表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《2章迄完結済15万文字突破!》リアルとゲームのギャップが凄いが何故か絵になる美男美女  作者: 小春日和
第2章 限定カフェ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
35/66

第33話 貝類の謎

◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈


本作品のキャラモチーフのLINEスタンプ販売中です!


『リアルとゲームのギャップが凄い人達』

で検索してみてください☆


晃、陽奈、実莉、拓郎、海斗のリアルとゲームのキャラクタースタンプです。

「電話できん?」「ご飯あるよ」「え?なに?」「肝に念じろ」

等色々な場面で使えるスタンプがたっぷり40個入ってます。

リアギャプメンバーと一緒にLINEトークを盛り上げていきましょう!


◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈


「俺、日本語打つのあんま得意じゃないんだよね」


LAST CHRONICLE ONLINE限定カフェの個室。


その一言を放った海斗は、珍しく少しだけ困ったような顔をしていた。


その言葉を聞いた五年来の仲間達は、一瞬だけ静まり返る。


誰も予想していなかった答えだった。


「どういうこと?」


最初に口を開いたのは晃だった。


海斗は頬杖をつきながら肩をすくめる。


「俺、イギリスと日本のハーフなの」


「まあ、見た目で分かるとは思うけど」


そう言いながら自分の顔を指差した。


栗色の癖毛。


色素の薄い瞳。


彫りの深い整った顔立ち。


そして高身長。


ついでに……異様に距離が近い。


初対面の人間なら誰でも「純日本人ではなさそうだ」と思うだろう。


「確かに」


陽奈が腕を組みながら頷く。


「純日本人じゃないのは分かる」


「でも日本語めちゃくちゃ上手じゃん」


「そうそう」


実莉も続く。


「普通に話してるから全然気付かなかった」


海斗は「あはは」と笑った。


「話すのは平気なんだよ」


「母親が日本人だから小さい頃から聞いてたし」


「たださ」


そこで少しだけ苦笑する。


「読むのと書くのが大変」


「あー……」


四人同時に納得した。


海斗は続ける。


「俺さ、三十歳で日本に来たの」


「こっち来て五年目」


「生まれも育ちもイギリス」


その言葉に実莉が少し驚く。


思っていた以上に長く海外で暮らしていたらしい。


「でも母親が日本人だから、家では結構日本語使ってたよ」


「アニメとかも見てたし」


「だから会話は何とかなるんだけどさ」


そこで大きくため息をつく。


「漢字がね」


「ほんと無理」


「若い頃みたいに覚えられないんだよ」


「分かる」


なぜか拓郎が頷いた。


「分かるんだ」


晃がツッコむ。


「最近、人の名前覚えるのに苦労します」


「急に年齢感じる会話やめて」


陽奈が笑う。


海斗も笑いながら頭を掻いた。


「漢字テストとかやったら絶対小学生に負ける自信ある」


「それは盛ってるでしょ」


実莉が言う。


「いやマジで」


「漢字ドリル見たら泣くぞ俺」


でもこれで貝類と海斗のギャップに納得がいった。


「だからゲームでも短文ばっかだったんだ」


実莉が呟く。


「確かに」


拓郎も頷いた。


「今思えば、貝類さんだけ異常に文章が短かったですね」


「ひどくない?」


海斗が笑う。


「でもさ」


そんな会話を聞いていた晃がふと思い出したように言った。


「貝類って名前漢字じゃん」


「あ」


陽奈も反応する。


「確かに」


「なんであれ漢字なの?」


全員が海斗を見る。


海斗は一瞬だけ視線を逸らした。


嫌な予感がする。


そんな空気だった。


「あー……あれね」


海斗が頭を掻く。


「かいとって打とうとしたんだけど」


「うん」


「『かい』まで打って」


「うん」


「次にT打とうとしたらR押してたらしくて」


沈黙。


「気付いたら変換候補に貝類って出てきた」


さらに沈黙。


「なんか漢字かっけぇ〜って思って」


「選んだ」


完全に静まり返る個室。


数秒後。


「……」


「……」


「……」


「……」


「……」


五人目の海斗だけが笑顔だった。


「引かないで?」


「急に理由がおじいちゃんなんだけど」


晃が呆れた顔をする。


「なんか……冷めた……」


陽奈が頭を抱える。


「なにに冷めたの!?」


「全部」


「全部!?」


海斗が大袈裟にショックを受ける。


その様子に実莉は吹き出した。


「でも確かに予想外だった」


「でしょ?」


