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竜の薬師  作者: もんた
第3章 学園編-中編
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第2節『学園生活その2』

どうも、もんたです。

お待たせしました…


それではどうぞ。

 



 専門のコースは不要になり、もう一つの冒険者コースなんだけど…


 こっちもほぼ同じ理由でなかったことに。





 はじめの3ヶ月ほど冒険者志望の学生たちと一緒に授業を受けてた。

 基本的には注意点や決まり事といった座学が初めは多かった。

 そのあと始まった戦闘訓練に教官としてやってきたのは現役の冒険者か近衛騎士団員。

 騎士団の人が指導係の時は騎士志望の学生と合同訓練となった。




 でも、その戦闘訓練が問題だった。


 屋敷でお世話になってた時、近衛騎士の人たちと一緒に訓練してたこともあって、顔見知りの人はそこそこ多かった。

 その訓練の場で教わることも当然既に習っているし、みんなが学生同士でやる中、僕と数人の学生は騎士団の人が訓練相手だった。

 軽く剣をあわせながら聞いたんだけど、僕以外の騎士団員と訓練してる学生はみんな貴族の子息で騎士志望としてたまに一緒に訓練していたりして一定のレベルにある子たちということだった。



 冒険者が講師役の時は、反応は様々だったけどだいたいは、

「なんで君いるの?」

 って感じだった。



 そりゃすでに冒険者登録してるはずの子どもがいたらおかしいと思うかな。

 ただ、学生の中で冒険者ギルドに登録していたのは僕だけじゃないようで、他にも数人同じような反応されてる人がいた。

 みんな入学と同時かそれ以降に登録していて、ランクはまだEランクとか。

 僕はこの半年、休みにちょっとずつ依頼を達成していたおかげでDランクまで上げることが出来た。

 教員役だった冒険者の先輩たちが僕のランクを話してたようで、授業の終わりに話しかけられることが多くなった。

 ほとんどは実際どんな感じかとか討伐依頼って何をするのかみたいな話。

 初めは薬草採取とかトーカの街のお手伝い(要は雑用だけど)ばっかりだってことを話すと残念そうにする。


 冒険者を目指す人の大半は僕みたいに小さい頃に英雄伝の本を読んだり、身近に冒険者がいたりしてその姿に憧れてっていうのが多い。

 僕もあこがれはあったけど、近くには母さんがいたし、冒険するよりも一緒に薬を作ったりしてる方が楽しかった。




 次のCランクまで上げるとギルドでの素材購入がお得になったり、ギルド内にある図書館の閲覧権限が一部解除されたりといいことづくめだとレオルドさんから聞いてる。

 そうそう、レオルドさんやダリアさんの≪ボルヘミの双牙≫はBランクパーティーになった。

 トーカの街ではトップクラスの冒険者パーティーであちこち護衛依頼や討伐依頼で忙しくしているみたいだった。

 ダリアさんは会うたびに忙しいって文句を言ってるけど、お金がたくさん稼げて嬉しいっていうのが本音だと思う。

 今度の護衛依頼の報酬で質のいい武器の素材が手に入るらしく、ルンルン気分で準備してたもん。



 そして薬師ギルドの方はそろそろBランクの昇格試験を受ける資格をもらえるかな、というところ。

 本当ならまだまだ昇格試験なんて受けられないんだけど、薬草を納品する依頼の後、そのまま薬にしたりしたおかげでギルドの貢献値というシステムが上がった。


 これはどのギルドにもあるちょっとしたお助けシステムで、実際の依頼達成とは別にカウントされていくもの。

 例えば、討伐依頼を受けて、魔物の傷を少なく仕留めるとか、薬草を新鮮な状態で納品するとか。

 鍛冶ギルドであれば良質な鉱石を納品したり、高品質な武器を販売したりとただ依頼を達成するだけじゃなく「より良い」状態で達成することで積み重なっていく。

 この貢献値は基本的に本人には伝えられなくって、一定の数値を超えるとさりげなく教えてもらえる。



 でも、プラスがあるということはマイナスもあって…

 依頼の失敗が続いたり、ギルドのルールに違反したり、犯罪を犯したり。

 簡単に言えば悪いことしたらダメだよってだけなんだけど。

 貢献値がマイナスになると、行動に色々制限がついたり、ギルドの怖い人たちの監視がついたり…

 ひどい場合は奴隷落ちといって強制的に奴隷にされてしまうらしい。

 その人の家族には依頼失敗して亡くなってしまったとか行方知らずになったとかで説明がされる。



 とはいってもそういう理由で人間が突然いなくなれば色々探す人がいるわけで。

 法律を破ったり犯罪をすればマズいっていうのはみんな共通でわかってるんだけどね。







「――というわけである。それでは時間も来たので本日はこれまで。クラス委員。」

「はい。起立…礼。ありがとうございました。」

「「「ありがとうございました。」」」

「うむ。ご苦労。寮生以外は気を付けて帰るように。質問があれば受け付ける。」





 ぼーっとしている間に授業が終わってしまったみたい。

 貴族コースの王国史の時間だったけど、内容はもう勉強済みの範囲だったし気にしてなかった。

 そもそも僕はソラリアさんのおまけで授業を受けてるようなものだから静かにしてればそれでいいって言われたけど…



 教員の言葉を合図にほとんどの生徒が立ち上がり、そそくさと教室を後にする。

 この後、貴族家の生徒と従者たちの多くは「お茶会」という名の文字通り戦いがある。

 ソラリアさんもたまに、ほんとにたまに参席しているけど、解散した後の顔は相当ひどい。

 初めのころなんて特に疲れがたまっていたようで、家庭教師にしっかりつかまって朝から授業を受け、礼儀作法やダンスのレッスンでマリーさんにこってり絞られた後の顔よりもひどいものだった。


 ただのお茶会なら疲れはしない。

 でも貴族のお茶会は要は顔つなぎとか家同士の仲良さをアピールするためのもので、会の中での言葉選びはもちろん、誰か同席するかも問題になる。

 特にソラリアさんは領主の娘なこともあって、ほぼ毎日という相当な頻度で呼ばれていた。




 流石に、半年もすれば一通り落ち着いたようで今は週に1回程度で済ましている。

 つい昨日参加したから今日はそのまま部屋に戻ると思う。

 疲れてはいるけど、貴族社会の情報交換、交流の場として全く参加しないわけにはいかないんだそう。

 かくいう僕も従者として何度かだけ参加したけど…



 女の子って怖いんだなって思った。

 にっこり笑ってる顔の裏にゴブリンのような恐ろしさがあった。

 そんなこと言おうものならひどい目にあうだろうから絶対に言わない。



 その時から、会に参加する女子生徒の数名のことが苦手になった。

 後々調べてみればごく一部を除いて、王都周辺や南東部といった少々フリオニール領から距離のある場所に住んでいる学生が多いみたいだったので一安心。

 学園生活を乗り切れば今後会うことは減るだろうから平気だと思う。

 僕自身もいつまでも従者をするわけじゃないしね。

 今のところアイナと一番仲がいいみたいだし、そのままアイナがお付きになったりしてくれたらいいんだけどな。

 商会のこともあるし難しいかな…






「――クさん!マルクさん!!」

「へ?あっ、す、すいません。」




お読みいただきありがとうございます。

更新ペース乱れ気味で申し訳ありません…


そこそこリアルに圧迫されております(´・ω・`)

無理せず更新していきたい所存…(ペースはあげたい。)



今後もよろしくお願いいたします!!

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