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"会わせたい者がいる"
アイリーンにそう言われ案内された部屋で
シェリルは思いもよらない人物と再会していた。
「………あなたっ、あの時のメガネの!!」
そこにいたのは、
あのパーティーの日にぶつかった、メガネの男性だった。
「あの時は大変失礼いたしました。
まさか自分に飛び込んできたお嬢様が
リアム王子のご婚約者様だったとはつゆ知らず………。」
「………飛び込んだ?
いったいどういうこと?ゼイン。」
「あ、あれは不可抗力で!」
あの時のことを思い出して慌てるシェリルを尻目に、
ゼインと呼ばれた男性は笑いながらアイリーンに答える。
「言葉のとおりですよ、
僕の胸に飛び込んできたシェリル様を
受け止めて差し上げたんです。」
「だ、だからあれは!
まさか人がいるなんて思わなくて!」
自分の注意不足でぶつかってしまったことは申し訳ないが、
べつに飛び込んで行くつもりなど無かったのだと
シェリルはアイリーンに釈明する。
「わたしの不注意でこちらの方にぶつかってしまって!
その時に受け止めてもらっただけなんです!」
「そんなことがあったの?
ゼインからメガネを拾ってもらったとしか
聞いていなかったものだから。」
「それも間違いではないんですけど………
そ、それより!ケガは無かったですか?!
2回も受け止めてもらって………。」
「あら、2回も?」
「ぅぐ………!」
余計な事を口走ってしまい、シェリルは言葉を詰まらせる。
それを見たメガネの男性はくくっと笑いを堪え、
「まだ名乗っていませんでしたよね。
………ゼイン・ウォルシュと申します、シェリル様。」
こちらを見ながら恭しく一礼したのだった。




