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自由すぎる部屋と、迷子のやる気
「……はぁ」
休日の午後、私は天井を見上げたまま、本日何度目か分からないため息をついた。
独り暮らしは、本当にお気楽で自由だ。
何時に起きても怒られないし、一日中パジャマでいても誰にも文句は言われない。誰の機嫌も取る必要がない空間。
だけど、やっぱり、どこか張り合いがないのだ。
見せる相手がいないから、部屋の片付けをする気も起きない。自分のためだけに、凝った料理を作る気にもなれない。
自由すぎるということは、自分を律してくれる存在が誰もいないということだ。
ブレーキもなければ、エンジンをかけてくれる人もいない。だから、一度やる気が下がってしまうと、どこまでも底なしに落ちていってしまう。
「自由って、意外とエネルギーがいるんだなぁ」
ぽつりと呟いた声が、静かな部屋に寂しく響く。
何もしないまま、今日もライフは静かにゼロになっていく。
私はのっそりと起き上がり、カーテンを開けて外の空気を吸った。
誰のためでもなく、ただ自分のために、お気に入りの紅茶を淹れてみよう。




