大型船スカイラインにて
「ん~いい天気だね~」
そう言ってスカイライン号の甲板で太陽に向かって伸びをした。
「やっぱ太陽はいいよね、元気が出るよ。君らもそう思うだろ?」
そう言ってセドリックは足元に笑いかけた。
彼の足元にはネコが集まっていて毛づくろいや欠伸をしていた。
セドリックは誰に話すともなく1人話始めた。
「太陽は大昔から自然の味方なんだよ。そもそもこの地球だって太陽のおかげで生きているんだし、君たちだって太陽が無かったら死んじゃうんだよ。それにみんなは太陽が出ている時に行動して沈むと行動をやめるんだ、まさに太陽がみんなの基準だね」
そんな話をしていると後ろから妹のグロリアが欠伸をしながらやって来た。
「相変わらず朝が強いのね兄さんは」
セドリックはその声に気づいて後ろを向いた。
「おはようグロリア!朝なんだから元気じゃなくちゃ」
グロリアはセドリックの明るさについて行けず顔をしかめた。
「兄さんはいつも元気でしょ。ところでさっきの講義にちょっとケチをつけていいかしら?」
「おや、なんでもいいよ〜」
「太陽がいない時に動く動物だっているわよ。ネコとかだって夜行性だし、夜に狩りをする動物なんて山ほどいるわ」
グロリアの意見にセドリックは笑顔で
「そう!そこが面白いところなんだよね!この大自然には【決まり】がないんだ。さっきの僕の話だって完璧じゃないんだ、必ずしも例外といった別のパターンがあるんだ。不思議に思わないかい?僕たちは完璧なことが何一つ言えないんだ。例えば深海にいる生物の中には一生太陽を見ることのない生き物もいるかもしれない。これは僕の推測になるんだけど、そんな深海の生物を含めてこの大自然の生物はみんな太陽のおかげで生きているんだよ」
グロリアは朝が弱いのでセドリックの長い話に少しイライラしながら
「根拠をなるべく短くお願い」
と先を促した。
セドリックはネコを一匹持ち上げて
「いいかい?例えば一生太陽を見ることの無い深海魚でもその魚が住んでる海は太陽のおかげでその魚に適温な場所になってるんだ。もしかしたら太陽が無かったらそもそも生物というものが存在しなかったかもしれない。
だから太陽っていう存在はみんなにとって欠かせないものであると同時に生きていく上の基準なんだよ」
グロリアは少し納得したようで
「なるほどね、今はまだ眠いから頭がまだうまく働かないわ。続きはまた後にしましょう」
「うん、そうしようか。まずは朝食だね」
2人が再び部屋に戻ろうとすると1人の男が前に現れた。
男は髪と目が黒色で藍色の帽子と制服のようなものを着てビシッと直立した。
「セドリック教授、グロリア博士。今日は私がお二人を図書館まで送らせて頂きます」
グロリアは男の登場に喜んだ様子でら
「それはいいわね。正直あんな遠い場所にまた行くなんてウンザリしてたのよ」
セドリックは逆に嫌そうな顔で
「え〜、じゃあこの子たちと一緒に行けないじゃないか」
男は表情を変えることなく
「失礼ながら、セドリック教授を1人にすると大量の動物を率いることになるので注目を浴びて動きづらくなります。グロリア博士も同じく1人にすると失踪いたしますので危険であります」
「ホントに失礼ね」
グロリアはソッポを向いた。
「だってあれは自然にかなり悪影響なんだよ。できればあんまり使いたくないな〜」
セドリックはまだ嫌がっていた。
「このままだと我々は永遠にこの街に残ることになります。私はここよりエクステリアの方が快適だと思いますが」
「すいません」
2人共、男の正論に頭を下げた。
「では私は準備をしておきますのでお二人も食事が終わり次第降りてきてください」
そういって男、山中左京は2人から離れて行った。
セドリックはため息をついた。
「あれはホントに嫌いなんだよな〜、確かに大発明だけどリスクが大きすぎるよ。せめて大量生産されないように祈るよ」
ぐあは少しご機嫌で
「あら、私は好きだわ。風を浴びて気持ちいいし、便利だわ。確か自動車って名前よね」




