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鬼畜な悪役豚貴族に転生したので、生きるためにシナリオから逃れます  作者: 福音希望
第二章 鬼畜な悪役豚貴族は家族と交流する
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第2話 悪役豚貴族は魔法の勉強を開始する


 1時間後、目標としている回数はすべてこなし、筋トレは終了する。

 回数をこなすことは大事であるが、オーバーワークは身体を壊してしまう。

 健康に痩せるために、無茶をしない範囲ですることが大事なのだ。


「よし、これから読むか」


 机に置いてあった本を手に取る。

 図書室から借りてきたものである。

 題名は「基礎から始める魔法の使い方 第1巻」である。

 今日から魔法の勉強を始めることになる。


「見た目は簡単そうですね」


 題名を見て、フィエラがつぶやく。

 たしかに簡単そうな名前である。

 だが、この世界に転生したばかりの俺にはこれぐらい簡単そうな内容の方がありがたい。

 何事も基礎から学んでいけば、ある程度できるはずだ。

 俺は本の最初の1ページをめくった。


【本書は魔法を使うための基本的な内容を学ぶための本です。

 子供でもわかるように簡単な説明をするように心がけています。

 しかし、内容を理解しても、魔法を使えない可能性が少なからず存在します。

 知識として備わっていても、才能がなければ魔法は使えません。

 そのことを覚悟し、この本を使って学んでください。】


「・・・・・・ものすごく予防線を張っているな」


 最初の数行を読んで、思わずそんな感想を漏らしてしまった。

 この作者は魔法を身につけられなかった読者に何かされたのだろうか?

 それほどまでに言い訳が書き連ねられていた。


「全員が魔法を仕えられるわけじゃないですからね」

「そうなのか?」


 フィエラの言葉に思わず聞き返してしまった。

 ここは剣と魔法の世界なのだから、誰でも魔法を使うことができると思っていた。

 もちろん、才能の有無はあるかもしれないが・・・・・・


「一番有名な例として、私のような獣人ですね」

「フィエラは魔法を使えないの?」


 いきなりの内容に驚きを隠せなかった。

 まさかこんな身近に使えない例があったとは思わなかった。


「獣人は一部を除いてほとんどが魔法を使うことができません。その代わり、【身体強化】という技術を用います」

「【身体強化】? それは魔法とは別なのか?」


 初めての言葉に質問をしてしまう。

 ゲームではなかった用語である。

 まあ、仲間に獣人がいなかったのだから、用語としてないのも仕方がないだろう。


「簡単に言うと、「体内に流れているエネルギーを使用して、身体能力を強化する技術」ですね」

「体内に流れているエネルギー?」


 思わず首を傾げてしまう。

 そんなエネルギーがあるのだろうか?

 理解できていない俺にフィエラは説明を続ける。


「私たち獣人はそのエネルギーを【気】と呼びます」

「【気】か。なんかスピリチュアルな内容だな」


 前世でもカルト宗教とかで聞くような言葉だった。

 それだけでうさんくさく感じてしまう。

 だが、魔法が存在する世界なので、実際にあるのだろう。


「信じられないかもしれませんが、【気】が体内を流れているのは事実です。獣人はその【気】を使うことで【身体強化】をして、高度な運動を行うことができます」

「それを使えるようになれば、俺も動きやすくなるわけだな」


 説明を聞いて、自分も使える結論に辿り着いた。

 太っているので動きづらいこの身体だが、【身体強化】が使えるようになればマシにはなるかもしれない。

 話を聞いて、期待が持てた。


「残念ながら、ポール様には【気】で【身体強化】を使うことは難しいと思います」

「なんでっ⁉」


 だが、フィエラから告げられたのは不可能の言葉だった。

 期待していた分、その落差は大きかった。

 どうして俺は【身体強化】を仕えないのだろうか?







作者のやる気につながるので、読んでくださった方は是非とも評価やブックマークをお願いします。

★5でも★1でもつけていただけると幸いです。

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