↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬼畜な悪役豚貴族に転生したので、生きるためにシナリオから逃れます  作者: 福音希望
第二章 鬼畜な悪役豚貴族は家族と交流する
PR
45/60

第29話 悪役豚貴族は決闘のルールを確認する


 俺たちは談話室から庭に再び移動する。

 決闘をするのに室内は流石に狭すぎたからだ。


「じゃあ、三本勝負で二本先取した方が勝ちで良いか?」

「三本勝負? 一発勝負じゃないのか?」


 提案にシオンが怪訝そうな表情になる。

 俺からの言葉だからこそ、警戒しているのだろう。

 まあ、そういう風に警戒するのは悪くはない。

 もしかすると、相手が騙そうとしているかもしれないからな。

 今回の場合はそんなつもりはないが・・・・・・


「一発勝負であれば、その時の運にも左右されるだろうからな。あとで文句を言われないように三本勝負にしたのだろう」

「そういうこと」


 実父は俺の意図に気づいているようだ。

 一本勝負で俺が勝利した場合、あとでごねられる可能性があるのだ。

 それを避けるために三本勝負を提案したのだ。

 まあ、あくまで理由の半分ではあるが・・・・・・


「一本を取るのはどういった判定にするんだ?」

「え?」

「具体的に決めないと、取った取ってないと問題になるだろう」

「それはそうだね」


 実父の指摘に考えが甘かったと思わされた。

 【MGF】で学園で何か問題が起こったとき、決闘で解決することがほとんどだった。

 それを元に提案してみたいだが、判定を決めることは考えていなかった。

 一体、どうすればいいのだろうか?


「考えていたいのなら、クリーンヒットで良いだろう」

「クリーンヒット?」

「そうだ。簡単に言えば、攻撃が直撃すれば一本と判定するわけだ。それぐらいじゃないと、命を落とす危険もあるからな」

「まあ、そのぐらいが妥当か」


 実父の提案に納得する。

 【MGF】の決闘では体力を全て削れば勝利になるが、相手の命を奪うまではやっていなかったはずだ。

 今回の子供同士の決闘でも命を落とすまでやるのはやりすぎだろう。

 クリーンヒットが妥当である。


「では、俺が審判をしよう」

「え?」

「当たり前だろう? 審判がいなければ、一本の判定で揉める未来が見えるからな」

「それもそうだね」


 言っていることは最もだった。

 審判がいなければ、確実にシオンは文句を言ってくるはずだ。

 勝負事はフェアで行くべきだが、まだ子供の彼には難しいだろう。

 敵だと認識している俺に対しては特にな。


「シオンもそれでいいか?」

「うん、いいよ」


 実父の確認にシオンはあっさりと答える。

 早く決闘で俺を倒したいと思っているのだろう。

 敵意の視線が俺に突き刺さる。


「決闘で勝ったら、俺に何を命令するんだ?」

「あ?」

「お互いの要求を通すために決闘をするんだ。何か命令したいんだろ?」


 戦う前に聞いておきたかった。

 内容によっては負けてあげることも視野に入れないといけない。

 だが、その必要はないようだ。


「僕が勝ったら、お前は家から出て行け」

「何を言っているの、シオンっ⁉」


 息子の言葉に継母が反応する。

 まさかそんなことを言うとは思っていなかったのだろう。

 実父も何か文句を言おうとしていた。

 だが、その前に俺が口を開いた。


「了解だ。シオンが勝ったら、その命令を聞いてやるよ」

「良いのか?」


 受け入れたことに実父が反応する。

 俺の意図を計りかねているようだ。


「別に良いよ。ようは勝てば良いだけだからね」

「お前が良いのなら尊重しよう」


 実父は思ったより素直に受け入れた。

 ポールの記憶の中にある彼よりだいぶ優しい気がするな。







作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

★5でも★1でもつけていただけると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。