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帝都:オカマとファッションでした!

筋肉ダルマなオカマさんの登場です。


沢山のブックマーク有難うございます!

次話投稿は一週間以内です。

 室内には所狭しと様々な服が並べられ、そのどれもが独特なデザインをしていて、人気があるのも頷ける。


 この異世界では少々派手目な服を着る傾向があり、落ち着いた服装というには地味と判断されてしまう。

 しかし、この服飾店『エリーティエ』では、そんな地味な服に繊細な装飾を施し、見映えのある、それでいて落ち着いた衣服を製作している。

 よくよく見てみれば帝都を歩く街の人々が来ていた服のデザインと酷似している・・・成る程、確かに流行の最先端であることは間違いないらしい。


 服だけでなく帽子や絨毯、クッション等の製作も請け負っているらしく、自分が今座っている椅子の上のクッションもここで作ったものなのだそうだ。


 一応とばかりに、他の服飾店で売られている物も見てみたが、やはり『エリーティエ』で製作される衣服の方が断然デザインは優れている。

 無論材質も絹とまではいかないまでも、かなり良い物を使っている。


 エリーティエが造り出す衣服は、売り出すと同時にすぐに売り切れてしまう。それを他店の者がアレンジし、売り出すことで流行となるらしい。

 その事から、エリーティエはこの異世界で言う『一ヶ月』に一度店を開き、衣服を売りに出すらしい。


 そんな『エリーティエ』のオーダーメイドとなれば、大貴族でさえも息を飲む豪華絢爛な最高品質の衣装が造り出されるらしい。


 そんなファッションの最先端を行き、人々の体を優しく包む衣服を造り出す『エリーティエ』。

 服飾店の頂点とも言えようこの店の店長が・・・


「うっふ~ん。良い男二人とおハナシできるなんて、エリーザ、カ・ン・ゲ・キ」


 これである。机の上へ身を乗り出し、バヂンと音が聞こえてきそうなウインクを繰り出すその(化け物)に、身体の奥底から這いずり回る気持ち悪さが襲い掛かる。

 地獄の底から聞こえてくる呻き声の様な低い声。声が響く方向に目を向けてみればパンパンに膨れ上がった筋肉に、元からドギツイ顔面に止めと言わんばかりに厚化粧が施され、テラッテラに光輝く金髪(カツラ)目に響く(・・・・)


 血走った瞳でギョロりと見据えられると、ヒィッと呻き声を漏らしてしまいそうになる。


 ほら、コトヒラなんかは、いつでも動けるように椅子から少し腰を持ち上げて、臨戦態勢に移っているんだから目の前にいる化け物()がどれだけショッキングな人物かがわかるだろう。


 シロタエも魔力を練っており、チラチラと此方を伺っている。もし、俺が合図を出せば、コトヒラもシロタエも即座に排除に動き出すだろう。


 この化け物こそが『エリーティエ』の創設者であり、服飾の最先端を造り出す『エリーザ・ローラ』その人である。


「貴方、冗談はやめて本題に入ったら? もうあまり時間がないんでしょう?」

「ウッフン。そうだったわねぇ」


 机の上に身を乗り出していた身体を引き下げ、大きな椅子へと座る。

 ミシミシと軋む椅子に腰かけるその様は・・・もはや、熊か何かの魔物と見紛う姿だ。


「このような魔物も人間の縄張りに生息しているんだ・・・もしかして、これが王様?」

「コトヒラ、こんなのが人間の王だったらこの国はもう終わってると思うぞ」


 これがこの国の王様であるとしたら、国民の半数以上はクーデターを企てるだろう。そして、俺達は今日限りでこの国を出ることになるのは間違いない。


「貴方達の事はデュルフちゃんから聞いてるわ。なんでも商売に関して面白い事を考え付くそうじゃなぁい。私も最初は半信半疑だったんだけど~、聞いてる内に興味が出てきちゃったのねん。こういう物には興味がおありかしら?」


 貴族の家長をちゃんづけ・・・。

 エリーザさんはそう言って立ち上がると、部屋を取り囲むように数多ある服を探り始め、その中から数着の衣服を取り出す。

 その衣服は、どれもが違ったデザインであり、この異世界に来てからは一度も見たことがない・・・恐らく新作なのだろう。


 大柄な身体に似つかわず、服を触る手付きは非常に繊細で滑らかだ。

 衣服を俺に見えやすい様に、机に広げドカッと椅子に座る。


「これは前の新作なのよ。どれも素晴らしいデザインだと思うわ。デザインだけは誰にも負けない自信があるし、実績もあるの。でも・・・ちょっと困ったことがあってね。ハアアアァァァァ」


