表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《2章迄完結済15万文字突破!》リアルとゲームのギャップが凄いが何故か絵になる美男美女  作者: 小春日和
第2章 限定カフェ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
39/66

第37話 カフェで解散してから


リアギャプに登場するキャラクター達がLINEスタンプになりました!

「リアルとゲームのギャップが凄い人達」

で是非検索してみてください☆

たっぷり40個入りです( ˘ᵕ˘ )


無事、5人は連絡先交換を終えた。


拓郎が全員をグループへ招待する。


ピコン。


グループ招待の通知が表示された。


そこには――


『すい♡と愉快な家来たち(仮)』


拓郎が勝手に名付けたグループ名だった。


……


ブフッ。


吹き出す海斗と陽奈。


しかもほぼ同時だった。


そして固まる実莉。


「何だかんだ、拓郎さんが一番いじってくるよね」


晃が言う。


「……全力でやめて欲しいんだけど」


実莉は新しいグループ名を見て頭を抱えた。


「こういうのは、やはりインパクトが大事かと」


拓郎は真面目な顔で言う。


「インパクトいらないからね??」


その後しばらくの間、実莉と拓郎の間で討論が繰り広げられた。


そして数分後。


グループ名は無事変更される。


『ラスクロいつメン』


「よし」


満足そうに頷く実莉。


対して拓郎は少し不服そうに眼鏡を整えた。


「普通すぎます」


「見た目だけだと、一番普通を愛してそうなやつがなんか言ってる」


海斗が即座にツッコむ。


その時だった。


突然、海斗のスマホからアラーム音が鳴る。


「おっと」


スマホを確認する。


時刻は14時30分。


「やべ!!」


「え、なに?」


陽奈が驚いて聞く。


「ちょ、俺行かないと」


慌てて荷物をまとめ始める海斗。


「今日はありがとね〜!また連絡するわ!」


そう言って足早に去ろうとする。


「仕事?」


その慌てぶりに晃が思わず尋ねた。


「んー、まあそんなとこ」


そう答えながらも、


「競艇」


その一言に、全員のツッコミが重なった。


「娯楽じゃねぇか」


「仕事じゃないだろ」


「むしろ出費の可能性がありますよね」


ケラケラと笑う海斗。


「お金増える可能性あるから、もはや仕事」


「減るリスクの方がデカいわ」


晃が呆れたように返す。


だが海斗は聞く耳を持たない。


「推し活推し活〜」


そう言いながらルンルンで去っていった。


一瞬、個室が静かになる。


そんな中。


「では、私はこのまま店に残りますので、下までお見送りしますね」


拓郎が立ち上がった。


「絶対仕事じゃん」


陽奈が言う。


「仕事というほどでもありませんが」


そう言いながら、先程食事中に使っていたメモ帳を取り出した。


「カフェメニューの評価をスタッフへ伝えてから帰りますので」


プライベートと仕事の境界線が曖昧である。


「本当大変だね」


実莉が感心したように言う。


「無理せずにね」


晃も声を掛けた。


「ありがとうございます」


晃の一言に、拓郎の口元が少しだけ緩んだ。


その後。


拓郎に見送られながら店を出る。


陽奈、実莉、晃の三人は横に並んで駅へ向かって歩き始めた。


しばらく歩いたところで。


晃が実莉の手元を見る。


「その荷物……持とうか?」


「えっ」


突然の申し出に実莉が目を丸くした。


そして自分の手に掛かる袋へ視線を落とす。


全て本日購入した限定グッズである。


袋の口からはマグカップの箱が少しだけ覗いていた。


その箱が視界に入った瞬間。


脳内で再生される。


『ひゅ〜お揃い〜』


海斗の声だった。


子供じみた冷やかし。


なのに。


晃を意識してしまった自分に気付いてしまう。


慌てて頭を横に振った。


「あっ!こ、これは平気!」


少し早口になる。


「……というか私が勝手に買いすぎただけだから気にしないで」


照れ隠しのように笑った。


「そう」


晃は荷物を受け取ろうとして出しかけていた手を、そっとズボンのポケットへ戻した。


「今日楽しかったなぁー」


そんな二人にお構いなしに、陽奈が一人楽しそうに呟く。


「海斗さん、ラスクロのハルからの個チャ減ったの寂しがってたよ」


晃が言った。


「なっ!?」


陽奈が勢いよく振り返る。


「いつそんな話したの!?」


「二人が買い物してる時」


「やっぱハルの名前出てたんじゃん!」


「あ」


晃が露骨に視線を逸らした。


せっかく拓郎が誤魔化してくれたのに。


「サラッと話が出ただけだよ」


(本当は衝撃の事実を知るくらい深く話してたけど)


