ホワイトデー
エミリさん…
りかのちゃんにそんな頼み事…。
来週バレンタインだ。
でも、りかのちゃんの好きな人って海斗く
んなんだよね⁈
それは、理由知らないからとは言え酷な事
だよ…。
どうするんだろ。りかのちゃん…。
「うん!いいよ。渡しとく。でもこういうの
は自分で渡した方がよくない?」
りかのちゃん、渡してあげるんだ。
「うん…でも海斗くんチョコは、誰からも受
け取らないって宣言してたから…せこい作
戦かもしれないんだけど、でもやっぱり渡
したくて。」
「?誰からも受け取らないって言ったんだ?
海斗が?」
「うん。じゃよろしくお願いします!」
ぺこりと頭を下げてエミリさんは、行って
しまった。
カフェに着いてみんなで楽しくおしゃべり
していた。
ひかりちゃんは、幸せそうだ。
いつから気になり出した?とか第一印象は、
どうだった?
なんてみんなでたっくさん聞いた。
特に壁ドンされた時の気持ちを聞いてる時
なんかこっちも恥ずかしくなるくらいだっ
た。
いいなぁ。
あ、さっきなんでりかのちゃん不思議そう
に海斗くんの事エミリさんに聞いてたのか
聞いてみよっと。
「ねぇ、りかのさっきなんで海斗くんがチョ
コ受け取らない宣言したって聞いて不思議
そうにしてたの?」
私が質問する前にりまちゃんが先に質問し
てきた。
やっぱりりまちゃんも気になったか。
「あー、海斗私にはチョコちょうだいねって
言ってきてたからさ…だからえっって思っ
てさ。」
「ふーん。こりゃ完全に両思いですな。」
「えー…そうなのかな。」
「うんうん。私もそう思うよ。」
ひかりちゃんの言葉に、私もうなずいた。
私達が両思いだと思っていた数週間後。
デパートの入り口でりまちゃんを見かけた。
「りまちゃ…」
言いかけて私は、りまちゃんを呼ぶのをや
めた。
なぜなら、りまちゃんの隣りにいたのは海
斗くんだったから。
え⁇
りまちゃんと海斗くんって一緒に出かける
ほど仲良しだったかな…⁈
うーん…。
わからない。
次の日お昼を食べながらチラチラりまちゃ
んをみた。
特にかわった様子ないような。
「ねー、りま。最近海斗に会った?」
急なりかのちゃんの質問。
りかのちゃん、何か知ってるのかな⁉︎
「えっ、ううん。会ってないよ。何?急にど
うした?」
「なら、なんでもない。」
りかのちゃんは、それ以上りまちゃんに聞
かなかった。
りまちゃん…なんか隠してる。
だってこの前、海斗くんと一緒にいたはず
なのに。
りかのちゃんもりまちゃんと海斗くんが一
緒にいる所みたのかな…。
どうしよう。
このまま二人ともバラバラになっちゃうの
かな?
そんなの嫌だ‼︎
りまちゃんが一人の時こっそりきいてみよ
ッと。
「りまちゃん。この前海斗くんと一緒にいた
よね?私みちゃったの。」
「うん!いたよ。」
「なんで?」
「あー…詳しくは、秘密だけどホワイトデー
にわかるよん」
「えっ」
「じゃ、私これから須藤くんの所行かなきゃ
だから、ばいはーい」
行ってしまった…
それからホワイトデーまでの間とくに変わ
った様子もなかった。
そしてついにホワイトデー。
「りかの〜。じゃあね〜ん」
りまちゃんは、ニッコニコだ。
ホワイトデーに何があるっていうの⁇
私には、ただの一日にすぎない。
でも、きっとりかのちゃんには特別なホワ
イトデーなんだろうな。
りまちゃん…
一体何を隠してるのよ⁉︎
その夜りかのちゃん家では…
コンコン
「はーい」
「りかの、入るよ」
「うん。」
「あ〜、りかのの部屋やっぱいっつもいい匂
いすんだよな〜」
「やめろ。変態か!」
「ははっ、変態かー。」
「で?どうしたの?」
「あー…ホレ!」
「うわっ、何⁈」
いきなり海斗は、小さなかわいくラッピン
グされた物を私に向かって優しく投げた。
「バレンタインのお返し」
「えーっ、あけてもいい⁉︎」
「うん」
ガサゴソガサゴソ
グリーンのネイル。
「えっ、この色欲しかったやつ!なんでわか
った⁉︎って!もしかしてりまに聞いた?」
「なんでわかったんだよ。りまちゃんから全
部聞いた⁈」
「ううん。でもりまの様子おかしかったんだ
よ。それかー。」
「どれ?」
「だから、コレ」
「あー…じゃあ他は聞いてないと。」
「えっ、何⁇」
「あのさ、オレたちきょうだいじゃん。でも、
オレはずっとりかのが好きなんだ。」
「えっ…海斗も私と同じ気持ちだったんだ」
「ってことは、りかの…」
「うん。私も」
「じゃあ、いいよね?キスしても」
「えっ、ちょっと待った‼︎」
「何?」
「だっていきなりそんなさ…心の準備ってや
つがあるじゃん⁉︎」
「ふーん。りかの家の前で昔男とキスしてた
じゃん。オレはなんでダメなんだよ」
「あっ、それはさ…えと…ってかいいよねと
か許可要らなくない?」
「ふーん。」
「ねー、ってかエミリさんどうなったの?」
「あー、今日お返しのついでに好きなやつい
るからって断ってきた。」
「あー、ねー…」
「つーことでおやすみー。」
なんだ。部屋帰っちゃうんだ。
ポスッ。
ベッドに座ると
「なんつって」って言いながら海斗は、いき
なり振り向いて不意打ちのキスをしてきた。
チュ〜。
うわー…そんな不意打ち…
やばい…
力入んないよ。
ゆっくり布団に倒された。
それでもキスをやめない海斗。
「ん…海斗」
「あっ、悪りぃ。りかのがあんまりじらすか
らつい…」
「うん。じゃあ今度はもーっとじらしちゃお
っかなー。」
「マジか‼︎それはやべえな」
「何がだよ!」
「いろいろな、じゃおやすみ」
「はーい。おやすみ」
チュ。
今度は軽いおやすみのキスだった。
にしても…
海斗のやつ、すごいキスするじゃん。
心臓もたないよ。
次の日りまちゃんがニッコニコでどうだっ
た〜って聞いてきた。
だからご想像にお任せしますって返すりか
のちゃん。
いや〜んなんてりまちゃんは、茶化してい
た。
きっと素敵なホワイトデーになったんだね。
後で詳しく教えてもーらおっと。
続く。




