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Brumaire  作者: R・グレイ
運命の別れ道
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30/45

港にて

ラヴェンナの港。

今は外国から来た数隻の船が大半の場所を取っていて、普段そこにいるはずの漁師は港の端の方へと追いやられた。

いつもなら漁師達は捕らえた魚を市場まで持って行く準備をしている時間体なのだが今は違った。

今は漁師達は互いの魚が突如現れた謎の箱型の機械により煤だらけにされたことに憤慨していた。

何人かの漁師は謎の機械が出てきた船に向かって野次を飛ばしていたが船は誰もいないのか静まり返っていた。

そんな中に1人の人物が煤だらけの魚の籠をさも自分の物のように持って歩いていた。

その人物は顔は布で巻かれているために性別はわからないがかなり重そうに歩いていた。


(全く、重たすぎだろこの魚は!後で洗って山ほど売り捌いてやる

ちょっとラッシュ、なんで朝からこんな重たいの持ってるのよ。ふぁ〜あ、まだ私なんて眠たいんだから

どっかの誰かさんが折角手に入れた金の腕輪を一晩で使いきっちゃったからな!朝からこうして仕事しないと生きていけないんだよ!

何よ、お腹空いた中にあんなご馳走出されたんだから。ちゃんと相手にお礼を言う時は行動に移せってラッシュが教えてくれたじゃない

それは、ちゃんとお辞儀をしてお礼をしろってことだよ!誰がお礼に純金を渡せって教えた!・・・はぁ、疲れた。もうダメだ

ったく情けないわね〜、私が持ってあげるから変わりなさいよ

ダメだダメだ!俺に持てないもんをお前が持てるわけないだろ!

何よ心配性ね〜、ちょっとぐらい手伝えるわよ、交代して

ダメだってば、俺が勝手にやってることなんだから大丈夫だって

私のせいでラッシュが疲れてるんだもん。いくら私でもこれ以上黙って見てる訳には行かないわ!

こんな時だけ何を言ってるんだよ、いつも昼間は中で引きこもってるくせに

引きこもってないわよ失礼ね!食事どきに備えて寝だめしてるだけだもん

そのせいで俺の食事の回数が少ないのには気付いてないだろ・・・

え?私が食べればラッシュだってお腹いっぱいになってるでしょ?

お前なぁ、食べた記憶も無いのに腹がいっぱいって感覚を味わってみろよ。変な感覚だぞ

へ〜、知らなかったわ!でもそれって食べずにお腹いっぱいってことでしょ?・・・いいじゃない!

どこがだよ!?たまには俺にもうまい飯を食わせろ!

じゃあ・・・ほら、どうぞ魚

こんな煤だらけのが食えるか、とりあえず近くの噴水のあるとこまで運ぶからあとは洗っといてくれよ

え〜、こんなに洗うの〜?さっきまでは1人やるって言ったくせに

お前が何か手伝いたそうな顔だったからだよ

じゃあそれまで寝てるわ、なるべく静かにやってね〜

あ、こんにゃろうまた寝やがった)

布で顔を巻いた人物はため息をつきながら再び籠を持ち上げて運び始めた



30分後・・・

その人物は普通に歩けば5分でつくはずの噴水に30分かけて籠を運んだので力尽きた

(ハァハァ、おい起きろベルリネッタ。着いたぞ

ふぁ〜あ、お疲れ様。じゃあ休憩して元気になったら教えて〜、起きて早々力尽きるなんて嫌よ

こ、この野郎!今日の夕飯は絶対お前に譲るもんか!)

そんな時、小道から噴水に駆け足で走ってきた少女が見えた。

少女は靴も履かずボロボロの足でフラフラになりながら走っていた。

(おいベルリネッタ!あの女の子って昨日の子じゃないか?

う〜ん、何ようるさいわね〜、まだ寝かせてよ〜

いいから起きろって、女の子がボロボロだぞ!

え!?ちょっとラッシュ何したの?

なんで俺を疑うんだ!?

ちょっとどいて!)

ベルリネッタは急いで少女に駆け寄って少女の前にしやがんだ。

「ルーアンさん?どうしたんですか?」

ルーアンは昨日ベルリネッタと会った時とは別人の格好だった。

服も傷だらけで穴が空いていて何回も転んだのであろう膝に酷い傷があった。

ルーアンは疲れきった目でベルリネッタを見てブツブツと呟き始めた。

「お姉ちゃんが・・・お姉ちゃんが・・・助けて・・・」

そういってルーアンは気を失った。

なんとかルーアンを支えたベルリネッタ。

(お、おいおいどうなってるんだ?

な、何よこの街は・・・

べ、ベルリネッタ?

女の子をこんな傷だらけにして助けてって言わせるなんてふざけてるわ!

と、とりあえずこの子はどうするんだ?

決まってるじゃない!手当てしてもらうのよ、あとこの子のお姉さんを探さないと!)

そういってベルリネッタはルーアンを抱き上げて走りだした。

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