第43話 警備員との小競り合い
今回は短めです。ぜひともお読みください。
少女は警棒を握ると、警備員の腕に思い切り叩
きつけた。当然警備員は怯む。少女は、その隙を
利用して素早く後ろへ回り込むと、警備員を羽交
い締めにした。警備員は警棒を奪い返そうとした
が、少女が警棒を強く握っていたため、出来なか
った。
少女は、我ながら手早さに感心しながら、ここ
からどう脅したものか考えていた。刃物なら首筋
に当てればいいが、警棒は鈍器だ。更に、警備員
が持っていたのは比較的軽く、先程のように勢い
よく振り下ろさなければ、たいした威力を出すこ
とさえ出来ない。奪ったはいいが、脅迫には適さ
ない代物だった。
警備員は力が強く、華奢な少女の拘束などすぐ
に解けると思っていたが、どう捕まえているの
か、力を入れてもいっこうに抜け出せそうな気配
がない。せめて警棒だけでも奪い返そうとして腕
を伸ばしても強く握られていて取れない。そのう
え、腕がどうにか届く距離に警棒はあるため、な
おさら取りづらい。警備員はこの状況でも諦めよ
うとはしなかった。
少女がどうしたものか、思考を巡らせている
と、突然羽交い締めにしている腕に痛みが走っ
た。そのせいで、警備員を捕らえる力が弱まって
しまった。その隙に、警備員は少女の腕から抜け
出すと、動きが鈍っている少女に反撃を始めた。
読了ありがとうございました。よろしければ、感想をお願いします。