 エリーザさんは豪快に溜め息?を吐くと、頭をガシガシと掻き困った表情を見せる。


「ある貴族が娘の為に今までにない、全く新しいデザインのドレスが欲しいって注文してきたのよ。それも婚姻様のね・・・。婚姻の衣装、つまりドレスなんかは殆どが定型の物だから『全く新しいデザイン』がどうしても思い付かないのよ」


 ・・・成る程。つまりは、貴族の無茶振りに頭を抱えている訳だ。

 自分で考えてみても、ドレスの全く新しいデザインなんて到底検討もつかない。


 そう言った事に精通している人であるならば、ドレスの違いなんかを指摘できるのだろうけど、素人の俺からしてみればドレスなんて殆どが同じだ。


「これが構想案ね」


 そう言って手渡されたのは分厚い紙の束で、一枚一枚に様々なドレスのデザインが描き込まれている。


 紙の束を適当にパラパラと見ていくと、そのデザインは様々で前世と変わらないドレスまである。

 しかし・・・確かにどれもが似通ったデザインであり、注文の『全く新しいデザイン』とは言えない。


 うーん、どう考えても俺が役に立てそうもない。


「何か思い浮かぶかしら?」

「うーん、衣服に関してはあまり知識がありませんので・・・」


 そう告げると、やっぱりねぇとだけ告げて肩を落としていた。余程困っているんだろうけど、この件に関しては力になれそうもない。


「まぁ、仕方ないわ。衣服に関心がある男なんて殆どいないもの」

「お力になれず申し訳ない」

「あらあら、結構律儀なのねん。ウフフ、お姉さん気に入っちゃったわん。新作の中から一着ずつ見繕ってあ・げ・る」

「依頼もこなしていないのに悪いですよ!?」

「ウフフ他人の好意を素直に受けとるのも礼儀の一つよん。そうね・・・まずは、二人ともいらっしゃいな」


 そう言って、化け・・・エリーザさんはシロタエとコトヒラの両方の手を掴んでズルズルと奥に引っ張って行ってしまった。

 抵抗していたコトヒラを難なく引っ張っていくその腕力には驚いた。


 脇で微笑んでいるエリーザさんの奥さんは、ごめんなさいねと言いながらお茶を出してくれる。

 あんな化け物の様なオカマに何故こんなにも綺麗な奥さんがいるのか・・・異世界は不思議で包まれている。


「フフフ。どうしてあんな人と結婚したのかって考えてるでしょう?」

「・・・まぁ、はい」

「最初はあんな風じゃなかったの。元々騎士長直轄の王国騎士団に所属していた人で、かなりかっこよかったのよ。それで、その時酒場で働いていた私にプロポーズしてくれて結婚したの」


 まさかの王国騎士団だよ・・・それも騎士長直轄の。

 確か、サテラから聞いた話では騎士の中でも優秀であり、所為エリートの者は王国騎士団に所属する事ができる。

 ・・・俺を解放してくれた?サテラのお兄さんなんかが所属しているのがそれだな。

 で、その王国騎士団の中で、更に優秀なエリートの中のエリートが『騎士長直轄』に入るんだったな。


 ・・・そんな超エリートがあのオカマなのか。

 確かに見た目からして強そうではあるが、化粧やら何やらが邪魔をしてどうもそんなカリスマが感じられない。


「でもね。私と結婚してから直ぐに、戦いに明け暮れる生活が嫌になって騎士団をやめて、今はこうして帝都で暮らしているのよ。あぁなったのもつい最近ね」


 何がどう嫌になって、ああなったのかを聞いてみたかったがやめておく。

 どうも奥さんの顔を見ていると、『戦いに明け暮れる日々』の(くだり)で影が射していたのだ。恐らく何かあったのだろう。


 その後は奥さんと世間話を続けていると、奥に消えていったエリーザさんが戻ってくる・・・コトヒラは大丈夫だろうか。


「むふぅん。元が良いだけにかなり服が映えるわねん。色々と着させてみたけれど、どれも似合っちゃって困ったわ」


 エリーザさんが満足気に戻ってくる。どうやら、新作の服が二人とかなりマッチしたらしい。

 まぁ、元が美人とイケメンだしどんな服でも似合うだろうけど、ちょっと楽しみだ。


 今までは、エルフ達が作った魔物の革を加工した服だったけど、果たしてどうなったのやら。


「ほら、いらっしゃいな!」


 エリーザさんが奥に向かって二人を呼ぶ。

 すると最初に出てきたのはコトヒラだった。


 ・・・おぉ。

 そこには、黒いマントをはおり、黒を基調とし、白い紋様が入った丈の長いブリオーの様な服を着ているコトヒラがいた。胴体部分をベルトの様な剣帯で締めており、全体的に目立ちすぎないように抑えられている服装だ。


