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鬼畜な悪役豚貴族に転生したので、生きるためにシナリオから逃れます  作者: 福音希望
第二章 鬼畜な悪役豚貴族は家族と交流する
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第25話 悪役豚貴族は家族と対面する


「「「・・・・・・」」」

「・・・・・・」


 実父、継母、義弟の3人に俺はじっと見られていた。

 屋敷の庭から場所が変わり、談話室に俺たちはいた。

 現在、この場には俺たち以外にフィエラとセバスがいた。

 フィエラはこの状況に慌てている様子だが、セバスは直立不動で落ち着いた様子だった。


「さて、何が起きたのか、説明してもらおうか?」


 静寂の中、実父がまず口を開いた。

 その声はドスが効いており、聞くだけで少し恐怖を感じるほどだ。


「こいつはシャトンを傷つけたんだ。追い出すべきだっ!」

「決めつけるのは止めなさい、シオン」


 シオンは俺に敵意を向けているが、その言葉を継母が窘める。

 てっきり賛成すると思っていたが、意外と冷静なのかもしれない。


「でも・・・・・・」

「言うことを聞きなさい、シオン」

「・・・・・・はい」


 まだ反論しようとしたが、父親にも注意されれば黙るしかなかった。

 だが、怒りの矛先は俺に向けていた。

 まあ、子供の怒りを向けられてもなんともないが・・・・・・


「では、説明してくれ」


 再び実父が俺に話を振ってくる。

 どうやらしっかりと話を聞いてくれるようだ。

 嘘をつくつもりもないので、起こったことをそのまま伝えよう。


「シャトンが魔力の暴走を引き起こしたんだ。俺とフィエラが協力して、その暴走を止めたのがさっきの場面ってわけだ」


 これ以上ない簡潔な説明であろう。

 我ながら天晴れである。


「嘘をつくなっ! シャトンはまだ4歳なのに、魔力の暴走なんて起こすはずがないっ!」


 俺の言い分を聞き、シオンが反論してくる。

 まあ、彼の言い分もわからないでもない。

 嫌っている俺の言葉が信じられないのも理由の一端だろうが・・・・・・


「落ち着きなさい、シオン」

「ですが、自分の非を認めず、責任をフィエラに押しつけようとしているんですよ」

「お前は最初からポールが悪いという結論ありきで話しているだろう。そんな浅はかな考えをしているようならこの場から追い出すぞ」

「う・・・・・・」


 実父の指摘にシオンは何も言えなくなった。

 おそらく自覚はあったのだろう。

 しかし、実父が俺の味方をしてくれているのは意外だった。

 てっきりシオンと同じ考えだと思っていた。

 そんなことを考えていると、実父が再びこちらに意識を向ける。


「シオンの言い分も一理ある。シャトンは魔力の暴走を起こせるとは思えないのも事実だ。それについて説明は?」


 流石にあっさりと納得はしてくれないようだ。

 まあ、普通に考えれば、おかしな点もあるからだ。

 一つずつ説明していくしかないだろう。


「あんたたちは知らないと思うが、シャトンは天才だ」

「天才?」


 俺の言葉に実夫は驚きの表情を浮かべる。

 継母とシオンも同様の反応だった。

 どうやら知らなかったようだ。


「俺よりも先に図書室にある魔法の教本を読み、俺が【身体強化】を使っているのを見て、すぐにつかいこなしたんだよ」

「それは本当か?」

「ああ、本当だよ。とても4歳には思えないぐらいだ」

「・・・・・・」


 俺の話を聞いた後、実父は黙り込んでしまった。

 予想外の話に情報を整理しているのだろう。







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