「もっとこう……海が好きだからとか」


「貝に運命感じたとか」


「そんな感じだと思ってた」


「俺も思ってた」


晃が頷く。


「ずっと貝類の由来に悩まされた俺の五年返して」


「重くない?」


海斗がツッコんだ。


笑いが落ち着いた頃。


実莉がふと思い付いたように海斗を見る。


「でもさ」


「ん?」


「三十歳までイギリスにいたのに」


「どうして日本に来たの?」


その瞬間。


海斗が少しだけ目を見開いた。


ほんの一瞬だが、確実に間があった。


しかしすぐにいつもの表情に戻る。


そして。


ニヤリ。


「へぇ〜」


「俺に興味持っちゃってる?」


「は?」


実莉の眉が跳ねる。


「普通の質問なんだけど!」


「顔赤いよ?」


「赤くない!」


「赤い」


「赤くない!」


海斗はケラケラ笑った。


完全に面白がっている。


「で?」


晃が助け舟を出す。


「なんで来たの」


「あー」


海斗は少しだけ考える。


「仕事の関係かな」


「仕事?」


「うん」


「ちょっとね〜」


曖昧だった。


それ以上は語らない。


陽奈は少し気になった。


職業も未だに謎。


年収も謎。


何をしている人なのかも謎。


だが。


聞いたら絶対からかわれる。


そう思って黙ることにした。


「まあ」


拓郎が静かに口を開く。


「色々ありますからね」


それ以上踏み込むつもりはない。


無関心ではなく。


相手が話したくなさそうなら無理に聞かない。


拓郎らしい気遣いだった。


海斗はそんな拓郎をチラッと見る。


そして。


パチンとウインクを飛ばす。


「そういうこと〜」


拓郎の気配りに気付いていたらしい。


拓郎は無表情だった。


完全スルーである。


そして海斗は話題を変えるように、目の前のイグニスレイド激辛カレーを一口食べた。


もぐ。


数秒後。


固まる。


さらに数秒後。


「ぶっ――!!」


危うく吹きそうになる。


「辛っ!!!?」


思わず立ち上がりそうになる海斗。


顔が一瞬で赤くなった。


「なにこれ!?」


「兵器!?」


大騒ぎだった。


そんな海斗を見ながら。


拓郎が静かにメモ帳を取り出す。


カチッとペンを出す。


「0から10で表すと辛さはどの程度ですか?」


「被験体になってない!?」


海斗が叫ぶ。


「参考までに」


「絶対仕事じゃん!」


「仕事ではありません」


「評価です」


「それ仕事なんだよ!」


晃が即座にツッコむ。


個室に笑いが広がった。


海斗は涙目になりながら手で舌にパタパタと風を送る。


「そんなことより」


「ドリンク欲しいんだけど!?」


「死ぬ!」


「ドラゴン肉食べる?」


陽奈。


「辛さ消えない!」


「ポーション飲む?」


何故か実莉のポーションドリンクを差し出す晃。


「え?それ私のなんだけど?」


「救世主」


海斗が受け取ろうとする。


だが実莉により阻止される。


ポーション型ボトルを晃から取り上げる。


「俺のポーションがぁーー」


「いや私のね??」


机に崩れ落ちる海斗に実莉がツッコミを入れる。


「あ、そういや」


「私、ドリンクセットで選んじゃったんだけど、」


「ドリンク無料チケット使うならもう一杯単品で頼むべき?」


すると拓郎が即座に口を開く。


「安心してください」


「ドリンク無料チケットを使用し、ムースケーキセットを単品価格へ変更するよう伝えておきます」


「ほんと融通利きすぎない?」


実莉が驚く。


「仕事ですので」


「仕事認めた」


即ツッコミ。


和やかな空気になる。


……そんな中。


「だから早く注文して!?」


放置された海斗の悲痛な叫びが、個室いっぱいに響き渡るのだった。

◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈


ご覧頂きありがとうございます!

少しづつではありますが、お話の更新を頑張って参ります。是非ブックマーク登録で最新話の更新をお待ちいただけるとありがたいです( *´꒳`*)


「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださったら、ページ下部にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援していただけると、執筆の励みになります!星1つ頂けるだけでもモチベーションめちゃくちゃ上がります!


皆様、応援よろしくお願い致します(>人<;)


◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈┈◇┈◈

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