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牢獄都市  作者: 布滝
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第42話 武装奪取

今回は長めです。暇な時にでもお読みください。

少女は、やはり警備員をつまみ出してでもこの


部屋を寝泊まりする場所にしたいと思っていた。


一度は諦めたが、他の場所を探すのは面倒だし、


何より見つからなかった時、いつ警備員に発見さ


れるかわからない状態で睡眠をとるのは精神的な


負担になる。しかし、この部屋を利用することが


出来れば、普段は鍵がかかっているようだからこ


の警備員さえどうにかすればいくらでもごまかし


が利く。この部屋を一時的な住み処にするには充


分過ぎる程の利点がある。


ただ、問題は目の前でいまだに少女を捕まえよ


うとしている警備員だ。他の者に連絡されては困


るし、今ここで捕らえられるのも困る。武装は全


て没収されているため、脅すことも出来ない。賄


賂も出来ないし、仮に出来たとしても、ここまで


諦めずに少女を捕らえようとしている警備員に、


賄賂が通じるとは思えなかった。


銃器は、その銃口を相手に突きつけるだけで訳


で分かりやすく簡単に脅せるから楽だ。少なくと


も、自分の膂力を見せ、威圧するよりは遥かに簡


単だろうというのが少女の考えだ。しかし、残念


ながらその銃器もここにはない。そこで、少女は


一つの可能性を思い付いた。警備員ならば銃器と


までは言えなくとも、それなりの威力を持ってい


る武器を所持しているかもしれない。少女は警備


員を避けながら、警備員の全身をくまなく探し


た。すると、腰に警棒を差しているのが見えた。


少女は自分に呆れた。最初からこれに気付いて


いれば、ことはもっと早く済んだはずなのに、気


付かなかった。少女が警備員の懐へ潜り込むよう


にして進むと、これ幸いとばかりに警備員が捕ま


えようとしてくる。それをぎりぎりで避けると、


猛禽類が獲物をかっさらうように、警棒を奪っ


た。

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