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天凪祓  作者: ZoRvATH


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33 『VSマスゴミⅠ-Ⅱ ~経済X経済成長~』

第2部 第4章 第33話 『VSマスゴミⅠ-Ⅱ ~経済X経済成長~』


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


『経済』


「企業活動への過度な介入や規制強化は投資意欲を冷やし、生産性低下と雇用喪失を招いて、日本経済全体に深刻な悪影響を及ぼしかねません。」


「まず、大前提として私は経済最優先ではなく、国民一人一人の幸福の底上げが最優先だという考えですので、そもそも指摘にズレがあります。私は幸福を底上げすることで、国民に心の余裕を与え、それにより出生率を上げ、人口を増やす。直近10年を耐えて、20年後、50年後。治安・文化・経済の全てを守り、底上げしていく。その様な考えの下で、混合経済案を出しています。」


「しかし、経済が縮小して税収が落ちれば、結局は社会保障や教育など『幸福の土台』そのものが揺らぎます。理想としては理解できますが、短期的な成長鈍化をどう乗り切るのか、現実的な財源とセットで考えなければなりません。」


「まず、先に申し上げると直近の手取りは落ちます。氷河期世代のみ緩和を検討中です。一生割を食い続けて終わることになりかねないので。しかしながら言わせてもらいますが、そもそも『規制すると経済が〜』という言い訳の下で、談合・中抜き・利権・癒着を80年放置した結果が、この30年の停滞ですよね。本当に経済の足を引っ張っているのは、実力ではなくコネと抜け道で得をしてきた層であって、そこを切り離し、撲滅しない限り、生産性も国際競争力も上がらない。短期的に割を食わされるのは、あなた方の無能っぷりや、今言った私利私欲にまみれた連中の尻拭いをさせられるからなんですよ。やりたくてやるわけじゃないんです。あなた方がここまで駄目にしたんです。ですから、もういい加減に短期的な『楽な儲け方』を守るのを『経済』と呼ぶのはやめましょう、という話をしているんです。」


「利権や癒着の是正には私も賛成です。しかし『過度な介入』が続くと、まじめに挑戦しようとする企業まで萎縮させてしまう危険があります。」


「私が過度な介入を行おうとしているのは、『資本主義の原則として既に新規参入の余地が無い』ほど、産業として大きな基盤を築いている分野であり、国による介入も企業活動の外枠の部分や、不正・労働者の人権に関わる部分であって、業務内容や市場にまで介入するものでは無いです。」


「しかし、“新規参入の余地がない”かどうかを判断するのも結局は国家です。混合経済の枠に入れるかどうかが恣意的になれば、新たな利権や統制経済への道を開くのではないか、という懸念もあります。」


「方向性に不満があるのなら、現在と違い、国民自身がプレゼン・批判をし、その意見に対しての賛否をマイナンバーなどで紐づけられた正規の投票として示し、国民が変更することが可能です。それに、資本主義の原則に当てはまる新規参入の余地がある産業は混合経済には組み込みませんし、安定を取るか夢を取るかも当人の意志次第です。」


「国民性を根拠に経済システムを変えることには、慎重であるべきだという指摘もあります。グローバル競争の中で、日本だけが特殊な制度に進めば、国際的な投資や人材が逃げるリスクもあります。」


「では、どの様な根拠があって欧米の競争社会の方が良いというんですか?まさか『皆同じだと努力しなくなる。』という冷戦時代のプロパガンダを持ち出してくるのではありませんよね?資本主義だって職階が同じなら給料は年功の差程度しかありませんよ。その口車を信じた結果『KAROSHI』や現在の中華人民共和国の惨状があるのではないのですか?私は過去、学校の勉強をせず、チャットで日本人も外国人も本当にいろんな人と会話しました。その上で、大半の日本人の精神性としては、個人主義の競争社会よりも全体主義的な公平に近い環境の方が、あらゆる面でいい方向へ働くと私は信じています。」


「あなたは『適材適所』や混合経済を掲げておられますが、結局は『人を管理する側』だけが得をする、新しいエリート主義ではないのですか?政治の世界でも職場でも、『上に行く人=偉い人』という今の構図が、より強化されてしまう懸念はありませんか。」


「私が否定したいのは、『すべての仕事が一通りできた優秀な人が最終的に人を管理する立場に行くのが当然だ』という古い固定観念です。そうではなく、『人を管理する能力に長けているから、その役割を担当しているだけ』という発想に改めたいのです。指揮系統上はどうしても上下ツリーの構造にならざるを得ません。それを今までは上の人ほど能力が高い、と表層的で軽率な判断をしていましたが、それを改めるのです。つまり、『管理職=人格的・能力的に上』ではなく、『向き・不向きに応じてそこに配置されているだけ』だと考えてください。逆に言えば、人の管理やコミュニケーションに長けている人は、そのぶん細かい作業や肉体労働が不得意でもおかしくない。それは『偉い・偉くない』ではなく、単に役割の違いです。もちろん例外的に何でもできる人もいるでしょうが、それは『例外』であって前提ではありません。」


「回答を続けますが、私の目指すのは、『上に行くほど偉い』というピラミッドではなく、『それぞれが得意分野に配置され、お互いに依存し合う≪役割のネットワーク社会≫』です。日本の半分をダメにし続けている『無能管理職』は『現場の仕事内容』は知っていても『現場の状況』は知らない、という頓珍漢なケースが多発したからです。昔ながらの寿司屋の弟子入りみたいな言い方で悪いですが、社会全体で非効率な育成をしている余裕は日本にはありません。冷静に考えてください。『管理する側も、現場で手を動かす側も、どちらも欠ければシステムは成り立ちません。』にも拘らず、『指揮系統の上にいる人間が偉い。』という考えは『軍隊以外』では間違った認識です。『年功序列』は『無能中間管理職大量生産制度』でもあることは既に周知の事実です。その認識を制度面・教育面の両方から変えていくことが、私の掲げる混合システムの重要な柱の一つです。」


『経済成長』


「今、日本全体を成長軌道に乗せていくことが最重要な局面で、負担増や規制強化に踏み込めば、『せっかく芽生えつつある成長の芽』を自ら摘み取る結果になりかねません。」


「『成長の芽』と言われて何十年経ちましたか?その間に実際の賃金は上がらず、税と社会保険料だけ増えて、適当な年功序列の弊害で職場はストレスの温床。若者は経済的にも精神的にも困窮し疲弊し、幸福を感じられずに結婚も子育ても難しくなっている。実際、私もそれを経験し、私だけが特別ではない。『芽』と言い続けるだけで、植え替えも土替えもしてこなかったのが戦後日本の80年です。透明化や利権切り離しは、成長の芽を摘むどころか、『まともな芽を育てるための土壌改良』だと考えています。」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


次回!第2部 第4章 第34話

『VSマスゴミⅠ-Ⅲ ~自由主義X国際的孤立X制裁X国際人権~』 DON'T MISS IT!!!

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