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お兄様

その後、私はお昼になるまでアレンと話していた。

お昼ご飯は、いつのまにか外に置いてあった。

私は、お昼ご飯を食べ終えてからもアレンと話をしていた。


すると、ふと外にある綺麗な庭が目に入った。

ずっと、窓から見えていた綺麗なお庭に興味が出たからアレンと一緒にあそこに行ってみたくなった。


「アレン、お庭に行ってみましょう?きっと、綺麗なお花が咲いていて綺麗だと思うの!」

「うん!そうだね、行こうか!」


私の住んでいるお城はお父様たちが使っているお城とは真反対にありそうそうあの人たちに出くわす事がない。

だから、私が安心てきるお城という訳だ。


けど、これからは、アレンもいるからお城が賑やかになる!

ふふ、楽しみね。


「あ、ついたよ!ここがお庭だよ。綺麗でしょう?」

「うん、確かに綺麗だね!これは、何の花なんだろう?」

「え〜と、それは確か.......!」

「貴様、そこで何をしている?」


後ろからここにいるはずのない人から急に話しかけられた。

私は驚きながら後ろを振り返ると想像通りの人物が私の事を睨むように見ていた。


その人物はアレク・フォン・フリージア。一応、私のお兄様。

けど、お兄様は私に声をかけるなんて.......!

そんなに、このお庭は私が入っては行けない場所なの?


「あら、お兄様。ごきげんよう。今、私はちょうどここを通りかかって綺麗な庭を眺めていたところでしたの。お兄様こそ、こちらにはどのような御用件でしょうか?」

「貴様には関係のない事だ。」

「そうでしたか.........。それでは、失礼致します。」


あなたとは、関わり合いですから逃げるが勝ちね。

ちょうど、アレンも花に夢中で気づいていないみたいだし助かったわね。今、この場所でアレンが出てくるとややこしくなるもの...........。


「待て。何故、貴様は僕を突き放す?前までは鬱陶しくくっ付いてきていたではないか?」

「.........誰だって、自分を道具としか見ておらずいずれ殺されると分かっていながらあなたたちを愛す程間抜けではございません。それで、ご用件が済んだのなら私は帰ってもよろしいですか?」

「...........。」

「では、失礼致しますわ、お兄様。」


もう、会いたくないわね。あの人は面倒だから。

...........けど、やはりいつ見ても分からない。

何故、あの人たちは私を.........アイシアが嫌いなのか..........。

ただ単に、嫌いだからという訳でもなさそうだしね。


まあ、お兄様に関しては仕方ないと言うべきかもしれないけれど.............。だからって、実の妹にこんな扱いなど..........!


いまさら、怒ったって意味はないわよね。

考えるのはやめた方が良いわね。


「アイア、大丈夫?なんか、顔が真っ青だけど.........?」

「だ、大丈夫よ!それより、ごめんね。せっかく、お花を見ていたのにお兄様が邪魔しちゃって...........。どうやら、私は入っては行けなかったみたいだから注意されたのだと思う。」

「そう、だったんだ...........。じゃあ、もう夕暮れだし早くアイアのお部屋に戻ろう!」

「うん........そうだね!」


部屋に入るとメイドがいた。

何故か私をみて固まってしまった。


「あ、あの、どうかしましたか?」

「ひ、姫様........!わ、私の事が分からないのですか?」

「アイアは、記憶喪失なんだって。」

「っ、あ、あなたは!?」

「ボクかい?ボクは精霊のアレンだよ?アイアにつけてもらったんだ!」

「アイア........と言うと、姫様の事でしょうか?」

「うん!そうだよ!アイアは、記憶喪失みたいだから自分の事も君の事も覚えてないんだ。」

「そう、なんですね...........。」

「なんか、ごめんなさいね。」

「いえ!姫様が謝る事ではこざいませんので!では、改めて挨拶をさせて頂きます。私は姫様の専属メイドをさせていただいているレイラと申します。」


そう、レイラが綺麗なお辞儀をして名乗った。

私は、なんだがそのお辞儀が懐かしくそして、嬉しい気持ちになった。


きっと、これは、私に変わる前のアイシアの気持ちだと言う事に気づくにはそう時間はかからなかった。

アイシアなら、こう言う時、彼女になんて言ったのだろう?

私は彼女では、ないから分からない。けど、彼女が言って喜んでくれる言葉がたくさん思いつく。


これが、アイシアとレイラが過ごした思い出なのね.........。

それを部外者である私が壊してしまった。

私に出来ることは何もないけれど、この想いだけは嘘じゃない。


「レイラ、これからよろしくお願いするわね!」

「っ、はい!誠心誠意、これからもお仕え致します!」


レイラは、泣きながら綺麗なお辞儀をした。

その姿を見ていたら私もすこし悲しくなってしまった。


私は彼女の主人を奪ってしまった。けど、彼女には悪いけどこれからは私が表に出るつもりだ。


彼女が表に出て来れるようになったら、私は潔く死ぬ。

それが、私が選んだ道なのだから...........。

今回も読んで頂きありがとうございます!

次回も楽しみに!

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