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部屋に戻った二人の最初の押し問答は、
「ぜっっったいに嫌です!!」
「なんで?一緒にはいろ?
服も脱がせてあげるし出たら着せてあげるし。
メイドがいなくても大丈夫だから。」
「そういう問題じゃなくてっ、
お風呂に一緒に入るなんてイヤです!!」
部屋に戻ってすぐ、
リアムは待機していたメイド達を部屋から退出させた。
"あとのことは大丈夫だから。"
そう言って微笑むリアムを見て何かを察したのか、
メイド達は頭を下げ、サッサと部屋を出て行った。
………え?なんで?
不思議そうにその光景をポケーっと眺めていたシェリルに、
リアムはニッコリ笑って言った。
「さ、一緒にお風呂に入ろっか?」………と。
「わ、わたしは後で一人で入りますからっ。
リアム様おひとりで先に入ってください!!」
「………無理。
そのあいだにシェリルいなくなるでしょ?」
「なっ、なりませんっ!
どうせ部屋の前には護衛の人が立ってるし、
ここは二階だから窓からも出ていけないので!」
グググと力を込めながら
突っ返すように腕を伸ばして拒否するシェリルに
リアムは眉を下げ、寂しそうな声で話す。
「………そんなに俺と入るのはイヤ?」
「い、いやって………
だってお風呂ってっ、は、はだっ………!」
「裸だね。」
「サラッと言わないでっ!!」
顔を真っ赤にして抵抗するシェリルの髪を、
リアムがふわりと優しく撫でる。
その手つきに安心して、
シェリルはリアムが諦めたのかとパッと顔を上げた。
………が、しかし。
「ねぇ、シェリル?
結婚したらシェリルの裸なんて俺、毎日見るよ?」
「………………………。」
「だから今のうちから慣れとかなきゃ。
あ、俺はシェリルに見られても全然…………。」
「いっ…………やだやだやだやだ。」
伸ばしていた腕をひっこめ、
ものすごい早さで後退りを始めたシェリルだったが、
足がもつれてしまい、その場に両手をつくかたちで
尻もちをついてしまう。
その間にもリアムはジリっとこちらへと近づき、
視線を合わせるようにしゃがみ込んだリアムに
シェリルは涙目になりながら懇願する。
「………お、お願い。リアム様。わたしっ………。」
「え?ここで調教プレイ?」
「違うわ!!!」
思わずツッコミをいれたシェリルだったが、
さすがにもう限界だと言わんばかりに
"うわぁぁぁ〜っ"と叫び声をあげる。
そんなシェリルを見たリアムは
"ハァ。"と大きなため息をついて、
「一緒に入るのはまた今度にする。約束ね?」
そう言うと、
尻もちをついたままのシェリルを立ち上がらせたのだった。




