


完全に嫌がっている。


晃は視線を逸らした。


本来なら関わりたくない。


面倒だから。


全力でスルーしたい。


だが。


問題が一つあった。


そのナンパ現場。


自分の帰り道ど真ん中なのである。


「……勘弁してくれよ」


頭を掻く。


ため息。


無視して通ろうにも通れない。


迂回するのも面倒。


かといって、このまま長引かれるのも困る。


「はぁ……」


コーヒーを一口飲む。


そして。


嫌々ながら歩き出した。


チャラ男二人の横を通過しようとして――


女性と目が合った。


一瞬。


助けを求めるような視線。


晃は再びため息を吐いた。


「……めんどくさ」


そう呟きながら歩み寄る。


「すみません」


突然割り込んできた晃に男達が振り返る。


「あ?」

「なんだお前」


晃は女性を見た。


そして。


「あれ」


無表情のまま言う。


「先帰ってたんじゃなかったの」


「……え?」


女性が固まる。


晃も固まる。


実は何も考えてなかった。


勢いだけで声を掛けた。


だが顔には出さない。


「えーと、姉ちゃん、鍵持ってる?」


「え……あ……」


女性は一瞬で察した。


頭の回転が速い。


「も、持ってるわよ」


「なら良かった」


晃は頷く。


「お袋さん待ってるから」


お袋さん誰だ。


女性もそう思った。


だが乗る。


「そうだったわね」


「早く帰ろうか」


「えぇ」


二人の息はなぜか合っていた。


チャラ男達はポカンとしている。


「あ、彼氏?」


「「弟です」」


即答だった。


二人とも少しだけ驚く。


初対面なのに。


タイミングまで同じだった。


「じゃあ行くので」


晃はそう言って女性の横へ立つ。


そして。


「行くよ、姉ちゃん」


「誰が姉ちゃんよ」


思わず女性がツッコんだ。


「あ」


「……」


「……」


チャラ男達を見る。

「仲良いっすね」

「仲良いですね」


晃「そう見える?」


男2人「見える見える」


なんとか誤魔化せたようだ。


女性は小さく安堵の息を吐く。


そして二人はその場を離れる。


少し歩いたところで。


女性が立ち止まった。


「ありがとう」


そう言って頭を下げる。


「別に」


晃は缶コーヒーを飲む。


「帰り道だっただけ」


「それでも助かったわ」


街灯に照らされた赤髪が揺れる。


綺麗な人だな。


晃はそう思った。


だが。


それ以上特に感想はない。


「じゃ」


軽く手を振る。


帰ろうとした、その時。


女性のスマホから通知音が鳴った。


ピロン。


画面が一瞬見える。


そこには。


『Last Chronicle Online』


の文字。


晃の足が止まった。


女性も固まった。


二人は同時にスマホを見た。


そして。


ゆっくり顔を上げる。


「……ラスクロ?」


「……え?」


「あ、あ!私急いでるので!ありがとう!」


スマホ画面を隠しながら足早にその場を去る女性。


運命の悪戯は

思ったより早く動き始めていた。



その後、自宅にて。


「遅くなかった?なにしてたの」


本物の姉に詰められる晃。


「なんかデザート温められそうになって、ナンパされた美人助けてた」


「何言ってんだこいつ」

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