表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日もダンジョンでレベルアップ!貧乏無課金でも金持ちを蹴散らし、ざまぁ復讐そしてハーレムを作る!?  作者: まめたろう
34章「新たな策略」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

352/354

第346話「首相誘拐計画」

#第346話「首相誘拐計画」


 日本の首相誘拐計画――その危険性を理解していたレイラは、真っ先にクアンを止めようとした。


「クアン、日本の首相の誘拐なんて無謀だ。さすがに危険すぎる。やめた方がいい」


 しかしクアンは静かに首を振った。


「みんなを守るためですから……仕方ありません」


 「みんなを守る」とは言っても、クアンにとって守るべき対象はレイラだけだ。もともと孤児で身寄りもない。他にも知り合いはできたが、レイラ以外の人など、どうでもいい。

 その意思に、レイラは深く息を吐いた。どう見ても危なっかしい。そして決意を込めた眼差しでクアンを見つめた。


「ならば、その誘拐には私も付いていく。もし失敗したら……二人で日本のどこかに身を隠そう」


 クアンは一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに嬉しそうに微笑んだ。レイラさえいれば日本で暮らすことになってもいい。力があるので、どこにいても生活はできるだろうとの判断だ。


「ありがとうございます、レイラさん」


 その後、クアンはレイラも作戦に同行させたいと組織へ伝達した。

 組織としてはレイラを人質として本拠地に残しておきたい思惑があった。しかし日本という遠隔地で、随行者が組織の構成員のみではクアンのやる気に支障が出る可能性があると判断された。

 何よりも失敗は許されない任務。

 最終的に、作戦遂行を確実に進めることを優先し、レイラの同行を認めた。更に、組織の凄腕五名を同行させることも決定した。


 この五名がいれば、万が一の場合でもレイラを逃がすことはない。レイラさえ確保できればクアンも逃げることはないだろう――それが組織の判断だった。

 その五名の名前を聞いてレイラは組織の本気度を察した。移動途中での逃亡も考えたが、クアンはともかく自身が逃げ切ることは不可能だと理解した。

 ならば誘拐の作戦を成功させるしかないが……やはり危険な任務だ。


「クアン、本当にやるつもりか? 簡単な任務じゃない。それに、残念ながら凄腕の五人まで付いてくることになった。二人で日本国内で逃げきることもできないだろう」


「大丈夫ですよ。凄腕の五人がいれば、誘拐の成功率も上がります。逃げることが難しいならば、日本に行って任務を成功させて……また戻ってきましょう」


「……悪いな。私のために」


「いいんです。レイラさんは私を助けてくれました。今度は私が恩返しをする番です」


「いや、お前はもう十分すぎるほど働いている。恩返しも十分にしてもらった。無理をする必要はないんだ。お前はもう一人で生きていける。」


 その言葉を聞いてクアンは少し悲しそうな表情になった。しかし次の瞬間に、微笑みながら言った。


「私はずっとレイラさんと一緒にいると決めたんです。レイラさんがいない世界などあり得ません。私が一緒にいるのは……嫌ですか?」


「そんなことはないさ……」


 レイラは小さく呟き、視線を逸らした。何か答えたかったが言葉が見つからない。


 やがて、作戦に参加する五人との打ち合わせが始まった。現時点では詳細な計画は未定だったが、基本方針は共有された。


・まずは飛行機で日本に移動

・現地で首相の動向を把握し、移動中、もしくは警備が手薄となる瞬間を狙って襲撃する。

・組織の五人とレイラは攪乱および妨害活動を担当し、主力はクアン。

・日本からの帰還はQ国が手配した貿易船を利用。


「詳細は首相動向を確認して現地で決定する。まずはホテルに待機し、最も成功率の高い襲撃地点を選定する」


 そう説明を受け、レイラは内心で計画の難易度の高さを痛感していた。日本は決して警備の甘い国ではないだろう。首相の警護が手薄になる状況など、通常であれば考えにくい。


 それでも、クアンの圧倒的な能力と、組織の五人による攪乱がうまく機能すれば――成功の可能性が全くないわけではないとも感じていた。

 例えば日本には高速道路がある。その高速道路での移動中に道を封鎖して混乱させればいいだろう。

 いくら警備がいてもクアンならばすぐに制圧できるはずだ。首相を確保したら後は逃げるだけ。海に近いところなら、なお良い。そのまま用意したボートに乗り込めば、あとはどうとでもなるだろう。


「何か質問は?」


 そう問いかけられたが、クアンもレイラも首を横に振った。まだ詳細が決まっていない以上、今は確認すべき事項も少ない。


 ともかく、現地に到着してから作戦の最終決定を行うのは組織の五人だ。それまでは特にすることもない。


 ――もしかしたら、これが最後になるかもしれない。


 そう感じたレイラは、残された時間をクアンと共に過ごすことを選んだ。二人は一緒に食事を作り、語り合いながら穏やかな時間を過ごしリラックスした。


 それはまさに嵐の前の静けさとも言えた。そうして穏やかな日々は過ぎ、日本に移動する日がやってきた。

 クアンは決意を言葉にした。


「必ず成功させてまた戻って来ましょう」


「そうだな、頼んだぞ。また戻って二人でゆっくり暮らそう」


 その言葉が実現できるのかどうか?まだ現時点では誰にも分からなかった。

いつも読んで頂いてありがとうございます。毎日12時ごろの投稿を限界まで続けていく予定です。


ブックマーク、評価ポイント、レビュー、いいね、感想などもしていただけると励みになるかもよ?

その他、何らかの頑張れパワーをいただけると更に頑張れるかもです!


べ、べつに何も無くても頑張るけどね、、、 (^O^)/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