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牢獄都市  作者: 布滝
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43/141

第43話 警備員との小競り合い

今回は短めです。ぜひともお読みください。

少女は警棒を握ると、警備員の腕に思い切り叩


きつけた。当然警備員は怯む。少女は、その隙を


利用して素早く後ろへ回り込むと、警備員を羽交


い締めにした。警備員は警棒を奪い返そうとした


が、少女が警棒を強く握っていたため、出来なか


った。


少女は、我ながら手早さに感心しながら、ここ


からどう脅したものか考えていた。刃物なら首筋


に当てればいいが、警棒は鈍器だ。更に、警備員


が持っていたのは比較的軽く、先程のように勢い


よく振り下ろさなければ、たいした威力を出すこ


とさえ出来ない。奪ったはいいが、脅迫には適さ


ない代物だった。


警備員は力が強く、華奢な少女の拘束などすぐ


に解けると思っていたが、どう捕まえているの


か、力を入れてもいっこうに抜け出せそうな気配


がない。せめて警棒だけでも奪い返そうとして腕


を伸ばしても強く握られていて取れない。そのう


え、腕がどうにか届く距離に警棒はあるため、な


おさら取りづらい。警備員はこの状況でも諦めよ


うとはしなかった。


少女がどうしたものか、思考を巡らせている


と、突然羽交い締めにしている腕に痛みが走っ


た。そのせいで、警備員を捕らえる力が弱まって


しまった。その隙に、警備員は少女の腕から抜け


出すと、動きが鈍っている少女に反撃を始めた。

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