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最強悲運皇女の幸せ奮闘譚  作者:
第一章〜人身売買編〜
8/17

下町

今、私はお父様の命令を破って下町にいる。

理由は、簡単でもうすぐマギスタの誕生日だから何かプレゼントをしようと思ったからだ。

友達にあげるのだから不思議な事はない。


「ねぇ、見てアレン!ここが下町なんだって!私、初めて来たよ!下町って賑やかなんだね!..........でも、人が思ったより多いいかも...........。」

「大丈夫!?顔が真っ青だよ!?とりあえず、人が少ないところに行こう?」

「っ、ははは、人酔いしただけだから大丈夫だよ。」


頭が痛い.........!何これ?映像........?これって、私の前世の記憶!?

でも、どうしていまさら?なんか、あまり思い出したくないかも...........!


「何か飲む?そしたら、少しは落ち着くと思うんだけど..........?」

「うん、ちょうど喉が渇いて来たし飲もうかな。」


そして、人が少ないところでマンゴーの果実水を買ってきた。


「美味しい!さすが、マンゴーね!」

「アイアって、意外に好きな物少ないよね。」

「そうかしら?普通だと思うけど..........。それより、アレンも飲む?美味しいよ?」

「え!?〜〜〜!?い、いや〜、さ、さすがに..........!って、ちょっ!?な、何すんだよ!?」


何故か急にアレンが大声を出して固まってしまった。

どうしたんだろう?


「アレン?大丈夫?聞こえてる?」


ダメだわ。返事がない。困ったわね。

さすがに、ここで長居する訳にはいかないし...........。


「ひ、ひぃ!だ、誰かた、助けて!」

「っ、悲鳴!?っ、あそこの路地裏からね!」


私が路地裏に行くと女の子が柄の悪い男たちに連れ去られようとしているところだった。


「何をしているの?」


思わず低い声が出てしまった。

だが、今の私にはそんな事を気にするほどの余裕がなかった。


何故、私がこんなに怒っているのかが私にも理解できなかった。

けど、これだけは分かる。

コイツらを殺さなきゃこの状況は終わらない。


「あぁ?なんだお前?ガキが何偉そうにほざいてんだ?」


そう言って、男の1人が私の肩に触れそうになった。

男が私の肩に触れる前に私は男の腕を切った。


「ギヤア.........!」

「大声を出さないでよ。私も見つかる訳にはいかないからね。水圧球!」

私は男が叫ぶ前に男の首を落とした。

そして、私の背後に立っている男がいたから魔法で殺した。


「うっ..........!」

「最後はあなただけよ..........。さようなら、水星の滅び。........案外、呆気ないものね。一応、魔法で痕跡を断たなきゃね。影牢。」


初めて違う属性を使ったけど案外簡単ね。

まあ、アレンに気づかれずに実践できて良かったわね。


一応、適正属性は誤魔化しているからバレたら面倒なのよね。

しかも、何故か私には氷属性の適性を持っている。

これがバレたら面倒だし。秘密にしている。


「アイア!もう、何処行ってたの!?勝手に何処かに行かないでよ!心配したんだからね!」

「あ、あはは、ごめんなさい。それより、よく私がここにいるって分かったわね?」

「今のボクは猫だから匂いには敏感なのさ!だから、アイアが何処にいても分かるんだ!」

「それは、頼もしいね!」


情報は聞き出せた訳じゃないけど、アイツらが話していた内容からすると多分今日の夜に人身売買の取り引きが行われる。


それを利用する手はないわね。

今夜の予定は決まったわね。


「お〜い、こっちこっち。」


路地裏から出ると何故か私は緑髪で深い青色の瞳をした優しそうで顔が整っている男の人に手を振られている。


「.........え?これは、私の事、よね?」

「あぁ、良かった。気づいてくれて助かったよ。」

「あの、どうして私を..........?」

「あ、それは、君が柄の悪い人たちに狙われていたからだよ。君は顔が良いから高値で売れそうだからね。売られる前に僕が呼んだと言う訳だよ。」

「そうだったのですか?それは、ありがとうございました。」


本当は倒せるけど普通の子供には出来ないものね。

しかも、女の子ができる訳がない。

そう考えると今のが弱い女の子という印象が手っ取り早いわね。


「あの、あなたは..........?」

「あ、これは失礼したね。僕の名前はギールと言うんだ。」

「私の名前はアイと言います。今度会ったら御礼をさせてください。今は急ぎの用事があるので失礼させていただきますね。」

「あぁ、気をつけて戻るんだよ。」

「はい!それでは.........!」


私はすぐさま城に帰って今夜の準備に取り掛かった。

本当は、魔法を使ったらすぐなんだけど使ったらアレンたちにバレてしまうから今回は歩いて行くしかないのよね。


そう考えながら私は夜になるのを待った。

今回も読んで頂きありがとうございます!

次回も楽しみに!

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