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牢獄都市  作者: 布滝
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第41話 少年帰還

今回は短めです。暇な時にでもお読みください。

時を少し遡り、少年は警備員達に保護されてい


た。簡単な事情聴取の結果、少年には非がないこ


とがわかり、特にお咎めなしで独房へ帰されるこ


とになった。


少年は事情聴取の間もぼんやりとしていた。質


問には答えるものの、上の空といったようだっ


た。そのため、事情聴取にあまり時間はかからな


かった。


少年への質問が終わり、少年に何か質問は無い


か尋ねると、そこで少年は初めて自主的に口を開


いた。


少女は今どうしているのか。それが少年が発し


た質問だった。回答するのに特に考える必要も無


いため、事情聴取をしていた警備員は簡単に、き


っと今頃裁判を受けているだろうと答えた。少年


は首を少しだけ傾けて頷いた。


警備員が監視者に少年を引き渡し、独房へ戻す


と、少年はいまだにぼんやりとした状態だった。


少年は、独房の中で、少女のことを考えてい


た。勿論、二度も拐われ良い印象を抱く訳はなか


ったが、それでも少女の安否が気になった。もし


少女が処刑されてしまえば、少年は安堵を覚える


こと無く、むしろ一抹の寂しさを感じるだろう。


理由に心当たりはなかったが、きっと退屈極まり


ない日常から一時的に抜け出し、普段味わうこと


の無い非日常を少しでも楽しめたからだろう。


少年は、そう言い訳して、眠ることにした。あ


まりの疲れに、全身が眠ることを要求していたか


ら。

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