閑話
ぎゅうぅっとリアムに抱きしめられながらシェリルは、
さすがにもうダメだ!と、抗議の声をあげた。
「リアム様っ、
いい加減に会場に戻らないと!
フィオナ様が何してるかわからないのに!」
「んー?」
シェリルの頭に頬ずりしながら、
リアムはいつものように間延びした返事をする。
「………大丈夫だよ、
あの女のことなら気にしなくても。」
「なっ?そんなわけないです!
あの人はそんな簡単に
おとなしくなるような人じゃ………!」
「シェリルが心配することは何もないよ。
…………そんなことより。」
「そ、そんなことって………。」
「さっきは
愛してるって言ってくれるまで待つって言ったけど。」
「!」
「………それまでの間、
早くそう言わせるように甘やかしてもいいんだよね?」
「ぅえ?!」
「甘やかして、ワガママ聞いてあげて、
今みたいに抱きしめながら
俺がシェリルに愛してるって言うのはいいんだよね?」
「………い、いえ。大丈夫です。
リアム様にそこまでしていただかなくても
いつかは……。」
「それに、
鎖で繋がないとは言ったけど、
これから先そういう"プレイ"をすることになったら、
シェリルのこと縛るかもしれないなぁと思って。」
「………あなた、急に何言い始めるんですか。」
「だってシェリル、いろんなプレイ知ってるんでしょ?
それなら俺ともする………。」
「そんなこと知らないし、しませんっ!!」
ゴンッと
自分の頭をリアムのアゴにわざとぶつけ、
シェリルは顔を真っ赤にしてリアムから離れる。
「………そんな顔するってことは、
やっぱり知ってるんじゃん………。」
「知りませんっ!!」
リアムがクスクス笑うのを背中で聞きながら、
シェリルは部屋の扉を勢いよく開けたのだった。