「ならいいけどさぁ」


陽奈が頬を膨らませる。


「え、何?」


今度は実莉が食いついた。


「貝類さんとハルって個チャ結構してたの?」


「ちょっとね?」


陽奈が答える。


「毎日だろ?」


「晃!」


陽奈が睨みつけた。


「へー!」


実莉は楽しそうに声を上げる。


ふと。


カフェ集合前


海斗が陽奈を抱き寄せていた場面を思い出す。


かなり大胆ではあったが


絵になるほどお似合いの2人だった。


「確かに、お似合いだよね」


うんうんと頷きながら言う。


「やめてよー」


陽奈は苦笑した。


「私が仲良くしてたのはゲーム内の貝類さんなだけで、海斗さんは別だからね」


「海斗さんかわいそう」


晃が真顔で言う。


「なんでよ!」


そんなやり取りをしているうちに駅へ到着した。


改札前。


実莉がカードを取り出そうとして鞄へ手をやる。


そして。


「あれ……」


顔色が変わった。


どんどん青ざめていく。


その様子に気付いた陽奈が声を掛ける。


「実莉ちゃんどうしたの?」


「……ない」


「え?」


「ドラぴこのキーホルダー無くしちゃった」


「マジ?」


改札へ入ろうとしていた晃も振り返る。


「どの辺で無くしたかわかる?」


陽奈が実莉を道の端へ誘導しながら尋ねた。


「どこだろ……」


実莉は鞄を探りながら答える。


「行きの改札出たタイミングではまだ付いてたはず」


「じゃあこっち着いてからだね」


晃が言う。


「でも集合した時付いてたっけ?そこまでちゃんと見てなかったなぁ……」


陽奈が顎に手を当てる。


「……ガチャ回してGETしたやつなの」


実莉の声が沈む。


「もう手に入らないかもしれない」


しょんぼりと肩を落とした。


そんな様子を見て。


晃が言った。


「探そう」


「えっ」


実莉が顔を上げる。


「今日の行動範囲そんな広くないし」


「すぐ見つかるよ」


いつもの眠たそうな瞳が、風になびくグレージュの前髪の隙間から覗いていた。


「手伝うよ」


「私も!」


陽奈が実莉の手を取る。


小さなキーホルダーを探すのは簡単ではないはずだ。


それなのに。


二人とも迷いなくそう言った。


実莉は目を見開く。


「……ありがとう」


二人の優しさが心に染みた。


その言葉に、陽奈と晃は自然と微笑む。


「暗くなると探しにくくなるし」


「手分けして探そうか」


晃が提案する。


「うん、そうだね!」


陽奈が頷いた。


「私と実莉ちゃんで店に戻りつつ道を探索する!」


「OK。じゃあ俺はこの辺り探すわ」


スムーズな連携だった。


「見つかるかな……」


不安そうな実莉。


「絶対あるって!大丈夫!」


陽奈はそう言いながら実莉の手を引いて歩き出した。


そんな二人を見送ってから。


晃も駅周辺の捜索を始める。


10分。


駅員に尋ねたり、改札周辺や広場を探したり。


怪しい場所は一通り見て回った。


残る場所は一つ。


晃は噴水の方へ視線を向ける。


噴水前のベンチ。


朝、集合場所にしていた場所だった。


幸い今は誰も座っていない。


ベンチの上。


ない。


後ろ。


ない。


そしてしゃがみ込み、ベンチの下を覗く。


その瞬間。


晃の口元が少し緩んだ。


「あった」


三センチほどの白い塊。


ドラゴンのような羽


モフっとした見た目のしっぽ。


ぴょこんと伸びるうさ耳とその中に小さく生えるピンクの角。


ホワイトドラぴこだった。


手を伸ばして拾い上げる。


土を軽く払う。


カシャ。


写真を撮る。


『ラスクロいつメン』を開く。


『あったよ』


写真付きで送信。


すぐに既読が付いた。


『よかったー!ありがとう!』


実莉からの返信。


その直後。


謎のゴリラスタンプも送られてくる。


晃は画面を見て、ふっと笑う。


「なんだよこのスタンプ」


そして立ち上がろうとした、


その時だった。


「……あっくん?」


後ろから声を掛けられる。


少し驚いて振り返る。


そこには。


肩下までの黒髪がさらりと揺れる。


肩からかけた鞄の持ち手をきゅっと握りながら


真っ直ぐ晃を見つめる女性が立っていた。

ご覧頂きありがとうございます!

是非ブックマーク登録で最新話の更新をお待ちいただけるとありがたいです( *´꒳`*)

「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださったら、ページ下部にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援していただけると、執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