 コトヒラは不思議そうに自分の姿をジッと見つめ、次いでこちらへと視線を向ける。


 エリーザさんが選んだ服は、コトヒラの外見を引き立てる様にしている。爽やかイケメンのコトヒラに派手な衣服は似合わないし、かといって地味な服は折角の爽やかさを無くしてしまう。それのちょうど中間に位置する服であり、コトヒラの外見とマッチしている。


 今まで着ていた革の服と違い、どこか気品の溢れるその姿に圧倒される。

 服だけでここまで見違えるとは・・・。


「主人様どうですか?」

「うん。似合ってるよ」

「えへへ」


 ・・・うん、やっぱり大きな子供だな。褒めただけで本当に嬉しそうだ。


「あるじさま」


 カツンカツンと高い音を立てながら床を叩く音がコトヒラの背後から鳴り響く。

 射干玉の髪に差した朱がユラユラと微かに揺れ、切れ長の瞳から覗く紅色はジッとこちらを見つめている。顔に微笑みを讃え、少し上がった口角に濡れる唇・・・そして視線は自然と下に向かってしまう。


 大胆に露出した肩から伸びるほっそりとした腕には、レースをふんだんにあしらった純白の手袋。首元から鎖骨に沿う様にしてフックラと自然に盛り上がる胸元へと視線は移動する。


 恐らくそれは赤と白に近い淡いオレンジを基調としたドレスなのだろう。しかし、布の面積が少ない・・・。

 胸元は大半が外気に晒され、ドレスの間の布は無くなっており、その布の間からは胸の谷間からおへそまでしっかり見えている。そして、その布の間を縫う様にしてギュッと紐で結んでいて、ドレスが締まる事で身体のラインがくっきりと浮き出ている。


