2年生 春③
放課後、待ち合わせ、寄り道
みんなが普通にしている事が、
私にはいつも特別だったと思う。
日野「じゃあ、そろそろ帰ろっか」
「うん、今日はありがとう」
日野
「お礼を言うのはこっちだよ」
「急な誘いだったのに、本当ありがとね」
「ど、どういたしまして」
真っすぐな笑顔
日はもう沈んでいるのに、太陽みたい
日野
「勉強会なんて言って誘ったけど」
「結局、ちょっとしか勉強しなかったなー」
「なんかめっちゃ楽しくなっちゃって、ていうか、楽しかった」
「つ、次はちゃんと勉強しようね」
日野「え、え? 次があるの?」
「あれ、あ、ないの?」
日野
「いや、あるんなら嬉しい。超嬉しい」
「よかったら、なんだけどさ」
「次の勉強会用にさ、連絡先とか交換、しませんか?」
「い、いいよ」
日野「本当!? うわ、嬉し…」
スマホを近づけ、連絡先を交換した
日野「じゃあ、そろそろ帰ろ」
「うん」
日野「帰り道どっち?」
「こっち」
日野「…俺もそっち」
「…うん」
なんだか気まずくて、俯いた角度を変えられないまま歩き続けた。
何を話したか、あまり覚えてないまま。
日野「あ、えっと、この分かれ道のこっちが俺んち方面」
「私はこっち」
日野「そっか、じゃ、ここで! また連絡する!」
「う、うん、また学校で」
日野「また!」
【シュポッ】
日野くんから早速連絡が来た
【日野 銀太です。】
【今日は楽しかったです。】
【また学校の昼休みとか、時間あったら次回の事、決めよ】
【新井 マコトです】
【楽しかったです。】
【はい、また学校で】
とても濃密な時間を過ごした気がする
これがみんなの当たり前?
毎日続いたら、きっと心臓が持たないと思った




