↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/10

2年生 夏④

花火を見終えた私たちは、


言葉を交わす事を躊躇いながら、


地面を見つめていた。


日野「あ、あのさ…さっきのって」


「花火、綺麗だったね」


日野「ああ、うん、綺麗だった」


「屋台のごはん、美味しかったね」


日野「うん、美味しかった…」


「私、自分がこんな事するなんて思ってなかった」

「ビックリさせちゃって、ごめんなさい」


自分の事が分からなくなってた


頭の中で思考が言葉を形作ろうとするけど、


形成と霧散を繰り返し続けて、無意味だけ生まれ続けてる


顔も、心臓も、全部が熱いまま


答えを出す必要なんて、ないはずだけど


もっと近づきたくて、後先ばっかり考えてるけど


それでも、知りたかった


「あのね、私、日野くんの事 好きだよ 」

「私、あまり友達とかも多くなくて、」

「話しかけてくれた日、本当にうれしかったんだ」

「日野くんも、宮本くんも、優ちゃんも、みんな好き」

「でも、日野くんへの好きは、特別な方」


返事が上手じゃない私に、たくさん話をしてくれた。


目が合いそうな時、顔を隠すけど、

赤くなった耳が少し見えちゃうところ。


嫌いなものじゃなくて、好きなものを教えてくれるところ。


私を大事にしてくれるところ。


他にもあった気がしたけど、今浮かぶのはこれだけ。


色々な気持ちと思い出を上書きするように、


好きと怖いが頭の中で手を繋いでる。


好きだから、答えを知りたい。

だけど、怖い。


日野

「こういう事、男の俺からするんだって勝手に思ってた」

「気持ちも、俺から伝えて、受け取ってもらえるか、断られるか」

「一人で完結まで持って行かなきゃって、勝手に思って」


日野くんは、俯いたまま。


日野

「だから本当にビックリしちゃってさ」

「今も心臓バクバクだし、花火の記憶ちょっと飛んでるし」


日野くんは、少し顔を合わせようとしてくれてる。


日野

「俺も、新井さんの事が好きだ」

「春に声かけたの、めっちゃ緊張してたんだよ」

「でもバレないように、ミノルも手伝ってくれて」


日野くん、顔赤いよ


日野

「俺、今、多分世界で一番幸せだ」

「新井さん、大好きです。付き合ってください」


私も、顔、真っ赤だと思う


「はい、私もだいすきです。」





人気の少ない公園でよかった


周りを気にする事なく


抱きしめ続けられるから


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。