 スカートは直線的に広がり、目を凝らしてよく見てみればその布は少しだけ透けているのがわかる・・・いや、透ける部分と透けない部分が最高の黄金比を出しているのだ。

 そして透けた布からは細く・・・それでいて肉付きの良い脚と、薄い赤色の綺麗なハイヒールを履いた足が見て取れる。


「主人様、どうでしょうか?」


 完全に言葉を失ってしまった。

 そこにいたシロタエは完全に『女性』であったからだ。


「・・・」

『これは予想以上ね・・・』


 もし今のシロタエに二つ名をつけるとしたら、『麗しの姫君』が一番似合っているだろう。それ程までに美しい。

 薄幸の美少女であるシロタエの顔にはうっすらと化粧が施され、真っ白な肌とは裏腹に真っ黒な髪がたなびき良いアクセントとなっている。

 赤いドレスは髪に入ったメッシュと同じ色、淡いオレンジがより一層赤を引き立て・・・そして、シロタエの内に秘められた妖艶さが引き出されている。


「むふぅ。この子は本当に最高のモデルだったわぁん! 今まで見てきたモデルの中でも頭ひとつ飛び抜けて綺麗よん」


 エリーザさんの言葉も聞こえない程にボーッと見ていると、シロタエが急にあせあせと自分の姿を確認し始める。

 ドレスの袂をたくしあげたり、髪を手櫛で整え、手袋を付け直したりと落ち着きがない。


「あ、主人様、どこか変でしょうか?」

「いや・・・綺麗だなぁって思って」

「そ、それはありがとうございます」


 いやぁ、これは綺麗だ・・・ディーレさん以外に綺麗だって出てきたのは初めてで、まさかそれが自分の配下に『綺麗だ』なんて出てくるとは思いもしなかった。


「このドレスは、その件の貴族の試作品だったのよん。南にある大きな湖を領地にしている貴族なの。実は丁度この娘と同じ黒髪なのねん」


 成る程。

 シロタエが着ている服は、取り敢えずと件の貴族に贈る予定であったドレスらしい。布地も高級品であり、エリーザさんが造り上げた最高級の逸品らしい。


『全く新しい斬新なアイデア』が思い浮かばず、こうして一度何も考えずに物を作り出す事で、インスピレーションを刺激する目的もあったそうだ。


 結果、今はもう少し良いデザインの物を制作中だが、どうにも納得がいかず俺に相談を求めたらしい。


 ・・・シロタエにこのドレスが似合っているのは、その貴族とシロタエの体格や髪色ほぼ同じであり、それを映えさせるように作ったものらしいからだ。


「ふぅ・・・本当は、『全く新しいデザイン』に調整したいのだけど、時間もないしこれの改良版を送らせて貰うわん」


 ・・・貴族は黒髪で、シロタエと外観が似ている。


 そう考えた瞬間、俺の脳裏に一つだけ、ある衣服の存在が過った。


 シロタエをじっと凝視し、爪先から頭の先までゆっくりともう一度見返す。

 色は白く、真っ黒で艶のある髪、細くて切れ長な瞳、桜色に染まった唇、華奢でしなやかな体つき。

 そうシロタエはまるで・・・


 前世の記憶を引き出し、一つの衣服を思い出した。


「一つだけ、全くない新しい服のデザインが思い浮かびました」

「え? 何ですって!?」


 シロタエを前世に当て嵌めて出てきた言葉、それが。


「着物です」


 和風美人だ。

 この世界になくて、前世にあった衣服・・・特に諸外国には伝わっておらず、日本独自の文化である着物だ。

 着物は日本人によく似合う・・・勿論、外国の人にも似合わないことはないが、一番似合うと言えば日本人だろう。


 今のシロタエの姿を見て漸く思い出す事ができた。


 結婚式に着て行く着物と言えば・・・白無垢というイメージではあるが、何もそれだけにとどめておく必要はない。

 だって異世界なのだから。


 ガシッとエリーザさんに肩を捕まれる・・・痛い。


「キモノ?ってなに!? どんななのか教えてくれ!!」


 キャラが崩壊してますよエリーザさん・・・。

 実は着物なら素人ではあるが、少しだけ教える事ができるし、何よりも絵が描けるのが一番だ。


 前世で母親が着物を持っていたし、母親は着付けさえも出来ていた。

 祭りや祝い事の際はいつも着ていたのを覚えている。


 着物と言っても色々な種類がある。

 着物の種類の中で一番有名なのは『振袖』や『浴衣』だろう。


 着物の種類は、未婚であれば『振袖』、既婚であれば『黒留め袖』、どちらでも好きに着る事ができるのが『色留袖』だ。

 他にも分け始めるとかなりの種類がある。


 さて、そんな着物の中でどれが良いだろうかと考えれば・・・一つだ。


 この異世界では派手な物を好む人が多い。

 それに貴族ともなればそれを『見せつける』事で、自分の力を誇示する事ができる・・・つまり、見栄を張る事ができるということだ。


 そんな派手な着物は。


「色々種類はあるのですが、『十二単』という物があります」

「詳しく教えなさいな!」

「まずは着物のデザインから・・・」


 エリーザさんの奥さんから紙とペンを受け取り、簡単に着物を描いていく。

 この世界にないデザイン・・・袖や帯、丈の長さなんかがそれに当て嵌まるだろう。模様も様々な応用方法があり、装飾品等も合わせればこの世界に他とない、たった一つの衣服になるだろう。


 拙い絵であるし、模様などは全くわからないけど、そこはエリーザさんがやってくれるだろう。


 着物を図解し、十二単ならと『お引きずり』と呼ばれる一回りも二回りも大きな着物なんかも描いていく。

 エリーザさんの瞳からギラギラとしたものが漲り、化け物のそれを遥かに上回り、もはや魔王と化している。


 十二単を選択したのは派手さの他にも、これさえ知っていれば大体の着物を作れると判断したからだ。

 新進気鋭のアイデアを産み出すエリーザさんなら、原型さえ知っていれば、どんな着物でも産み出してくれるだろう。


「・・・と、こんな感じです。どうでしょうか?」

「・・・」


 それっきり、エリーザさんは黙り込んでしまう・・・いや、ブツブツと小さな呪詛めいた声で、何かを唱えるかの様に呟き、紙に書かれた着物を凝視している。


「貴方・・・このデザインは今考えたの?」

「え?」

「私はこれでも世界の衣服を見てきたし、それにデザインもしてきたわ・・・でもこんな物は見たこともないし、祖とした衣服も見当がつかないわ」


 ・・・馬鹿正直に、前世の自分の国の伝統衣装です! 何て言えるわけもない。

 これは自分が作ったことにするしかない。


「まぁ、そうですね。シロタエならこんなのが似合うんじゃないかなぁって」

「・・・ウェルシュバインにはもう頭が上がらないわね。商売の天才がいるってのは本当だったのねん」


 さて、後は装飾品か。装飾品と言えば・・・簪が良いんじゃないかな?

