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密室のモヤモヤと、脳内リベンジ

「あなたは悪い意味で、言い出したらきかないわね」

昼下がりの給湯室で、先輩から笑顔混じりにそう言われた。

言われた瞬間は、「あはは、そうですかね」なんて適当に返してしまったけれど。

家に帰ってきてから、じわじわと怒りが湧いてきた。

「これって、どう考えても悪口よね……?」

わざわざ『悪い意味で』と前置きするなんて、あまりにも失礼じゃないか。私の芯が強いところを、ただ頑固だとけなしたいだけだ。

思い出すたびに胸の奥が熱くなり、私のライフはあっという間にゼロになった。


「明日、絶対に苦情を言ってやるんだから」

ベッドの上で、私は脳内反論大会を開催した。

『先輩、さっきの言葉は傷つきました』

『どういう意図で仰ったんですか?』

次々と浮かぶ強い言葉を、イメージの中で先輩に叩きつける。

けれど、ひと通り暴れたあとで、ふと気がついた。

明日本当に苦情を言ったら、それこそ『言い出したらきかない奴』の証明になってしまう。

相手の土俵に乗るなんて馬鹿馬鹿しい。

私はスマホを伏せ、深くため息をついた。

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