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竜の薬師  作者: もんた
第3章 学園編-中編
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第21節『翌朝』

どうも、もんたです。

お待たせしました。


それでは、どうぞ。





 翌朝、いつも通りの時間に目覚めたものの、日課の訓練をするような気力はなかった。

 昨日一日、いやパーティーの短い時間で色々と起きすぎて全然眠れず、ぼーっとしたままだった。



 ソラリアさんと婚約者になった。

 この前恋人になったばっかりなんだけどなぁ…

 婚約者になったのであれば、結婚することになるだろうし、貴族になるっていうのもまだよくわからないけど理解した。


 それから、アイナが第二夫人になることになったらしい。

 まだソラリアさんときちんと結婚したわけでもないのに第二夫人ってのも変だけど。



 アイナが僕のことを好きだって言ってくれていたのは知ってた。

 ソラリアさんと仲が良かったのも知っていたけど、2人はどこまで話してたんだろう?

 でも奥さんが2人って、きちんとお金稼がないといけないってことだよね。

 貴族になるってことはシャンドラさんみたいに領地を持ったりするのかな。

 う~ん…





「マルク様、シーツの交換へ伺いました。入ってもよろしいでしょうか?」

「えっ、あっ、はい!」





 ぼーっとしていたらあっという間にそんな時間か。

 走ると怒られるので早歩きくらいのペースで食堂へ向かうと使用人の皆に不思議そうな顔で見られた。





「?おはよう…ございます?」

「あ、あぁ、おはよう、マルク。でも、多分お前はこっちじゃないぞ。」



「え?」

「あぁ、聞いてないのね。マルク君はソラリアお嬢様の婚約者と発表されたでしょう?だから、今日から朝食はお嬢様たちと同じよ?だからこっちの食堂じゃなくて、旦那様たちが使われる方の食堂で準備されてるはずなの。」


「一言も聞いてないです…」

「仕方ないよなぁ…急だったし。まぁいいや、急ぎな。そろそろあっちも配膳が始まるかもしんないし。遅れると奥様に怒られるぞ。」






 その一言で背中に嫌な汗が流れるのを感じた。

 皆にお礼を言ってさっきよりも早く、でも走らないようになんとも言えない動きをしながらシャンドラさんたちがいるだろう食堂へ向かうと扉の前でライオネルさんが待っていた。






「ほう。思ったより早かったな。」

「はぁ…はぁ…思ったより、ですか?」

「あぁ。マルクのことだからいつも通り我々専用の食堂へ行ってそこの誰かに聞いたんだろう?」

「おっしゃる通り…です。」

「誰も話していなかっただろうし仕方あるまい。…旦那様も忘れていたのだからな。まぁ今日はお嬢様とアイナ嬢がまだ来られていないからお待たせしているというわけではない。さぁ、入りなさい。」

「ありがとうございます。」





 中に入るとシャンドラさんと母さん、じいちゃんにモロゾさんの4人がお茶を飲みながらまったりと過ごしていた。

 マリアンヌさんはそろそろ出産ということもあって席に着くのはまばらだ。

 席が空いているから今日は部屋で食事をとってるんだろう。





「おはよう、マルク君。よく眠れたかい?」

「おはようございます、シャンドラ様。はい、いつも通りゆっくり眠れました。」

「それならば良かった。あ、それと食堂の件、連絡できてなくて悪かったね。そろそろソラリアたちも入ってくるから席に座って待っててくれ。」

「はい。」





 かあさんの隣に座って軽く話をしている二人が一緒に入ってきた。

 昨日のドレスじゃなくて普段の服装だったので不思議に思っていたら朝一に商会の見習いさんが持ってきたらしい。

 朝食を終えて一息ついた頃にシャンドラさんが話を始めた。






「さて…落ち着いたところで昨夜の話をしよう。ちなみに昨夜の件はマリアンヌに今朝話をしている。大歓迎だそうだ。」

「おおっ…。誠にありがとうございます!」

「うんうん。それでまず大前提としてマルク君が貴族になるかならないかの話をすると結論貴族にはなってもらう。ひとまず準男爵位となるだろう。」


「えっ?」

「ソラリアを降嫁する、という方法しか正規の方法で結婚させてあげられなくてね?いやまぁ、色々とやり用はあるのだけれど…ちょっと面倒くさいしマリーに怒られたくないので却下だ。貴族になりたくないかもしれないけどそこは了承してほしい。」

「それはもちろんです。」



「良い返事だ。領地運営に関して気になっているかもしれないが、現在我が国では子爵位以上か、何かしら特別な功績を残していないと領地をもつことはない。正直国内に余分な土地なんてほとんどないし分け与えるにしても森周辺になってしまうのでね。マルク君が住む屋敷はこの街の中に用意するからそこで暮らしてくれていい。使用人も少数ではあるが初めは当家から出す。追加で人出が必要であれば自分で雇うこと。あぁ、アイナ嬢も正式に第二夫人として迎え入れることは決まっているから安心してくれ。」

「あ、ありがとう…ございます。」



「うん。これまでと同様にソラリアと仲良くしてくれると嬉しい。あとは…あぁ、家名を決めないといけないね。これに関してはできるだけ早く――」


「その話じゃが、ちと待ってくれんか。」






お読みいただきありがとうございます。


もうすぐ一つ歳を取ります。

アラサーです。ええ。


ひきつづきまったり更新となってしまいますが、

どうぞよろしくお願いいたします。


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