 簪にも色々な種類がある・・・まぁ、俺が知っているのは、『平打簪』『玉簪』『花簪』くらいだ。


 この帝都ならば鉱石の加工が可能であり、簪を作ること事態はできる。それに玉簪なんかはかなり映えるだろう。


 それも図解して、エリーザさんに渡す。


「これもまた、美しいデザインの髪留めねん。この衣服とあっていてよく映えるわ。これも貴方が?」

「えぇ・・・まぁ」

「・・・そう。上には上がいるものね」


 ごめんなさいエリーザさん。もとは前世の記憶なんだよ・・・。


 エリーザさんは再び黙ると、チラッと此方に視線を向ける。


「見返りは何が良いのかしら?」

「・・・うーん」


 見返りかぁ・・・正直今欲しいものは殆どない。


 ウェルシュバイン家の、デュルフさんやアンネさんには里の援助をして貰っている。

 それに、カナンのギルドからはユリィタさんが来てくれて里の運営を行っている。


 食べ物だったり雑貨だったりも、里にいる人がやってくれるし今のところはなんの不十分もない


 ・・・とすれば、一つ。


「では、エリーティエで作られた新作を、里に回して欲しいんですよ」

「里・・・ね。そう言えば貴方達魔族だって聞いてたわね」

「その事についてなのですが・・・」

「誰にも言わないから安心しなさい。デュルフちゃんにも伝えておくわん」

「感謝します」


 エリーザさんは、わかったわと大きく頷くと、ありがとうと依頼書にサインを施す。


「これでいいわね。報酬はギルドに預けてあるからあとで受け取りなさい。あ、そうそう、貴方が魔族だって言うのは伏せておくけど、この服をデザインした貴方の事は伝えておくわよ。それとそのお嬢ちゃんが着ているドレスと、その子が着ている服はプレゼントだから好きにしてちょうだいね」

「えぇっと、はいわかりました」


 そして依頼書を受け取り、そのままでは流石に目立ち過ぎると、普段着に着替えて『エリーティエ』を後にする。

 後にするときに、エリーザさんが紫色に黒光りしそうな投げキッスを放ってきたので、地味に回避軌道を取って避ける。


 後はこの依頼書をギルドに渡せば依頼完了だ。


「主人様が綺麗って・・・ウフフ綺麗って・・・ウフフ」

「ウカレテラッシャル」

「シロタエ姉戻ってきて!」


 何やら、夢現なシロタエと、それを見守るコトヒラとハンゾーという構図になっている。





 そしてギルドへと戻り、依頼書を渡すと、金貨の詰まった大入り袋が渡される。

 ・・・この報酬額はやりすぎじゃない?軽く一財産が築かれているんですけど。


 服のデザインの案だけでだけでこんなにもお金が貰えるとは思ってもいなかった・・・これなら里に買っていく帝都土産も、娯楽代も十分だろう。


 金貨の詰まった袋に目を奪われていると


「あぁ、良かった! ここにいたんだね」

「パーティーに入ったばかりだと言うのにすまないな」


 アドルフさんとヴァンクさんが肩を組んで現れた。

ドレス姿のシロタエちゃん、着物姿のシロタエちゃん・・・想像しただけで鼻血が止まりません。

コトヒラのイケメン姿もイイデスネェ・・・さやかスマイルで悩殺待ったなしです。

ムキムキなオカマもどうですか(お気に入り)?


宜しければ、本文下にある評価の方是非ともお願い致します!

遠慮なくこの物語を評価して下さい!!


何か変なところ、見にくい、誤字だ!などがあればどしどし教えて頂けると嬉しいです。

(言い換えでこういうのがありますよなどが合ったら教えてください。例:取得→習得、思いやる→慮る、聞こえる→耳に届くなど)


感想や活動報告の方にコメント頂けると私の気力になりますので気軽にどうぞ!!

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